鍋の会

ボンソワール、なんだか寒くなってきちゃったね。寒がりの僕はもう長袖のハイネックなんかひっぱりだしてしまった。今からこれじゃ先が思いやられるよ。

さて、授業のあと部室にいったら、というのももうすぐ学園祭だから何かと仕事があるせいだけど、2年生が溜まっていた。やっぱり皆「寒いね」なんて言っていて、誰かが「お鍋とかしたいね」と言い出した。この手の話はすぐまとまるもので、案の定近くの下宿生の家で「鍋の会」をやることがさっさと決まってしまった。思わず僕も「いいなあ」と呟くと、「えっ、イバラノさんも来てくださいよ～」と如才なく誘ってもらったので、実は家にカレーが待っているわけだけど、一人の部屋でカレーを食べるのと皆で鍋を囲むのじゃどう考えても後者がいいにきまってるから、二つ返事で参加することにした。といっても僕はバイトがあるから、その後に合流ってことにしたんだけど。

というわけで僕が「鍋の会」に到着したのは、買出しも下ごしらえもすっかり終わった頃で、我ながらかなりちゃっかりしたタイミングでの登場になってしまったわけだけど、まあそういう事になるだろうと思ったので一応お酒とかお菓子とか買い込んで行ったから、なんとか格好はついたと思う。

皆でわいわいいいいながら鍋をつついて、最後の雑炊は卵をかきまぜるとかかきまぜないとかでまた大騒ぎして、いい具合にお酒もまわって、すっかりぽかぽかになって、さっき帰ってきたところ。2年生達はまだ残ってるけどね。「え～帰っちゃうんですか～」なんて言われたけど、2年生だけで話したいこともあるかもしれないし、なんて僕らしくもなく気をまわしてみたりもするわけだよ（多分これは吉岡さんの教育の賜物だね）。なにしろおかげで今夜はあったかくってなんだかすごくいい気持ち。