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ただいま冷温停止中! d( ̄ ̄;)

新春いわほかるた (へ)

2008-02-22 01:19:22 | いわほかるた
iwahokaruta07

下手の横手好き

一つお断りしておきますが、これからお話しするのは、あくまでボクの妄想の結果です。
事件そのものはすでに夢効ですから、例え彼等が犯人でもボクがどうすることでもありません。


伊「太陽は、まだ時期尚早でしたか葛西コーチ」
葛「そりゃあそうでしょう、伊藤コーチ。“横投げ三年下手(へた)八年”って言いますからね」
伊「サマータイムじゃあるまいし、そうそう日の出が早まるもんじゃありませんか」
葛「それに加えて“本格派右腕”のプライドが邪魔してますよね」
伊「まだ、割り切れてないんですかね」
葛「いきなり下手投げとはいかないですから、まずは横手投げの自覚をしっかり持ってもらいたいもんですなあ、遠山コーチ」
遠「えっ、下手投げ……にするんですか?」
葛「ええ、もちろん」
遠「モ・チ・ロ・ンって、そうなんすか?」
伊「彼のため、ボクらのためです」
遠「はぁ?」
葛「筒井も太陽も、いずれ下手投げ投手にと考えています」
伊「横手投げは、あくまで過渡期。それがために遠山コーチの力が必要なんです」
遠「あ、そうだったんですか……」
葛「このことは球団内でもトップシークレット。数人の人間だけしか知りません」
遠「数人というのは誰なんすか?」
伊「そ、それは……」
葛「いや、遠山コーチだけにはお話しましょう。ただし、今日から我々の正式メンバーに入ってもらいますけれど」
遠「え、ええ……」
葛「実はタイガースを“アンダースロー王国”にすることが、我々に与えられたミッションなんです」
伊「そのために僕らはコーチとして呼ばれたんです」
遠「それはいったい誰に……」
葛「球団マネージャの上田次朗部長をトップに、大町課長、御子柴広報を中心とした“秘密結社アンダースローメイソン”です」
伊「ご存知でしょうけど、うちの球団は、その“アンダースローメイソン”がハバを利かせているんです」
遠「言われてみると確かに」
伊「だからこそ、“アンダースローメイソン”がボクらを招聘してくれたんです。いずれボクらがコーチを退任した暁には、“アンダースローメイソン”の手引きで球団管理職の道が待っているという訳です」
遠「すげえ!」
葛「なのでボクらがコーチの間に、一人でも多くのアンダースローを一軍に送り込まなくてはならないんです。ところが近年、スカウト部の連中はアンダースロー投手を正当に評価してくれない。アンダースローの新人をなかなか獲ってくれない」
伊「ならば我々でアンダースロー投手を自前で育てるしかないんです。筒井、太陽に続いて3~4年経っても芽の出ない崖っぷち投手たちを、次々とアンダースロー投手を作り替える計画なんです。杉山、能見、辻本……。聞いた話、球児もあと一年、ブレイクが遅れたらアンダースロー投手になっていたらしいです。いずれ一軍投手枠の半分はアンダースローで固めることが我々の希望です」
遠「その手助けを僕らが……」
葛「そう。我々の手で一日でも早く“アンダースロー王国”を築くんです」
伊「われら“アンダースローメイソン”に栄光あれ!」
遠「……二人ともオカシイんちゃいますか?」