あなたとお花と猫とエコと健康

日々思ったこと、見たことなどを書いています。

米長邦雄と天皇

2014-09-26 23:10:50 | 天皇・皇室
九条俳句の掲載拒否問題に、さいたま市の教育委員会が関わっていると知り
問題のある東京都の教育委員会と同じ様な体質なのだと思いました   
以前、米長邦雄さんが東京都の教育委員だった頃の話を思い出します

時は、2004年10月28日の園遊会
以下は10月29日付の朝日新聞社会面の記事です
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 天皇陛下は28日の園遊会の席上、東京都教育委員を務める棋士の米長邦雄さん(61)から「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と話しかけられた際、「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べた。
 米長さんは「もうもちろんそう、本当に素晴らしいお言葉をいただき、ありがとうございました」と答えた。
 天皇が国旗・国歌問題に言及するのは異例だ。
 陛下の発言について、宮内庁の羽毛田信吾次長は園遊会後、発言の趣旨を確認したとしたうえで「陛下の趣旨は、自発的に掲げる、あるいは歌うということが好ましいと言われたのだと思います」と説明。さらに「国旗・国歌法制定時の『強制しようとするものではない』との首相答弁に沿っており、政策や政治に踏み込んだものではない」と述べた。
 「日の丸・君が代」をめぐっては、長年教育現場で対立が続いてきた。東京都教委は昨秋、都立校の式典での「日の丸・君が代」の取り扱いを細かに規定し、職務命令に従わない教職員を大量に処分。99年に教育委員に就任した米長さんは、こうした方針を推進する発言を繰り返してきた。
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私は週刊誌だったかの米長さんの人生相談を時々読むことがあり
それを切り取り保存し、参考にして読んでいて、
好ましい人物だとそれまでは思っていました
米長さんが東京都の教育委員であり、このような発言をした事を知り
それから、この人を良くない人として受け止めるようになり、
そして、大変がっかりした事も事実です

天皇陛下は、この米長さんの問題ある言葉に対して、咄嗟に、、
よく上手な言葉が出てくるものだと感心しました
短い言葉の中で、核心をついて、しかもわだかまりなく、
誰をも傷つけないよう、やんわりと言える
頭のいい人なのだろう、とも思いました

私は今もって国歌を歌わない事が罪になるという事が理解できません
「君が代」という言葉に意味を持たせる意図がある人がいる
だから、歌わない、だから、歌わせたい、という事になります

「天皇陛下万歳」と言わせて国民を死なせた人達がいる
「天皇陛下万歳」と言われて利用された天皇制がある

天皇陛下は、その意思に反して利用されたくはない
一方
天皇陛下を利用しようとする汚い人達がいる

「強制になるということではないことが望ましい」

これは物言えぬ天皇陛下の、最大で最小の望みの言葉だと思います
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掲載拒否「今も納得できぬ」作者女性 「九条俳句」

2014-09-26 13:22:37 | 異議あり
梅雨空に 「九条守れ」の 女性デモ

上記は、さいたま市大宮区の三橋(みはし)公民館が月報に掲載するのを拒んだ俳句です
このブログに9月19日に書いた記事のその後で、
下記は東京新聞 今日付 9月26日朝刊一面記事です
『多くの人が声「心強い」』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014092602000122.html


「女性は一九四〇年に新潟市で生まれ、すぐに現在の東京都西東京市に越した。父は四四年春、女性や妻、生後一カ月の息子を残して出征した。女性は間もなく腸チフスになって入院。退院の翌日、その病院が米軍の空襲に遭った。前日まで一緒に入院していた人たちの多くが亡くなった。
 戦後、現在のさいたま市大宮区に越し、結婚して二人の娘を産んだ。孫の二人は高校生と大学生になった。「若い人たちに戦争を経験させない」。「梅雨空-」の句は、そんな願いも込めた作品だった。」

東京新聞は、ずっと反原発の姿勢をもつらぬいています
この件も、東京新聞が7月4日付朝刊報道で問題にしたものだそうです
このように、公の機関が、右に倣えのごとく、
急に上から目線で、禁止事項を次々と出していくようになり、
「花子とアン」の時代に逆戻りするかのような危惧を覚えます
この間までとは打って変わったかのような、
この行政の対応はどういう事なのか
民主主義の名の裏に隠れた、政治家や行政の本音とは何なのか?
一夜にして、日本はこういう国に変わってしまえるのか

近隣諸国の危惧とはこういうものなのではないのか、とも思います
近隣諸国が必ずしも正しいとは言いません
ですが、日本軍が戦争中に近隣諸国他アジア地域で行った蛮行を
今は、隠すべくもなく知らされています
嘘だ何だと言っても、実在する旧日本兵の証言は、裁判でも多数語られています
この間までも東京新聞には、それらの90才以上のお年を召された方々の
あるいは、既に亡くなられた方々の、身を振り絞るような
悍(おぞ)ましい戦争体験の記憶を、
「語り継がなければならない」との使命感から掲載されていました

今も東京新聞夕刊には、7月22日から
「或る傍観者の記録」と称された戦時中の、いかに日本軍の残酷で、
見るに耐えない事をしてきたかの実録記事が載せられています
(1951年に書かれた、カーニコバル島での住民虐殺と戦犯裁判の記録)
アジアの人達に日本軍が何をしたか、どんなに、語るに・見るに耐えないような
酷い仕打ちを現地の人達になしてきたのか
この連載は今47回を超えましたが、私は読んでいません
最初少しだけ読みましたが、あまりに内容が酷過ぎて読めないのです
心ある日本兵達が、その中でどのように人を守ろうとしたか
次々と無慈悲に人が殺されていく様子が書かれています
私には到底読み続ける事はできませんので、
見出しの大文字だけを見ています

戦争とはそういうものです
暴力と殺戮の繰り返しでしかありません
ですが、人間は戦争をやめる事ができない生き物のようです
「一部の男が」と変えた方がいいのでしょう
女は戦争を望みません
戦争を仕掛け、していくのは男です
戦争の実態は、残虐そのものでしかありません

イラクに行った日本の自衛隊の人達
その後の調査報告が先日東京新聞に載っていました
詳細は記憶していませんが、自殺した人が少なからずいます
精神(心)を病んだ人達も少なからず出ているそうです
今、「イラク 自衛隊 自殺」で検索してみましたが、
自殺者は2014年3月末の時点で40名にのぼるそうです
「恐怖と不安、緊張が解けず帰国後も精神不安や睡眠障害・・」
これが、戦争です 
もっと酷いのが戦争です

戦争とは命を奪い合うもの、公の殺人ですから・・
それを反対する俳句が公の機関から掲載拒否されたのです
公民館を管轄するのは、市の教育委員会だそうです
これが今の日本の現実です


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