決算書の売上高は一事業年度の販売金額の累計値で、年間の全ての販売をひとつひとつ集計した結果です。売上高を構成する項目の件数は膨大になりますので、この集計プロセスを一事業年度分、事後的に検算することは不可能であるといっても過言ではありません。ですから、売上高を正確に集計するには、日ごろからの検算、何らかの異常が認められる部分の重点的検討が必要となってきます。
★日や月ごとの検算
日ごとや月ごとでしたら「漏れ」と「重複」の発見は容易だと思います。小売店でしたら、閉店後に個々の売上を確認することができます。卸売業でしたら、営業終了後にその日の出荷の全てを確認できます。この確認した結果が集計に反映されていれば問題ありません。
★集計結果を月ごとや前年度と比較する
日々や月々の検算をしていたとしても、想定外の間違いや勘違いをしてしまうこともあります。間違いや勘違いは、集計結果に何らかの異常となって表れますので、集計結果を「目で確認」するということが欠かせません。
異常な数値は、日あるいは月ごとの推移や前年同時期の数値と比較することによって明らかになることがあります。さらに、この比較は「得意先別」「店舗別」「商品別」など細分化された単位で行うとより効果的です。
★他の関連する勘定科目を検討する
複式簿記では、取引が生じると複数の勘定科目が同時に変動します。売上高と同時に動く勘定科目の典型は売掛金です。売上高の間違いは売掛金の間違いにもつながります。「二重に売上計上をしている」のであれば、その分の売掛金は減りませんので売掛金残高が多く残るはずです。
★売掛帳は正しいのに試算表が間違っている
売掛帳は正しく作成され請求にも一切問題がない場合でも、その売掛帳が正しく試算表に反映されていなければ売上高は正しい金額とはなりません。このようなことが起こる原因は仕訳の間違いです(単純な金額の集計や転記のミス)。また、売掛帳には記録されていない取引、例えば単発的な相手に対する現金での販売を売掛金勘定で処理した場合は売上高が過少になってしまいます。
【PR】記事の内容と直接的な関連はありません。
★日や月ごとの検算
日ごとや月ごとでしたら「漏れ」と「重複」の発見は容易だと思います。小売店でしたら、閉店後に個々の売上を確認することができます。卸売業でしたら、営業終了後にその日の出荷の全てを確認できます。この確認した結果が集計に反映されていれば問題ありません。
★集計結果を月ごとや前年度と比較する
日々や月々の検算をしていたとしても、想定外の間違いや勘違いをしてしまうこともあります。間違いや勘違いは、集計結果に何らかの異常となって表れますので、集計結果を「目で確認」するということが欠かせません。
異常な数値は、日あるいは月ごとの推移や前年同時期の数値と比較することによって明らかになることがあります。さらに、この比較は「得意先別」「店舗別」「商品別」など細分化された単位で行うとより効果的です。
★他の関連する勘定科目を検討する
複式簿記では、取引が生じると複数の勘定科目が同時に変動します。売上高と同時に動く勘定科目の典型は売掛金です。売上高の間違いは売掛金の間違いにもつながります。「二重に売上計上をしている」のであれば、その分の売掛金は減りませんので売掛金残高が多く残るはずです。
★売掛帳は正しいのに試算表が間違っている
売掛帳は正しく作成され請求にも一切問題がない場合でも、その売掛帳が正しく試算表に反映されていなければ売上高は正しい金額とはなりません。このようなことが起こる原因は仕訳の間違いです(単純な金額の集計や転記のミス)。また、売掛帳には記録されていない取引、例えば単発的な相手に対する現金での販売を売掛金勘定で処理した場合は売上高が過少になってしまいます。
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