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日々思ったこと、見たことなどを書いています。

昔の食生活… 私の場合

2014-09-24 15:02:48 | 昔の生活・話など
私は団塊の世代の少し下に生まれました
ですから子供の頃は、地面は土で、
大抵の物がまだ自然と共にあったような気がします
私の母の子供の頃は、そのもっと前ですから、
もっともっと自然に囲まれた生活だったでしょう

私が子供の頃は、車がまだ少ししか通らず、
買い物もスーパーなどはまだ出来てなくて、
大通りに並んでいた個人商店で買い物をしました
母に頼まれて、うどん玉を買いに行ったり
お豆腐屋さんにお豆腐や納豆を買いにも行きました

当時納豆は、ワラに包まれた、今で言う水戸納豆のワラ納豆ですね
それに「辛子を入れて下さい」と言うと
お豆腐屋さんのおじさんが木のヘラで、とても辛い辛子を
ひと掬い取って、開けた藁の端になすり付けてくれたのを覚えています
又お豆腐は、母の言いつけで「賽の目に切って下さい」と言うと
お豆腐屋さんは、水の中から掬い取ったお豆腐を
左の掌(てのひら)に乗せて、右手の包丁でトントンと
実に上手に賽の目に切ってくれるのです
(そのお豆腐屋さんは、息子が東大に行ったとかで跡をついでくれず辞めましたが)

うどんも昔のうどんはとても美味しかったです
今のうどんとは味が違います
多分、小麦粉からして全然違う物だったのかもしれません
うどんと言えば、冷麦、そうめんの他に、
ひもかわうどんという、平たいうどんがあって(今もあるようですが)
それを茹でて、油で長ネギや人参椎茸などの野菜他を炒め
汁(つゆ)を入れた中に、その茹でたひもかわうどんを入れて
煮込みにしたものが、又美味しかったです

ぬか漬けも美味しかったですねえ
キュウリなどは、温室栽培はしないので、
旬のものが旬の味として、「長らくお休みしていた」味が
その季節になると出てくる、そのキュウリのぬか漬けの最初の一口は
夢心地になり、クラクラするほど美味しかったのを覚えています
単に、しばらく食べていなかったというだけではなく
「本当に美味しかった」のです
味、風味他、今のキュウリとは比べ物になりません

ほうれん草のお味噌汁、トロトロに柔らかいワカメの味噌汁、
あの味は今も忘れません
今は物が豊富だと言っても、味がないです
私が東京に住んでいる為、余計味気のないものを食べているのかもしれません
田舎の親戚が送ってくれるものは、幾分昔の味を思い出させます
ただ、種そのものが改良されまくって、昔の品は手に入らない
主人が言ってましたが、「そもそも種が手に入らない」と
F1とかいうのか、よくわかりませんが、一代限りの種だとか?

小松菜ですが、あれは昔母がよく言いましたが「春の味がする」と
本当です、以前の小松菜は春の味と匂いがしました
ですが、今の小松菜って、変です
小松菜の味がしないし、茎は幅広く、小松菜の太さではありません
中国野菜の「チンゲンサイ」の混血ではないかと思っていましたが
調べてみたら、本当でした
それを止めないそうです
種を元に戻せと活動している人もいるらしいですが、
チンゲンサイの混血を小松菜として売るのは、詐欺に近いです
それならそれと表記すべきです

ほうれん草もしかり、日本ほうれん草の方が美味しいですが
ギザギザの入っていない、丸葉のほうれん草が多いですが
西洋ほうれん草というらしいのですが、味や香りや硬さも違います
でも、純粋の日本ほうれん草の種はもう手に入らないかも、と
生育に時間がかかり、採算が取れないらしいです
そうやって、食は経済と連携して、
どんどん劣ったものになっていきます

今テレビはグルメ番組ばかりです
B級グルメしかり、美味しい物を求めてあっちにこっちに
でも、本当に美味しい物は私達の身の回りにいっぱいあったのです
探しに行かなくても、毎日美味しい物を食べられました
食の豊かさは人の心をも豊かにします
お金をかけて美味しい物を探しまくる、旅をする
おかしいですが、今はそれが普通になっています
日常に美味しい物が見つからないから、あっちにこっちに
探しまくるしかないという風に見えます

昔は、何を食べても素材そのものがいい味をしていたので
様々な料理法を駆使しなくても、簡単な調理で
しかも本当に唸るほど美味しいものが食べられました
ですから、そういう意味では、昔、時代は決して
豊かと言えるものではなかったかもしれませんが
中身は大変豊かで、心楽しく、又嬉しいものが
たくさん溢れていたように思います

人の心ももっと豊かで人情があったようにも思えますし
まぁ、それが煩わしさの一種でもあったかもしれませんが
いい面と悪い面と、でも、やっぱり美味しかった昔の味は
何十年経っても覚えています
そして、それは今の所・・戻って来ませんね
コメント
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