2006 No.9 9/15-9/21
作者:宮本 輝(新潮文庫 743円)
評価・・・★★★★ 4.0
著者の父親をモデルに描くシリーズ第四作です。
この本を買ったのは1年以上前(^▽^;)
ようやく読めました。
前作がどんな展開だったのかすっかり忘れてしまっていて、よくわからないところが少しあったけど、熊吾に引っ張ってもらって読み進めていきました。
またしても熊吾の周りにいろんなことが次々に起こり、妻の房江には気になる不安な兆候が・・・伸仁がたくましく成長してきているのが救いですね。
著者のエッセイを昔いくつか読んだことがあるので、これから熊吾一家がどういう道をたどるのか少しは予想はつくのですが、あとがき後の児玉清さんとの対談によると、熊吾達は「今はもう僕から離れてしまった、私の中の空想の産物なんです」ということなので、思いもよらぬ展開が待っていることもありえそうですね。
また、当初五部作の予定だったのが、今では六部になりそうとのこと。しかも、どうやら本当に六部で終わるかわからない雰囲気(^^;)
今後の展開がいろんな意味で楽しみです。