8月某日、TV(録画)にて鑑賞。
評価・・・★★★★ 4.0
この作品も重い作品でした。
スリーパーズ(SLEEPERS)とは、少年院の経験がある人のことをいうそうです。なんか意味深ですよね・・・
仲良し4人組の少年たちは、ちょっとした悪ふざけのつもりでしたことで、思いがけず通りがかりの男性に大ケガをさせてしまい、少年院に送られます。そこで看守たちに目をつけられた彼らは、看守たちからひどい虐待を受けます。
そのときの虐待経験のせいなのか、大人になった彼らのうち二人は本当のワルになってしまい、ある日町で偶然看守のうちの1人を見つけて復讐を果たし、罪に問われることになりますが、残りの2人が友を守ろうと奔走します。
大人になっても変わらない熱い友情が感動的でした。
虐待、少年院、友情・・・というと、吉田秋生の『BANANA FISH』を思い出してしまいました。『BANANA FISH』のアッシュと、この映画でブラッド・ピット演じるマイケルに共通点が。頭が良くてみんなを引っ張る力があるところが似てると思う。
表向きは普通の裁判だけど、自分を犠牲にしてでも、裏で復讐を同時進行させるという計画を着実に実行していくマイケル。次々に襲いかかるピンチの中でも持ち前の頭脳を駆使して敵の裏をかき、敵を追いつめていくアッシュ。
つい、二人が出会ったらどういう物語が生まれるんだろう、と想像しちゃいました。
ロバート・デ・ニーロが少年たちの良き理解者として登場します。
本当にいい人なんだけど、なんせデ・ニーロですから、ひょっとして悪いヤツに豹変するんじゃないかといらぬ心配をしてしまいました(^_^;) 最後まで文句なしのいい人なんですけどね。
デ・ニーロを見ると「この登場人物は絶対ひとくせもふたくせもあるヤツに違いない!」と先入観を持ってしまうのは、我ながら悪いクセだなぁ、といつも思います。