前回は猫の話でしたが、
今回は、ヒトはどこまで遺伝子に縛られているのかというお話です
ヒトも当然、基本的に遺伝子に従った行動をとります。
赤ちゃんを思い浮かべてくれれば分かりやすいですね
皆さんは、生まれたばかりの赤ちゃんの笑顔を見て思わず、
ほほが緩んだ経験があるかもしれませんが、
あのエンジェルスマイルは、赤ちゃんの楽しいという気持ちを反映しているのではなく、
生理的微笑といって親に育ててもらうために本能的に出る仕草だと言われています。
しかし、数ヶ月もしてくると、
赤ちゃんは自分の気持ちに従って(周りの楽しげな雰囲気につられたりして)自ら笑い出します
このように遺伝子の及ぼす影響というのは、
高等な動物であればあるほどそうであるように、
基本的に、生存に必須の機能に限られ
(動物なら狩りの方法、ヒトなら歩行や言語の習得など)、
環境に適応するために遺伝子の縛りはだいぶ緩めになっています。
ここで、どのくらい遺伝子に左右され、
どのくらい環境によって修正されうるのかということが気になりますよね
その影響をもっとも比較しやすいのが、
遺伝子がまったく同じ一卵性双生児を対象とした研究です
生後すぐに離れ離れになってまったく違う環境で育った双子が、
どれくらい似ているのかを調べると
(極端な例では、生まれてすぐ一方はナチスドイツの家庭に、もう片方はユダヤ系の家庭に引き取られた)、
なんと、異性の好みや癖なんかが、なるっきり同じであったいうのです
たとえば、本を読むときは後ろから読むのが好きといった癖など、
あまり一般的でない事柄にも双子に共通して見られました
でも、ここで皆さん、あれっと思ったかもしれません。
周りにいる双子は確かに似ているが、まったく同じではなく、違いも見つけられると。
そうなんです
面白いことに、生後すぐ生き別れになった双子よりも、
ずっと同じ環境で育った双子のほうが、二人に違いが出てくるというのです。
それは成長するに従って
そばにいるまったく瓜二つの自分と違う路線をあえて進もうとする意識が、
無意識にしろ、働くからです。
このことから言えるのは、のんべんだらりと人生を送っていたら、
遺伝子の範囲内の行動あるいは能力しか得られず、
自らの運命に流されるだけですが、
不断の努力によって、遺伝子に書き込まれた運命をも変えることができるということです
さあ、皆さんはどこまで運命に抗いますか?
今回は、ヒトはどこまで遺伝子に縛られているのかというお話です
ヒトも当然、基本的に遺伝子に従った行動をとります。
赤ちゃんを思い浮かべてくれれば分かりやすいですね
皆さんは、生まれたばかりの赤ちゃんの笑顔を見て思わず、
ほほが緩んだ経験があるかもしれませんが、
あのエンジェルスマイルは、赤ちゃんの楽しいという気持ちを反映しているのではなく、
生理的微笑といって親に育ててもらうために本能的に出る仕草だと言われています。
しかし、数ヶ月もしてくると、
赤ちゃんは自分の気持ちに従って(周りの楽しげな雰囲気につられたりして)自ら笑い出します
このように遺伝子の及ぼす影響というのは、
高等な動物であればあるほどそうであるように、
基本的に、生存に必須の機能に限られ
(動物なら狩りの方法、ヒトなら歩行や言語の習得など)、
環境に適応するために遺伝子の縛りはだいぶ緩めになっています。
ここで、どのくらい遺伝子に左右され、
どのくらい環境によって修正されうるのかということが気になりますよね
その影響をもっとも比較しやすいのが、
遺伝子がまったく同じ一卵性双生児を対象とした研究です
生後すぐに離れ離れになってまったく違う環境で育った双子が、
どれくらい似ているのかを調べると
(極端な例では、生まれてすぐ一方はナチスドイツの家庭に、もう片方はユダヤ系の家庭に引き取られた)、
なんと、異性の好みや癖なんかが、なるっきり同じであったいうのです
たとえば、本を読むときは後ろから読むのが好きといった癖など、
あまり一般的でない事柄にも双子に共通して見られました
でも、ここで皆さん、あれっと思ったかもしれません。
周りにいる双子は確かに似ているが、まったく同じではなく、違いも見つけられると。
そうなんです
面白いことに、生後すぐ生き別れになった双子よりも、
ずっと同じ環境で育った双子のほうが、二人に違いが出てくるというのです。
それは成長するに従って
そばにいるまったく瓜二つの自分と違う路線をあえて進もうとする意識が、
無意識にしろ、働くからです。
このことから言えるのは、のんべんだらりと人生を送っていたら、
遺伝子の範囲内の行動あるいは能力しか得られず、
自らの運命に流されるだけですが、
不断の努力によって、遺伝子に書き込まれた運命をも変えることができるということです
さあ、皆さんはどこまで運命に抗いますか?