京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

遺伝子に刻まれた行動(1)

2006年03月20日 18時53分11秒 | 科学
最近、家猫と戯れる機会が多いのですが、
その猫は根っからの家猫で、
生まれてから外に自分で出て行ったことがないと思われるほど、
家から外に出ません。
試しに外に追い出すと、
見ていてかわいそうになるくらい必死でドアを開けます

しかし、この猫はホントに自分勝手で生意気、
よく引っ掻くし噛み付くし
他の猫がもっているようなかわいげが全くなかったで、
私を含め飼い主も嫌いで、よく邪険に扱っていました。
そのため、この猫の行動も次第エスカレートしていったような気がします

この猫は普段家から出ませんから、当然他の猫と会ったこともなく、
狩りの仕方など猫としての基本的な行動は教えられていないわけです。

この猫も私が初めてあったときは、狩の仕方はごくごく初歩のものでした。
人の手があると、遠くからジャンプし、襲い掛かるという程度でしたが、
私が随分いじってあげていると、あるとき上級レベルの技を身に付けたのです。
人の腕を獲物と見立てて腕にしがみつき、さらに猫はくるっとひねりを加えながらジャンプをするのです

これはネコ科の動物に広く見られる行動で、
まさに自分と同じ大きさの獲物を仕留めるときにとる行動です。
初めてこの技をできたときは、
猫は少し戸惑いながらも、やはりうれしかったのか、
何度も何度もこの行動をとってきました。

先ほども述べたようにこの猫は、他の猫と会っておらず、
この行動を教えてもらったわけではありません。
では、なぜこのような行動ができたのかというと、それは遺伝子の仕業です。
この動物が生きていくうえで必要な狩りの行動は遺伝子に刻まれ、
教えられずとも自然と習得していくのです

このように本能に目覚める様子を間近に見れたのは、よかったです
ところで、この猫、今はさらに野性味をおびています


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