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中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

二度目の高原川

2009-05-02 12:00:47 | 渓流&管理釣り場での釣り
 岐阜県高原川へ今期二度目の釣行だ。

 前回から10日経った後の釣行だったが、釣行日の前々日から前日にかけて現地の上流部では天気は何と雪が降っていたらしい。このところエサ(川虫=キンパク)の入手でお世話になっている「宝フィッシング」http://www.geocities.jp/takaraf/の情報では、ここ2、3日、朝の気温が低い影響で水温が下がり気味だという。昼間に気温が上がっても穂高方面の高所↓
                 
からの雪代(雪解け水)が出てまた下がるという状態になっており、渓魚の喰いが渋いそうだ。しかしながら、負の条件はあるものの、魚影の濃いところでもあるし「行けば何とかなるさ」と楽観的な気分で現地へと向かった。

 現地に着くと寒い寒い。それもそのはずで到着寸前に国道沿いの気温表示に目をやると、何と-2℃を示していたのだ。
 仮眠後、夜明けと共に行動開始。今回の一箇所目は高原川本流の上流部にある「笠谷の出会い」↓
                  
という、比較的有名なポイントだ。ことわっておくが「出会い」というのはソコに行けばロマンチックな事が起こる場所ではなく、川と川とが出会う合流部のことを指す言葉だ。したがって、この場合は高原川と笠谷が合流する部分ということだ。

 まずは気になる水温をチェック。何と5℃を指しているではないか!。こんな時はとりあえず流れが速すぎるところに魚が出てきてはいないだろうと予測し、入渓地から少し下流に「早過ぎず、遅すぎず、ある程度の水深がある」という条件が揃う適当な場所↓
                  
を発見し、ソコへと向かった。

 流れの中に点在している、大きめの底石の後ろ側を探っていくとすぐにアタリがあり、22cmのイワナ↓
                  
をゲット。予想していたよりもすぐに反応があったので、幸先良いスタートが切れた。

 ここから徐々に釣り上がってゆく。試しに浅いポイントにも仕掛を打ち込んでみるが、水温が低いので予想通り渓魚の反応がない。そこで、辺りを見回して一番深いところから順に仕掛を入れてゆき、反応をみる。反応があればアタリが途絶えるまでソコを攻め、それが無くなれば次のエリアへ移動する作戦をとった。
 何度かの移動後、淵とは呼べないまでも、水深が深めの部分にある流れ込みの泡が消えるところ↓
                  

を流していた仕掛にアタリがあった。
 シャープな引きを味わいながらゲットしたのが、本日の初、23cmのヤマメ↓
                  
だ。

 随所で立ち止まり、同じ要領で釣ってゆくとポツポツながら流れ込みの流芯筋からはヤマメ、流芯脇からはイワナが追加できたが、最大で23cm止まり。サイズに関してはやや不満が残り、数もそんなに出ていないが、この状況下では仕方がないような気がした。
                  
                  
                  
                  
                  
                  

 しばらく釣り上がって行くと前回入渓した吊り橋↓
                  
が見えてきた。このまま釣り上がれば前回と同じエリアに入るが、ワタシは、日にちが経たないうちに同じポイントに入って同じようなことをする=アホの一つ覚え?をするのがキライな性格なので、ココで本日一度目の脱渓を決意した。

 この日のキーワードは「深めの水深」だった。そこで神岡町内に向かう川沿いの国道から見える淵を探しながら移動をしたが、その最中に車窓から見付けた場所が二度目の入渓地(=岩井戸付近)だ。
                  

 いざ入ってみると予想に反してアタリがない。ココまでエサは前回同様にキンパクを使っていて反応が良かったのだが、何かの本で読んだ「淵狙いはミミズ」という言葉を思い出し、早速「ミミズ通し」という器具を使って装着してみる。↓
                  

 読んだ本は正確だった。真っ昼間という条件の中でもココでもアタリがあって更にヤマメを追加していった。
                  


 一度宝フィツシングに立ち寄って情報収集。「この寒さが来る前に浅井田ダムの下で40cmオーバーが出ていたよ。」と聞く。土産分の魚はある程度揃ったので、ここからは大型の一発狙いということで、そのダム下↓
                  
に向かった。

 しかし、河原に降りると、先行者が居たのでココでは竿出しをせず、次の機会のためにポイントの目通しをしておくに留め、この後は更に下流へ下ろうと考えた。とは言うものの、せっかく川に降りたので試しに川底の石をめくると事前の調査では下流域で有効だと聞いていた川虫=クロカワムシ↓
                  
が多く居たので、しばらく時間を掛けてそれを補給した後、この場を立ち去った。

 この日最後の入渓地は神岡町市街から更に下流へ下った割石地区だった。

 この地区は、その名の通り大きく割れた岩がゴロゴロと転がっているエリアだ。国道は川筋のかなり上を走っているので、上を見上げないという条件付きではあるが、連続する淵と流れ込み、そして巨岩が作る風景には何か神秘的な雰囲気が漂っている。
                  
 事前の下調べでは、ウグイやニジマスなどの外道も多いが、ウマく釣れば体高のある幅広本流ヤマメの良型が出るというので、気合いを入れての入渓だ。

 これまで釣った上流部よりも水温は高そうなので、とりあえず、瀬の中を釣ってみるが、反応が無い。ならば上流と同じように流れ込み狙いに替えると、すぐにアタリがあってニジマス↓
                  
をゲットするが25cm程しかなく、何匹か連続して簡単に釣れてしまうので、何だか物足りない。

 ここから入渓地点である左岸側からは上流には上れず、対岸にも渡れそうな浅瀬がないので、ココはワタシ一人の貸し切り状態を良いことに釣り下ることにした。
 巨岩を越えて進んで行くと、淵への流れ込みを発見。↓
                  
 落ち込みの先は水深があるので、やや重めのオモリ=2Bを装着し、ハリにはクロカワムシを刺してココをじっくりと攻めること数投目、流れに乗って下流へ向かった目印がそれまでとは違う雰囲気で止まった。「アタリだ。」と思い、即アワセ。サイズはそうでもなさそうだが、結構引く。余裕はあるものの、ココは慎重に相手をなだめつつゆっくりと時間を掛けて玉網へと誘導した。無事に取り込んだのはサイズは25cmしかないが、狙って釣った体高のある待望の本流ヤマメなので、正直嬉しい。
                  
                  
 
 その後は外道を釣りつつ、もう一度同サイズを追加し、最後はこんな下流には居ないだろうと思っていたイワナ↓
                  
で締めくくり、この場を後にすると、この日の釣りが終わった。

 この高原川、上流から下流まで変化に富んだ様々な渓相があり、奥が深い。更に支流もあるのでフィールドも広い。今後はその支流を含めて色々な表情を楽しんでみたいと思っている。次回の釣行も楽しみだ。
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高原川のヤマメ&イワナ

2009-04-25 12:52:57 | 渓流&管理釣り場での釣り
 今回は高速道路料金が値下げになったことを受けての遠征釣行だ。行き先は岐阜県の最奥部にあり、富山県との県境に近い高原川(たかはらがわ)だ。ここは上流部に北アルプスの穂高方面を望む↓
                    
                     (中心部にうっすらと見えるのが、その北アルプスの一部)

位置にあり、温泉やキャンプ場なども豊富で、風光明媚な景勝地でもある。東京方面からも松本経由で安房トンネルを抜ければそんなに時間はかからないので、全国各地からの釣り人が訪れることでも有名だ。


 この川に決める迄に色々と迷ったが、稚魚や成魚の放流事業を地元の漁協がしっかりと管理しており、魚影が濃いことと、流域が長くサンデーアングラーの私が訪れても入る場所に困らない、という条件を満たしていそうなのが決め手になった。しかしながら、事前の情報では「ヤマメの放流量は27万匹にも及び、数、型共に満足できる河川」という記述がある反面「マナー違反のオッサンが下流から追い越して目の前で釣り始めた。」だとか「先行者が多く居たのでB級ポイントにしか入れなかった。」との記述もあったので不安もあったのは確かだ。
 しかし、ここは男らしく?腹をくくり「当たって砕けろ」の精神と「グレ釣りでいえば愛媛県の中泊くらいの雰囲気かな?」と勝手な想像で気持ちを落ち着かせながら、自宅のある兵庫県西宮からの出発を決意する。ここから現地まで4時間弱かけてのドライブだ。

 岐阜県中~北部は全国にある「渓流釣り場の本山」の内の一つとも言える地域だが、郡上八幡あたりから北では特にそれを感じる。なにしろ入漁証(遊漁証)の他、シーズン中にはミミズやブドウ虫といった市販の渓流エサを常備するコンビニが存在するのは当たり前、更に驚くのはエサとしては本格的な、川虫(主にキンパク)を取り扱うコンビニまでがあるのだ。それらを24時間入手可能な体勢はワタシのような遠征組の「夜討ち朝駆け釣行者」にとっては本当に有り難く、先進性?すら感じてしまう。
 ただし、この日はエサは事前に用意していたので、入漁証のみを飛騨市神岡町にあるコンビニで購入し、その後は高原川沿いを走る国道471号線を更に東へと向かった。

 入渓ポイントは浅井田ダムより上流と決めていたので、そのあたりで河原に入れそうな道を物色していったが、そんな場所で自分以外の車を見かけたのはたった1台のみ。「これなら楽勝!」と思い、笹嶋という地区にある吊り橋の横↓
                     
に車を止め、仮眠をとった。

 夜明けと共に実釣開始。キンパクのエサ↓
                     
をつけて投入すると早々にアタリがあり、20cmくらいのイワナ↓
                     
                     
をゲット。その後は退屈しない程度にアタリがあり、川沿いを歩くムードも軽快な足取りになりつつ、釣り上がって行けた。

 しかしながら、イワナばかりでヤマメがアタらない。これは前日の土曜日に皆が叩いた後だからなのだろうか?。ここで作戦を練り直し、いわゆる竿抜けしていそうな場所を探すことにした。浅い瀬(チャラ瀬?)にある掘れた部分を攻めるが、無反応。次は逆の発想で周囲では一番深そうな瀬↓
                      
を見付け、その頭の部分の最深部に潜り込ませるイメージで流し始めた。
 オモリを重くしてゆくこと数度、深く仕掛が入ったと思った瞬間にアタリがあり、ようやく23cmのヤマメ↓
                      
をゲットした。

 その後はまたポツポツとリリースサイズを含めたイワナが当たるが、ココまでで型の良い魚は手にしていない。だが、良いペースで釣れているので、ある程度のパターンは読めるようになっていた。

 仕掛の投入を繰り返す内、とある瀬脇にある石裏のタルミに目が行った。「大きなイワナが居そうだ。」という予感めいたものがあったので、タルミの中を仕掛が流れに沿ってグルグルと回るように仕掛を操作していく。数投目、目印の変化と共に「ゴンッ」という手応えが竿を持つ左手に伝わった。と同時にこの日一番の引きがロッドを襲った。ハリスは0.2号なので、無理は出来ない。しかしながらワタシには磯で培った経験があるので、慌ててはいなかった。場所的には開けており、ハリスが触れて切れそうな障害物は少ないので、慌てずに竿を操作していく。しばらくやり取りした後に御用となったのがこのイワナ↓
                      
で、サイズは34cmの↓
                      
いわゆる尺イワナというヤツだ。

(※このところ気付いたのだが、大きめの渓魚は磯釣りでいえば、青物を細ハリスで掛けた時のイメージで釣るとイイような気がしている。それは、走り出した相手に対して横からのプレッシャーを掛け続けて「常に泳がすことで疲れさせ、知らぬ間に向きを変えさせる」といった感じだ。この方法がどのタイプ、どのサイズの渓魚に有効なのかは今のところ判断できないが、しばらくはこのスタイルで通そうと思っている。)

 その後、更に釣り上がりつつ上流を目指していったが、ヤマメ が1匹しか出ていない。そこで、ヤマメに良さそうなポイントを見付けて↓
                      
じっくり攻めていくと、数は少ないものの、丸々と太った24cm↓
                      
が最大ながら、あと3匹追加できた。

 だが最大の山場はココにあった。
 ヤマメを釣りつつ、前述した良型イワナをゲットした条件と同様のポイントを流芯脇に見付けたので、ソコに仕掛を投入すると、絵に描いた様なアタリが出た。引きから想像すると相手は更なる大型イワナのようだ。そこで慎重にやり取りを繰り返し、魚の動きに合わせて河原を移動する。ハラハラ・ドキドキしながらも何度かの締め込みをかわしてようやく玉網に収めたが、正体は玉枠からしっぽが大きくハミ出すほどのサイズ=40cm強のイワナだった。
 が、しかしである。写真撮影のためにポケットを探っていた隙に、このイワナ君は、そのハミ出したしっぽを大きく振ってドッタン・バッタンを始めたらしく、ワタシが気付いた時には陸上でハリスを振り切ったうえ、既に水際に居たのである。慌てて取り押さえようとした瞬間、ワタシの殺気を感じたのか最後の力を振り絞って水中へ。勢い余ったワタシもつまずいて同様に右頭から水中にドボン!。幸いウェーダー内への水の進入はなかったが、右上半身はズブ濡れになったうえ、偏光サングラスを折るオマケまでが付いたのである。

 この時点で正午を大きく回っていたので、ココであきらめがついて一旦車に戻り、昼食と共に午後からの戦略を練ることとした。

 「もうイワナは充分釣ったので、あとは良型ヤマメを…」との思いで、とある釣り雑誌に載っていた下流部のポイントへと約15kmの大移動を行った。たどり着いたのは神岡町の市街地を抜けてすぐのところ↓
                       
だった。ココでは日没まで粘ってヤマメ↓
                       
                       
を5匹追加追加したが、残念ながら中~小型が中心で、上流部での最大サイズを上回ることは出来ないまま納竿時間を迎えた。


 さて、高原川の感想を…。

 ここは前評判通り、数、型、魚のコンディションの全てが揃う川だった。オマケに心配された混雑もなく、思い切って竿を振ることが出来たので、気持ちの良い一日を過ごせて幸せな気分だった。混雑具合は時期やタイミングによって変わるだろうが、流域が長いので有名ポイントを外せば嫌な思いをせずに楽しむことが出来ると思う。
 この日、ワタシが入ったのは高原川の本流部のみだったが、ソコでは河原に障害になる様な木々が少ないので長竿が有利のようだ。具体的には本流の浅井田ダムの上流部あたりでは6~7m、それよりも下流部では7~8mあればイイと思う。また、この日の当たりエサは「キンパク」だったが、他の川虫も含めてこの日の条件では現地調達が難しかったので、事前に入手した方が賢明だと思う。

 今まで中国山地の渓流でさまよい、苦労をした原因が「自分の腕ではなく川の状況だった」と思えるくらいの釣果で高原川はワタシの期待に応えてくれた。何しろアタリの数は40を越え、魚のキープ数はイワナ&ヤマメのトータルで21匹という結果だったのだ。この日ですっかり味を占めたワタシ…。高速道路料金が安い間は、しばらく岐阜県下の川通いが続きそうな今日この頃である。
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初心者を楽しむ苦労

2009-04-11 14:19:28 | 渓流&管理釣り場での釣り
 近頃、それまで未知だった渓流釣りの世界に入り込み、本で基礎を学ぶ以外は誰にも頼らず、唯一人で初心者を楽しんでいるが、苦労の連続だ。

 先頃、前々回同様に旭川の上流(岡山県)と天神川の支流(鳥取県)を回ったが、私が思うところの「素晴らしいロケーション」の渓流を発見しても釣果に結びつかないのが悩みのタネだ。釣行に際しては自宅のある兵庫県西宮市を夜10時頃に出発するので当然到着するのは夜中になる。あらかじめ地図で目星をつけた地区へと向かうのだが、到着してからは懐中電灯で照らし出される範囲で状況判断をしなければならない。だから朝起きて明るくなるとビックリということもよくある。例えば今回最初に訪れた天神川の支流にある小鹿川がそうだった。

 小鹿川に到着し、ライトに浮かぶ範囲では水深もロケーションもバッチリな箇所を見つけ出し、その近くで仮眠をとった。明るくなってから河原に降り立つと、そこには予想通りの見事な渓相↓
                     
が広がっていた。しかもライバルになる他の釣り師の気配は全くないので、気分はウハウハだが、逆に静かすぎて熊が出そうな雰囲気でもあるので、それもすぐに相殺された。
 が、しかしだった…。肝心の魚の気配が全くないのだ。少しでも手がかりを増やそうと今回から導入した温度計で水温を測ってみると6~7度といったところなので、「やや低めか?」との判断もあり、流域で最も深そうなところ↓
                     
も攻めてみるが、無反応。試しに川底の石をめくって川虫↓
                     
                     (コレは「クロカワムシ」で、今回訪れたどの川にも生息して
                      いた。当日捉えたアタリは全てコレにきた。)

の様子を見ると順調に育っているうえ、量も豊富だ。こうなると経験の少ないワタシの頭の中はチンプンカンプンになってしまう。

 結局、魚も答えも出ないまま、エサの川虫の量が増えたことだけが収穫という状態で、ここを後にした。川沿いの道を下る途中に車窓から堰が目に入ったので、降りて確かめると、何と魚が行き来できるようにする魚道が付いておらず、少なくともこの堰から上流は下流からの魚が遡って来られない場所だということが判ったのだ。しかしながら、この堰から最上流までの間で渓魚たちの産卵~成長といったライフ・サイクルがきちんと巡っているのかどうかも今のワタシには判断ができないので、これが釣れなかった原因の全てなのかが判らないのは苦しいところだ。

 移動しながら天神川水系で気になる部分の様子を伺い、竿を出したが、水温は10~12度あるものの、無反応。途方に暮れたまま県境を越えて旭川上流部へたどり着いた。

 旭川での第一投は前々回の釣行でニジマスを釣った場所↓
                    
だった。
 前回では全く反応がなかったので、そう期待はしていなかったのだが、数投目で目印が引き込まれ、前々回よりはやや小さい41cmの天然ニジマス(多分?)↓
                    
をゲット。続いて周囲の良さそうな場所を狙い打つが後が続かない。水温は11~12度あるというのに…。

 結局ここも諦めて次の場所への移動を考えていると、今日初めて地元の釣り人に遭遇した。
 意見を交換すると、週末ごとの冷え込みのせいか今年は調子が悪いそうなので、「本格化するのは、これからだろう。」ということらしい。と同時にワタシの釣ったニジマスには珍しいを連発していた。

 ニジマス・ポイントを後にして次に向かったのはこの川にしては珍しい、大石が点在している場所だ。しかし、そこに入る手前に中州を挟んで再合流している部分↓
                    
が気になった。しかしながらここは土手の上がアスファルトで舗装され、車が行き交うところなので、「まさか?」とは思ったが、ものは試しで投入すると、3投目で目印が変化して22cmの天然(もしくは準天然)アマゴ↓
                    
をゲットした。続く魚を狙って投入を繰り返すが、アタリのような怪しい目印の変化は一度あったものの、ここではコレ一匹に終わった。
 続いて本命の大石が入っているポイントに移動したが、見た目の雰囲気はムンムンながら、全く魚の気配はなく、ついにこの日は鱒族2匹の貧果に終わった。

 今回は地元のオジサンと意見が交換できたので「まだ魚が動いていなかったのだろう。」と自分を納得させたい気分だが、とは言うものの、思ったように釣果が伸びないので今シーズンにホーム・グラウンドにするべく選んだ2河川については自分の腕前は棚に上げつつも疑心暗鬼になっているのは確かだ。
 他の河川についても色々と調べた結果、兵庫を代表するアマゴ釣り場である揖保川や千種川も不調らしい。もっともその理由がカワウ(川鵜)の食害では?という意見が出ている。訪れた先でカワウを見かけることはないので真偽は判断できないのが辛いところだ。高速道路も1000円均一になったことだし、正直なところ、どこかへ遠征して他の河川の様子が見たくなっている今日この頃なのである。
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釣り雑誌の黄金期

2009-04-04 16:01:26 | 渓流&管理釣り場での釣り
 以前にも書いたが、渓流釣りという分野に入り込んでいくうちに、関西在住のワタシにとって、ここ近年の雑誌からの有効な情報が、かなり減っている現実を痛感している。

 現在、渓流関係の雑誌を発行しているのは東京の雑誌社がほとんどだ。したがってその取材フィールドは、北(東)は北海道から始まり、西は岐阜~福井県のラインまでというのが現実で、近畿以西の渓流フィールドに触れている記事はほとんど無い。「関西の釣り」は関西で唯一残っている釣り雑誌だが、総合誌なので渓流釣り関連の記事は春に数ページとりあげるのみだ。だから本気で調べたいことがあった場合は、もはや古本に頼るしかない。そんなときに頼りになるのが書籍、CD,DVD等を取り扱う通販会社AMAZONだ。この中には古本の市場があって、全国から取り寄せることが可能になっている。

                   
                  (これらは今でもすぐに新品が手に入る東京発の渓流関係の雑
                   誌で、最新刊とバックナンバーをANAZONで取り寄せたモノ
                   だが、関西の情報は極僅かだ。)

 当初個人的に古本には抵抗があった。しかし新品が手に入らない「背に腹は替えられない」事情があるので、仕方なしに古本購入を始めたのだが、一度線を超えると気楽になり、1冊100~500円という価格の低さも手伝って、あっという間に10冊以上が手元の集まった。
 大まかな傾向からすると、やはり急速に普及したインターネットの影響を受けて発行部数が減り、廃刊してゆく雑誌が増えていった2000年頃までが発刊数が豊富な黄金期だ。

 もちろん関西を代表するのが旧釣りサンデー社発行の渓流スペシャルシリーズ↓
                   
他だ。内容については、当時の最新技術を取り入れながら近畿のフィールドについても色濃く触れられているので、釣行計画にも役立ちそうだ。

 釣技の解説本の中には力作もあって、その代表的なのが伊藤稔さん著の「山女魚遊学」↓
                   
と白石勝彦さん著の「渓流釣り大全」↓
                   
だ。
 この2冊の内容に関しては現在までに進化している部分を多少補足する必要があるものの、基礎技術を習得するためには充分すぎるほど詳しく解説されているし、渓魚の生体についてまでが触れられているので、今のワタシレベルには最適であり、非常に役に立つ。
 しかしながら、今回古本で集めたようなタイプの雑誌類は残念ながら今後も発刊されることはないだろうから、時代の移り変わりと共に残念さを感じる。

 雑誌の廃刊スピードを早めたというインターネットだが、書いている本人が責任感を感じていないからなのか、少なくともタダ(無料)で見られるサイトには(ワタシのブログを含めて?)有効な情報が少ないように思う。ツッ込みたい箇所は色々とあるが、中でも不思議に感じるのは、世間様に公開しているハズなのに、他人が情報を得て自分のフィールドに来ることがイヤなので河川名を「某川」とか「A川」とか「○○川」だとか、匿名にしている人が居ることだ。それだったら始めから書くのをヤメルべきだと思う。「人に見て欲しい」と「人に知られたくない」は相反するはずで、両立しないと思うのだが…。

 とにかく、廃刊されてしまった本を読み進め、工夫を凝らした力作に触れていくうちに「必要な情報には対価を支払う必要がある」と、つくづく感じるようにもなった。そして渓流釣りとはジャンルは違うが、改めて関西という地で「磯釣りスペシャル」や「ちぬ倶楽部」を編集し、我々に様々な情報を提供し続けてくれる「フィッシングブレーン」のスタッフの皆さんには頭が下がる思いがした。皆さんも上質な情報を得るには「お金が必要」と認識し、釣り雑誌を積極的に購入することで支えていこうではないか!。と、訴えたくなった今日この頃なのである。近い将来、釣り界が細々と口頭で伝承してゆく、ある種の古典芸能のような狭い世界にならないためにも…。って考え過ぎか?
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再び旭川&天神川

2009-03-28 11:06:55 | 渓流&管理釣り場での釣り
 急遽、3月20日にも釣行が可能になったので、そのレポートを…。

 前夜に結構な量の雨が降ったので、大増水が心配されたが、サンデーアングラーの悲しさで、そんな事には構っていられない。「とりあえず、行けば何とかなるだろう。」と、当たって砕けるつもりでの釣行だ。
 向かったのは前回と同じ蒜山高原を流れる旭川最北部と鳥取県を流れる天神川。
 まず最初に入ったのは旭川の方で、前回訪問した際に降り積もっていた雪は雨に洗い流されたのか、すっかり溶けたようだ。

                  
                      (午後に、天候が回復してからの蒜山の様子)

天候は回復傾向にあるものの、午前中一杯はシトシトと雨が降り続いていた。

 前回少しアマゴを釣ったポイント↓
                  
が気になったのでとりあえずそこにに入る。

 川虫のキンパクをつけて投入をするが、前回よりも水量が増えていたので手前にある岩の際を流れてくれず、根掛かりが多発する。そこで、オモリをやや重めにしてポジションを上流側にズラすとウマク岩に沿って流れるようになった。その途端に20cmチョイのアマゴ↓
                  
をゲットする。続いてやや小型を数匹ゲットするが、更に型が落ち始めたのを機にこのポイントを離れることにした。
 車窓から川の様子を確かめながら上流へと移動していると、流れ込みがあり、ほどほどの水深がある川底には大小の石が転がっているという、好条件のポイント↓
                  
 
を発見した。

 この場所は正直に答えてくれた。深場からのかけ上がりから攻めていくと、簡単に数匹をゲット。そこから徐々に釣り上がり、一番オイシソウな流れ込みとの合流部で出たのが、26cmのアマゴ↓
                  
だった。しかしながらこのアマゴ、どうも色がオカシイ。ヒレもやや欠け気味だ。ただし、サイズが大きいので、昨年放流された成魚の生き残りなのだろうか?
 とにかく、ここでは8匹追加できたのたので、とりあえず土産のノルマは達成された。

 更に移動を繰り返し、途中でこんな雰囲気ムンムンの良さそうなポイント↓
                  
を何カ所か発見するが、まだ魚が入っていないのか、どこも不発に終わる。

 更に前回のニジマス・ポイントでも竿を出したが、水量が増えたために様子が変わっており、ここでも不発だった。

 「こうなりゃ、大移動だ。」と、トンネル一本抜けて鳥取県側に入り、天神川の支流を攻めるが、魚からの生命感が伝わらない。
 それでも移動を繰り返し、何とか20cmのヤマメ↓
                  
をゲットするが、ここでとうとう時間が尽きてしまった。

※知らない人のために、説明しておくが、岡山県の旭川は瀬戸内海に注ぐ川なので、アマゴ圏内。蒜山の山並みを抜けた鳥取県の天神川は日本海に注ぐ川なのでヤマメ圏内なのだ。共によく似ているが、魚種としては別で性格や習性も少し違う。見分け方は体側に「朱点」という朱色の点々が着いているか、いないかで判断する。それが着いているのがアマゴで、着いていないのがヤマメということだ。

 渓流釣りフィールドに出始めて約1ヶ月。何もかも一人で調べ、一人で実行して楽しんでいるのだが、ここで大きな疑問にブチ当たっている。それは「よく考えてみると、ボーズは無いものの、釣果の中に占める成魚放流モノの割合が高い」ということだ。新聞などの釣果レポートでは「ヒレがピンッと伸びた天然モノを20~30匹」というのを見かけるが、ワタシは未だそんな釣果には出会っていない。コレは選んだ河川の水温上昇が他に比べて遅く、もう少し温かくならないと天然魚達が動き出さないからのか?タダ単にココが元々魚影の薄い地区だからなのか?それとも、もっと根本的な問題で、ワタシの腕前がヘボなだけなのか?そのあたりの答えが出ていないのだ。身近に答え合わせができる資料なり釣人が存在れば解決するのだが…。せめてワタシのヘボさが原因でないことを祈りつつ、次回の釣行準備を進める今日この頃なのである。
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蒜山高原

2009-03-21 10:47:50 | 渓流&管理釣り場での釣り
 今回(3月15日)の釣行先は前回の鳥取県を流れる天神川とは大山↓

の反対側の岡山県。ジャージー牛乳で有名?な蒜山(ひるぜん)高原↓

を横切るように流れる、旭川源流一帯だ。

 前日の天候は冬に逆戻りし、雪が降ったために明け方付近の道路に設置してある気温計は-6℃を指していた。そんな中でのスタートだったので、魚の食いはシブくなることが予想されていた。

 夜明けと共に川の様子を見て回ったが、この一帯の特徴は水深が浅いところばかりなので、この日のように急に冷え込んだ場合には魚の逃げ場になるような淵のような深場がほとんどなく、非常に的が絞りにくい感じが漂っていた。オマケに漁協の人に聞いたところによると、成魚放流が中心らしく、それを釣りきった後は天然魚達が動き出す4月になってからが本番だというので、訪れるのを早まったような気がした。しかしながら、その分人が少なく、この日は車で結構走り回ったが、見かけた釣り人は私以外に一人居ただけだった。ただし、この一人も鑑札無しの密猟者らしく、しばらく行動を見つめた後、試しに電話をかけるフリをすると、急に竿をたたんで慌てて逃げ出す不届き者だった。したがって正規の釣り人は私一人だけと言ってイイくらいの「釣り人密度」だった。

 そんな中、堰堤下に良さそうなスポット

を発見し、ここで22cmのアマゴ

をゲットし、続いてこのポイントでは小型ながら、後3匹追加できた。

 ここを釣りきる?と他に良さそうなポイントを探して上流部や、支流へと移動を始めるが、どこも激浅スポットばかりで、一向に魚の気配がない。正午前まで散々探しながら竿を出したが、答えは全く出なかった。そこで、逆の発想で下流へと向かうことにした。そこで見付けたのが堰堤から、しばらく下った所の落ち込み=深瀬と呼ばれる?スポット

だった。
 当初は流芯の脇を探っていたが、思わしくなく、少し下ったところのカケ上がり(=前日読んでいた本で”お勉強”していたので、低水温時はこの部分が狙い目らしいことは知っていた。)に狙いを変更すると、3投目で目印が止まった。しかし、ポジションどりが悪かったせいで仕掛と竿が下流側にかなり振られた時点でのアタリだったので、一気に走られで0.2号のハリスが飛んでしまった。
 慌ててハリスを0.3号に交換し、投入し直す。何投目かに再びアタリが出たと同時にアワセを入れたが、今度は相手が警戒しているのか、ハリには乗ってこない。「アレレ?」と思ったと同時にユラッと大型の渓魚が中層で反転する姿が見えた。サイズからすると40cmを軽く越えており、体側の色が茶色がかった紫っぽく見えたので「まさかイワナ?」とも思ったが、正体は掴めずじまいだった。
 しばらく同じ場所を攻めみたが、コレ以降はアタリはなくなり「しばらくポイントを休めるか?」と思い、めぼしいポイントに仕掛を打ち込みつつ歩いて移動してみたが、アタリはなく意気消沈気味に再び同じポイントへと戻ってきた。

 戻ってからは気合いを入れて投入を繰り返していると待望のアタリが出た。結構強い引きがロッドを襲うが、今度は逃がすまいと横からのプレッシャーを与えてやり、しばらく耐えていると相手は8の字を描いてグルグルと回り始めた。
 「そろそろ弱った頃だし、浮かしにかかるか」と引き上げ気味に竿を操作してやると、不意をついてジャンプをし始めたので、ここで正体が判った。本命ではないので、やや拍子抜け気味だが、無事玉網に収まったのは43cmのニジマス

だった。これが稚魚から育ったのか、自然繁殖したのかはワタシには判断できないが、どのヒレもキレイに伸びきっているコンディションの良い魚であったので、引きが強かいのも納得ができた。(でも、外道だけどね…。)
 
 その後は何も起こらなかった。何とか家族の土産分を確保しようと更に移動を繰り返したが、何も起こらなかった。最終的には、鳥取県側に抜けて前回訪れた天神川でも少し竿出しをしたが、ここでも簡単に釣れる魚は残っておらず、トボトボと家路についたワタクシであった。

 旭川最北部の感想だが、渓流釣りをしに来たつもりでも、源流部まで渓谷感の漂うポイントはほとんど無く、イメージとしては山里を流れる清流といった感じで緊張感の薄いロケーションだった。更に水深が浅いところが多くてポイントが絞りにくく、オイシそうなスポットの数が限られているので例え探し出しても魚がスレ始めるのが早くなりそような感じがする。ただし、その分人は少なく、ノンビリできるので牧歌的な雰囲気があるのだが…。まぁ「痛し痒し」といったところか…。

 
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渓流をウロウロしていると…

2009-03-14 09:50:31 | 渓流&管理釣り場での釣り
 今まで海ばかりに行っていたワタシが本格的に目を山側に移し渓流部に向かったわけだが、今回大山

周辺をウロウロとする間に、色々と感じることがあった。

 民家のない渓流部を歩いているつもりであっても、人工物には結構出くわす。もちろん川筋を歩いているので、一番目に入るのがこんな「堰」

だ。
 もちろん、お上からは作る際に最もらしい理由付けはあったのだろうが、ダムを造りたいが為に「水利」であったり、「災害防止」であったりと目的がコロコロと変わる「手段と目的が入れ替わっている」ような昨今のダム行政を見ていると、このような堰に対して「本当に全部が必要なのか?」という疑問が湧いてくる。
 これらの堰の内の何割かは「環境にも配慮している」という説明の元、堰の横に魚が行き来できるよう、スロープ状の「魚道」を設けてはいるが全く魚道のない堰は論外としても「魚道がある」という堰よりも「堰自体がない」方が環境にはイイに決まっていると思うのだがどうだろう。

 堰の上にはこんな風景

が広がっていた。
 一見「澄んだ水に白砂の川底」ということでキレイには見えるだろうが、コレは本来なら、河口へと向かって流れ出るはずの砂が、堰があるが為に溜まっているのだ。コレが洪水時に一挙に出た土砂なら災害を防いだことになるのだが、辺りの様子からしてそれは考え辛いような気がする。
 こんな風に砂が溜まり、底石を覆い尽くす寸前になると、どうなるかというと、まずは、その石を利用して暮らす水生昆虫が住めなくなる。そして底石は鳥などの外敵から身を守るシェルターにもなるので、川虫という餌も無く、隠れる場所もない場所から渓魚達は姿を消すのだ。実際に堰の上では魚影はなく、気配すら感じなかった。僅かにあった生命反応は遠くに見えた外来害獣のヌートリアだけという皮肉な結果であったのだ。

 そして、その砂の出所自体にも問題がある。
 かつての、戦後日本の林業行政はブナ、ナラ、クヌギ等の広葉樹林を伐採して当時建築用木材として価値の高かった杉や檜(ひのき)を植林することを薦めていた。その規模は大きく、市民からの出資を募って「将来は値上がりする」と言って、投機の対象にしていたほどだ。しかしながら、そこに自生していた広葉樹林は秋に葉を落とし、それが腐葉土となり肥沃な山の大地を作り出していたのだ。そしてそこから適度に流れ出す水は豊富なミネラル分を含み、周辺の水域を潤していたのだ。同時に山自体が保水性と圧力調整弁のような働きを持っていたので、それらを伐採してしまうと山の保水力が無くなり、少しの雨で簡単に土砂が流れ出すようになるのだ。その結果、本末転倒のような話だが、ダムや堰を作らなくてはならない(かもしれない?)川が出来上がり、後は負のスパイラルに陥ってしまうのだろう。後に残るのは砂に埋まった渓流とヌートリア、そして外国製の材木に押されて売れずに放置された杉や檜林と、そこから大量に吹き出す花粉だけというのは、自然からワタシたちへの警鐘のようにも思える。事実この日も周囲の山にある杉林は茶色く色付き、警告の狼煙(のろし)を上げるかのように、風が吹く度に煙のような花粉を吹き上げていた。

 ワタシの本業は昆布巻き屋さんだ。この業界にはこんな話がある。
 北海道襟裳岬(えりもみさき)の周辺は、その昔は有力な昆布漁場であったのだが、戦後しばらく経ったある時期突然に漁獲高が激減するようになり、昆布漁師達の中には廃業する者が増え、瀕死の状態になっていたそうだ。原因を研究すると、保水力を失った山から大量の土砂や泥が河川を伝って流れ込み、海底を覆った結果だということが判り、残った漁師や地元住民が立ち上がって山に植林を始めたのだが、効果があって今ではある程度漁獲高が回復しつつあるそうだ。
 このような例にもあるように、自然は大いなるサイクルで均衡を保っているのだ。報道で採り上げられていたCO2削減のためレジ袋ウンヌンにこだわるのも大事なことかも知れないが、たまには自然に触れてこんなことを考えるのも大事なことだ。
 渓流釣りを始めて、見る風景が変わっただけで、こんな事を考えるようになった今日この頃なのである。

 というワケで明日も渓流に向かう。行き先は岡山と鳥取の県境辺りだが、14日午後3時現在、現地では雪が降っているという。さてさて、どうなることやら…。
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渓流解禁の日

2009-03-07 12:19:59 | 渓流&管理釣り場での釣り
 全国各地で渓流釣り場が解禁されているが、先週の日曜、3月1日はそれが最も集中する日だ。
 このワタシも当然それに合わせて作戦を練っていた。何しろアドバイスをしてくれる人はゼロ。(これはこれで楽しいんだけど…)釣り場選択には数少ない出版物と数あるネット情報を元に考えに考えて結論を出したが、それが鳥取県を流れる天神川水系だった。
 選んだ理由は色々あるが、一番は「人が少なそう」だったから。これは調べれば調べるほど、ドンドン頭デッカチになり、解禁日直前に放流される成魚を狙って人が集中し、釣り場が「釣り堀状態」になることを光景を想像し、恐れていたからだ。

 当日に備え、前夜に西宮の自宅を出発したのだが、意外に早く2時間半ほどで天神川上流部の支流=加谷川に到着した。
 到着時、あたりはもちろん真っ暗なのでライトを照らして川の様子を見るが、今年は雪解けが早かったせいか思った以上に水量が多く、ドバッと流れているようだ。渓流釣りの経験はなくても「雪解け→低水温→魚が低活性→急流には居辛い」という磯釣りで覚えた図式が思い浮かび、この支流をパスすることにした。
 次に加茂川という支流向かったが、水量が少なすぎて低水温時に魚が留まる場所が少なそうなのでここもパス。その後アッチコッチをグルグルと廻ってようやくたどり着いたのが野添川という支流だったが、ここについた時点で時計は3時半頃を指していた。

 とりあえず仮眠をとるが、1時間ほど経つと誰かが車の窓をノックしている…。よく見ると地元民風の爺さんだ。
 「あんた一人か?」(爺)
眠い目を擦りつつ、
 「ファ~、何ですか~?」(ワタシ)
 「昨日からここに来て草刈りをして準備してたんやけど、アンタ1人やったら一緒に釣りが出来るから、横に入っても構わないか?」(爺)
寝ぼけているし、ルールもよく解らないから
 「とりあえず寝させて…明るくなったら考えるから」(ワタシ)
しかし、この判断がまずかった。
 夜が明けるまでの間、ウトウトとした後に準備を済ませて下に降りてみると、爺さんは既にデンッとクーラーに座り、身構えている。しかも、いつの間にか仲間と2人になっているではないか!。
 「そこをドケッ(退けっ)」という下品な言葉を使えず、はたまた老人の楽しみを奪うような事が出来ない、心優しいワタシはその下流に入ったが、夜が明けるとビックリ、魚が溜まりそうな淵は爺さん達の目の前にあり、ワタシの入った場所は極浅の水深しかない。爺さん達に目をやるともう2、3匹は釣っているようだ。焦ったワタシはあたりをウロウロとするが、これといったあたりもなく、意気消沈。何だかド厚かましい爺さん達に睡眠と魚を奪われ、一杯食わされたような気分だが、仕方なくこのポイントを捨てることにした。

 漁協からもらったマップを見ると、隣の支流にある小泉川にも放流地点があるようなので、とりあえず土産を確保するためにその地点へと向かった。
 しかし、ここも極浅。上から眺めていると放流した形跡もなく、途方に暮れてしまったが、やや下流で倒れた葦の間を流れる2本の川筋

の中に深みを発見。試しにここで竿を出してみることにした。手前からミミズの餌でじっくりと攻めた3投目、目印がツンッと反応した。すかさずアワセると、小気味よい引きでロッドが曲がる。そしてようやく本日1匹目!のヒレがピンッと伸びきった23cmのヤマメ

が玉網に収まった。この川では稚魚放流をしていないそうなので、恐らく天然モノだろう。全く大きくはないが、初めて胸を張って言える”天然モノ”の美しさに感動した瞬間であった。

 更に続けて攻めるが、小場所ゆえ、魚影が薄いのか続くアタリはなく、また車に乗っての移動が始まった。
 
 移動をしつつ、アチコチの良さそうな場所で竿をだすものの、一向にアタリはなく、焦りに焦って最後に向かったのは、三徳川という支流だった。この日のパターンは底に石が転がる深み(=淵)だということに感づいてはいたので(知っている人にとっては当たり前のことだけど…。)車窓から横目でチェックしていると、とある橋の下に適当なスポットを発見。上から覗くと何匹かが群れている。ただし、成魚放流されたモノのようだ。
 エサのイクラをつけて投入するが無反応。どうやら朝から多数の釣り人からプレッシャーを受けてかなりスレているようだ。エサをブドウ虫やミミズにローテーションさせてもダメで、こうなりゃダメ元でこの日のためにわざわざ岐阜県から通販で取り寄せた川虫(キンパク)を装餌すると、小さくアタリが出始めた。しかし、ほとんど触る程度なので合わせるタイミングが難しい。
 数投目、ようやく針にかかるが、すぐに外れてしまう。以後は警戒心が更に増したのか、全く当たりが出なくなり、このポイントからの撤退が決まった。

 もう諦めて帰ろうかと思いつつ、移動をしていると、また大きい淵を発見し、最後のつもりでそのポイントに入った。どうせ誰かが攻めた後だろうから、川虫を装餌し、第一投。予想に反して人流し目からアタリが出た。1回目は空振りだったが、徐々にタイミングを掴んで本日2匹目をようやくここでゲット。川虫がイイのか時合いなのかは判らないが何投かに1度の割合でゲットし夕暮れせまる頃にはこのポイントで成魚放流モノながら8匹ゲットに成功していた。

 天然河川を1日中ウロついた結果、最初の1匹以外の釣果の全てが成魚放流モノになったことに何だか複雑な気分になったが、家族が大好きな”渓魚の天ぷら”用の土産の確保だけはかろうじて出来たので、ホッとした気分で帰路に就いたワタシであった。 
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敷居を高くする釣り業界

2009-02-28 15:09:08 | 渓流&管理釣り場での釣り
 さてさて、明日3月1日は一部を除いた全国各地の主要な河川の渓流釣り場が解禁される。それに合わせてワタシも準備を進めてきたわけだが、ココで色々と気付くことがあった。今回はその辺の話を…。

 昨年は管理釣り場での練習だったので、竿や糸類といった必要不可欠な道具以外の、例えばウェーダーその他の装備類は必要なかった。しかしながら本格渓流に向かうにはそれらの装備は必要なので、オークションや店舗で揃えてきたのだが、ここで「道具類その他が、なかなか揃わない」ということを思い知らされた。

 元々渓流釣りは人口が少ない上に6月に入ると鮎釣りに転向する人も多いので、釣具メーカーからすれば実質3月1日(一部は2月1日)から5月末の3ヶ月間しか需要期がないと思っているようだ。したがって、ロッドの注文も人気モデルであればタイミングを逃すと、翌シーズン直前まで待たないと手に入らない商品もある。

 ウェア類では、ウェーダー(腰上までの長さがある”長靴”)に関してはルアーやフライをヤル人達とも共用できるので在庫がし易いのか、店舗にも揃っており、比較的簡単に手に入るのだが、その上に着る、すそ丈が短くなった「ウェーディング・ジャケット」と呼ばれるアウター・ウェアがほとんど手に入らないのだ。
 ワタシが探したのは入門者のフトコロに優しい価格帯でもある、1万円以下の商品だが、大メーカーや中小メーカーを含めてカタログ・モデルであっても、店舗はもちろんのこと、インターネットで探しても見つけ出すことが困難で、ほとんどの場合、いつまで経っても在庫切れの状態だ。
 超低価格商品と高級なモデルはある程度在庫があるようだが、前者の場合は「安かろう、悪かろう」の言葉が見え隠れするので購入意欲が湧かないし、後者の場合はウターウエアの上着だけで1着2万円近くになり、これにムレ難い透湿タイプ=中級品のウェーダーを合わせて購入すると、この時点で3~4万円もかかってしまう計算になる。これに加えて小物類を収納するベストなんかも必要になってくるので、釣り道具以外の装備にこれだけかかってしまうと、おいそれとは購入できない状況なのだ。

 そんな状況下で探しまくった上着は、ネットを駆使して福井県下の釣具店の半額セール品を見付け出し、通販で何とか手に入れた次第で、2ヶ月近くかかってようやくワタシの装備全てが整ったのである。


 (ネットオークション&店舗で必死で探した道具類で、
            これにウェーダーをプラスすれば完成)


 海を中心にリールを使った釣りの中で展開してきたワタシの釣り歴とは別の、新たな「延べ竿の釣り」を始めるにあたって「知識の蓄積」をしようと、色々な書籍を物色した。その結果、ここでも問題点に突き当たった。
 本屋の雑誌コーナーにある本はある程度の経験者向けに作られているモノがほとんどで、専門書のコーナーにあるモノは昔からよくある、全く聞いたことの無い自称”名人”さんの本や、子供向けの釣り図鑑のレベルを超えていないような本ばかりだなのだ。そして、旧釣りサンデーが廃刊になって以来、初心者から一歩踏み出す者に対して判りやすくキッチリと解説してくれる本がほとんど無いということを思い知らされたのであった。

 釣り人口が減り、更には書籍自体の購入者が減っている状況で発刊するのは難しいことかも知れない。しかし発刊数が減少した一因でもある、インターネットに目を向けても「これはイケル」と思えるようなサイトは、残念ながら今のところ発見できていない。
 こうした目で振り返ってみると磯釣りや船釣りを始め、ほとんどの釣りに関しても同じような状況だ。僅かにあっても、関東圏がメインのモノばかりだ。特にヒドイのは関西地区で、入門後、初心者に近い釣り人の道しるべになる情報が載っている記事を探すのは困難な状況なのだ。
 こんな状態ではサビキ釣りに代表されるお手軽な釣りを卒業し、これから本格的な釣りを始めようと思う人が居ても、何を頼りにすれば良いのか判らないだろう。

 昔ならいつでも教えてくれる店主さんやそこに集まる(お節介だが)説明好きのオジサン達が居た「町の釣具屋さん」があったが、現在ではどんどん姿を消しているし、釣りクラブも減少の一途をたどっている。頼みの綱は個人のツテの中で経験者を探し出してその人と同行することだろうが、個人主義の世の中に育ってきた人達にとっては容易なことでは無いのかも知れない。
 本来なら「ホップ~ステップ~ジャンプ」とステップアップして行くべきところが、ステップの位置でコケている状況に加えて、前述したように中級レベルあたりの道具類が少なく、いきなり高価格になるのなら、お遊び以上の趣味としての釣りが、いつの間にか「敷居の高いもの」に変化し、業界全体で将来を先細りの方向に向かわせているのでは?と感じる今日この頃なのである。
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小柿渓谷放流管理釣場

2008-12-06 21:27:28 | 渓流&管理釣り場での釣り
 ようやく休みがとれた先週の日曜。とは言っても年末の繁忙期の合間なので、遠出もできない。そこで、我が町西宮市の北隣=三田市にある小柿渓谷放流管理釣場

へと向かった。
 ここは、11月の最初から、5月の連休明けまでの間しか営業していない、低水温期限定で、ワタシの自宅がある西宮市南部からは1時間弱で到着できる、恐らく阪神間からは最も近い管理釣り場だ。

 初めてだったので状況が判らず、とりあえず事務所の受付に行って料金を支払うが、これまでで一番高額な¥3800円だった。事務所を抜けると、その下一帯が釣り場になっていた。
 しかし覗いてみると「ガ~ン!」

こんな風に、川が仕切ってあり、ワタシの好きなタイプの釣り場ではなかったのだ。
 料金を既に支払っていたので、逃げるわけにもいかず、放流時間までは前日に入った釣り人が釣り残したであろう魚を探して各「マス目」を探っていくが、アタリどころか魚影が全く見えない。散々アチコチと廻ってみたが、結局放流開始のアナウンスが流れるまで釣果は0のままだった。

 しかたなく狙っていた放流区画に入り、管理人のオジサンが放流してくれるのを待った。
 放流してもらえる数は、こんな感じの量

で、やや少ないようだ。

 隣に入ったオジサン

も「割高やな~。」ブツブツ文句を言っていたので、ワタシだけの感想ではないようだ。

 放流直後から、イクラ

         (これも割高な550円ナリ)
のエサで釣れ出すが、前日に、急にやってきた寒波の影響か、アタリは小さく8匹を釣った時点で食いが止まってしまった。
 そこでいつものよおうにブドウ虫やミミズにローテーションをするが、全くの無反応。だが、魚はまだ見えている。仕方がないのでエサをイクラに戻し、流す流れの筋を変えてやると、やっとアタリが出て、この日では一番綺麗な色のコイツ

をゲット、再びポツポツながらアタリを拾い始め、スコアを伸ばしてゆき、12匹目に最長寸の25cm

弱のサイズをゲットしたが、その後2匹を追加して、14匹になった途端にアタリが途絶え、朝一番と同じような生命感を感じない川へと変化していった。

 その後は重苦しい雰囲気の中、昼12時まで粘ったが、何も起こらないままで納竿時間を迎えた。

 しかし、後で、写真を見てビックリ。それもそのはず、放流された数もピッタリの14匹ということなので、それ以上の魚がそこには居なかったということなのだ。これには「納得できたようなできないような」少し複雑な気分だ。多分、自分一人ではもうここには行かないとは思うが、家族連れにはイイかも知れない。そんな釣り場だった。でも近いからこんなモノなのかな~?
 



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