Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

『点と線』

2007-09-08 10:31:35 | 読書

2007 No.9 9/2~9/4



作者:松本清張(新潮文庫)



評価・・・★★★★☆ 4.5



作者の作品を元にしたドラマや映画はたくさん観てきたけれど、作品を読むのはたぶん初めて。
初☆清張です。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ちょっとネタばれかも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


東京から博多まで電車で何十時間もかかったり、問い合わせをするのに電報を使うあたりに時代を感じたものの、それ以外は特に古くささを感じませんでした。
さすがですね。
某省の不正事件がキーになるのですが、描かれる某省の姿なんて、今と特に変わってないんじゃないかな。

鉄壁と思われたアリバイ。だけど、ちょっとした思いこみによりわざわざ鉄壁にさせていただけで、その思いこみを排除すると事件の真実が見えてくる、というあたりはゾクゾクしました。
タイマーやピアノ線や滑車なんかを用いたトリックが登場するミステリよりも、こういう人間の心理を利用した緻密な計画によるミステリの方が好きな私にはピッタリの作品でした。

印象的だったのが、事件のキーパーソン・安田の妻が著した「数字のある風景」という随筆。時刻表から広がる空想の世界に遊ぶ病に伏せる女・・・出番は少ないのに、この随筆のおかげですごく存在感があった。
小説中の作品だけど、かなり完成度の高い作品と感じました。



『スリーパーズ』

2007-09-08 08:49:47 | 映画

8月某日、TV(録画)にて鑑賞。



評価・・・★★★★ 4.0


この作品も重い作品でした。
スリーパーズ(SLEEPERS)とは、少年院の経験がある人のことをいうそうです。なんか意味深ですよね・・・


仲良し4人組の少年たちは、ちょっとした悪ふざけのつもりでしたことで、思いがけず通りがかりの男性に大ケガをさせてしまい、少年院に送られます。そこで看守たちに目をつけられた彼らは、看守たちからひどい虐待を受けます。
そのときの虐待経験のせいなのか、大人になった彼らのうち二人は本当のワルになってしまい、ある日町で偶然看守のうちの1人を見つけて復讐を果たし、罪に問われることになりますが、残りの2人が友を守ろうと奔走します。
大人になっても変わらない熱い友情が感動的でした。

虐待、少年院、友情・・・というと、吉田秋生の『BANANA FISH』を思い出してしまいました。『BANANA FISH』のアッシュと、この映画でブラッド・ピット演じるマイケルに共通点が。頭が良くてみんなを引っ張る力があるところが似てると思う。
表向きは普通の裁判だけど、自分を犠牲にしてでも、裏で復讐を同時進行させるという計画を着実に実行していくマイケル。次々に襲いかかるピンチの中でも持ち前の頭脳を駆使して敵の裏をかき、敵を追いつめていくアッシュ。
つい、二人が出会ったらどういう物語が生まれるんだろう、と想像しちゃいました。

ロバート・デ・ニーロが少年たちの良き理解者として登場します。
本当にいい人なんだけど、なんせデ・ニーロですから、ひょっとして悪いヤツに豹変するんじゃないかといらぬ心配をしてしまいました(^_^;) 最後まで文句なしのいい人なんですけどね。
デ・ニーロを見ると「この登場人物は絶対ひとくせもふたくせもあるヤツに違いない!」と先入観を持ってしまうのは、我ながら悪いクセだなぁ、といつも思います。



『ミリオンダラー・ベイビー』

2007-09-08 00:21:48 | 映画

7月某日、TV(録画)にて鑑賞。

評価・・・★★★★☆ 4.5



噂通り、重い作品でした・・・


クリント・イーストウッドとモーガン・フリーマンが渋くて素敵でした。特にクリント・イーストウッドにはクラクラです(笑) 好きです(照)

ヒラリー・スワンク演じるマギーと、クリント・イーストウッド演じるフランキーが少しずつ心を通わせながら一緒に夢に向かって行く前半があたたかくて素晴らしいだけに、後半の悲劇的な展開がつらかった
・゜・(ノД`;)・゜・

フランキーがマギーに贈ったガウンに刺繍された「モ・クシュラ」という言葉の意味。
それを知ったときのマギーの笑みが切なかったです・・・



『マドンナ』

2007-09-07 23:13:49 | 読書

2007 No.8 9/1~9/2



作者:奥田英朗(講談社文庫)



評価・・・★★★★★ 5.0



『イン・ザ・プール』ですっかりはまってしまった奥田さんの短編集です。
ちなみに伊良部は登場しません。
どの作品も会社を舞台にしています。
「大企業ってこんな感じなんだ~」と興味津々で読み進みました。


主人公はみんな企業の課長クラスの男性です。いわゆる中間管理職ですね。
部下の女の子に淡い恋を覚えたり、同期と上司の間で揺れ動いたり、会社のちょっとした闇の部分を見てしまったり、進歩的な女性上司に反発を覚えたり・・・
本人たちは一生懸命なのに、それがまた滑稽で、時に声を上げて笑っちゃいました。
5作品中、一番心があたたまった作品が『パティオ』。職場の近くでよく見かける老人に、離れて暮らす父親の姿を重ねてしまう主人公・・・特に大きな盛り上がりのない作品ですが、良い作品だと思いました。



NHKあたりで、5作品ともドラマ化してくれないかな。佐藤浩市さんや西村雅彦さん、温水さんといった個性的な役者さん達を使って。壮年期の俳優さん達によるサラリーマンの悲喜劇。結構視聴率とれるんじゃないかな。ぜひ見てみたいものです。



ナゾの法則

2007-09-06 22:49:39 | ひとりごと

この夏に買ったカーディガンのうちのある1枚を着ると、いつも冷や汗をかくようなことが起こります。
今日もいつもの如くイヤなことがありました。しかも3回も。
疲れましたー(;´・`)



他にもこんなナゾの法則が幾つかあります。



胃が痛いなぁ、というときや、お腹を壊してしまったときに限って、晩ごはんがカレーなんだよね~
「何故なんだ母さん!」と心の中で叫んだ夜が幾夜あったことか…
(T_T)



これらの他にもまだ幾つかありますが、みんなどちらかというと、あまり楽しくないやつばかり。
ハッピーな法則を見つけたいもんです☆