イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

失言と謎

2006-09-04 00:52:21 | Weblog


いい加減、髪が伸びて鬱陶しくなってきたのと、もうすぐ学校がはじまるのと、それからまあいろいろと都合があるので、久々にタツロウさんの店に髪を切りに行った。

「今日はどうする?」って聞かれたから、いつもなら「伸びた分だけ切って下さい」って言うんだけど、今日はなんとなく、
「…格好よくして下さい」
って言ってみた。

そうしたら「やーねこの子は!いつも格好よくしてるでしょ?」と怒られてしまった。「あ、すいません、そうですね。じゃ、いつもと同じで」と言いかけたら、タツロウさんが「いつもより格好良くしたいんだあ、ふうん」と大きな声で言うので、僕はすっかり慌ててしまった。いやそういうことじゃないんだけど、と口の中でつぶやいてみたけど、鏡の中のタツロウさんはニヤニヤしている。

結局いつもと何かすごく違うことをされたわけじゃないので、いいようにからかわれた気がするんだけど、仕上がりをチェックするまでタツロウさんは、「なんかいいよね~若いって、ハイ格好いいの一丁あがり」とかなんとか一人でしゃべっていた。

若いっていったって、彼だって大して僕と年が離れているようには見えない、と思ったけれど、実は僕はタツロウさんの年齢を知らないし、そういわれるといくつなのかよくわからない気がする。

もっとも、僕が彼の年をきくなんてことはこの先ないだろうから、この謎は謎のまま終わるんだろうけど。