たわ言

思いつくまま

敗戦記念日

2024-08-15 15:33:58 | 日記
  今年のお盆は 列島の東は大雨のあとに台風 西はカンカンの日照りに、訳の分からん「巨大地震注意」 その注意呼びかけも今夜でお終い。明日から通常に戻るという。物理学者で随筆家の寺田虎彦の有名な言葉、「災害は忘れたころにやってくる」と、注意呼びかけをしているときには来ないものというのは当を得ている。  昔ばなしの『オオカミ少年』 みたいに。

 79年前、 中学2年、私たちのクラスだけ先発として学徒動員、豊田織機の大砲の玉を天ぷら(焼を入れる)にする竈前の屋内の広い所で、今日正午に重大な放送があるというので職工も含めて全員が集まって聞いた。 雑音やとぎれとぎれでなにを話しているのか。
  朕(チン) 深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み、非常の措置を以て時局を収拾せんと欲し、茲(ココ)に忠良なる爾(ナンジ)臣民に告ぐ。
  ・・・・ 朕は帝国政府をして 米英支蘇の四国に対し 其の共同宣言を 堪えがたきを堪え 忍び難きを忍び 以て万世の為に大平を開かんと欲
  す。  ・・・・・
 何を言ってるのかわからん。付き添いの先生からは戦局が悪くなるが頑張れとのことをおっしゃられたと。職工の中には日本が戦争に負けたとの声。先生から、取りあえず、明日から夏休み。  あとのことは学校から知らせますと。
 何時もは通学路にある駅から4つ先の駅を最寄り駅として、定期が支給されていたので、それで工場へ通っていた。  当日は電車を使うことなく、直接カンカン照りの中で、昼飯も食べず、大体土地勘があったので、ひたすら歩いて 神国日本は負ける筈がない。神風は何故吹かないのか、共同宣言って何か。などとか。自問自答を繰り返し、いわば放心状態で家までたどり着いた。      あれから79年か。 いろんなことがあったなー。      まいる
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