サドベリー・スクールではご存知のようにスタッフが生徒の投票によって選ばれます。
これは世界のサドベリー・スクールによって異なるかもしれませんが、神戸サドべりーではスタッフへの投票は生徒のみによって行われ、スタッフがスタッフを選ぶということはなされません。
このことは、神戸サドベリー・スクールではスタッフが同じ職場で働くスタッフを選ぶことができないことを意味します。
自分で選んだわけではない人と働くということ。
これは、世界のあらゆる職場で共通に見られる現象です。
ただ、自分で選ぼうと選ばないでいようと、求められるのは“一緒に働く”ということへのコミットです。
ある職場に複数の人が働くのは、そこにその複数の人が働くことが必要だからです。つまりその職場が成り立つのは、そこに複数の人がいるからです。
そこで誰かがちゃんと働かなければ、結果的にその被害は全員が被ります。だとすれば、自分のことだけでなく、他の人の仕事にも責任を負うことが必要になります。
一つの職場に集っているのは、同じ目標を共有している人たちです。だとすれば、その目標を達成するには、“チーム”の意識をもつことが必要になります。
セカンドがエラーしても、そのセカンドを非難するだけでは、結局そのチームが勝つことはできません。
こういった意識は、すべての団体がもつべき意識です。