野草研究室の日々

天然野草エキスのお店 “つみな” スタッフによる摘み草づくしの日常・・・。

化粧水の原点 「江戸の水」

2016-08-15 13:02:42 | 気になるトピックス

手作り化粧水といえば、日本には昔からヘチマ水というものがあります。

ヘチマの蔓(つる)を切って、出てきた液体をポタポタとビンに溜める原始的な作り方の化粧水です。

昔、おばあちゃんが作っていたと、記憶にある方もいらっしゃるかと思います。


お借りした画像 「ヘチマ水の採り方」

日本で「化粧水」といえば、身近な植物で手作りしたりして昔からあたりまえのように使われてきました。

ところで海外ではどのように使われているのでしょうか?

日本では知られていない化粧水の世界があるのではないかと思い、ちょっと調べてみました。

すると意外なことに、ヨーロッパでは化粧水はほとんど使われていないようなのです。

日本より空気が乾燥している欧米こそ、化粧水が必要なのではないかと思っていたのですが、そうではないようです。

花の蒸留水を採る方法が古くからありましたが、これは化粧水というよりは、香りを楽しむためのものだったようです。

なぜ化粧水を使わないかについては、気候風土や習慣の違い、あるいは水質の違いなど諸説あり、はっきりしていません。

化粧水は必要ないという考えもあるようです。

それでも日本で化粧水が使われ続けているのは、ごくシンプルに肌に心地よいという面が大きいと思います。

なにより日本は山紫水明の国ですし、世界的にみても水の質がとても良いのです。



そんな日本では、いつ頃から化粧水が使われてきたかというと、江戸時代だそうです。

江戸の化粧水についてはこのページに詳しいので興味がある方はぜひご覧になってみてください。

→ ◆ポーラ文化研究所 うるおい文化史

「花の露」や「菊の露」といった商品名の化粧水があった中で、大ヒットしたのが「江戸の水」という商品だったそうです。

江戸時代も今と変わらず、トレンドあり、様々な商品ありでとても興味深いものがあります。

ちなみにヘチマ水も江戸時代から作られていたそうです。

日本の化粧水の原点が江戸時代にあったかと思うとなんだかうれしくなります。

ワークショップ計画

2016-08-05 12:44:28 | お知らせ
以前より、お客様から、野草エキス作りのワークショップはやらないんですか?というお問い合わせをいただいていました。

そのようなご要望があるなら、いつかやってみたいとは思っていましたが、当店のエキスは採りたての生葉を使用していますので、

実際にエキス作りを体験していただくとなると新鮮な葉を用意することが難しいと感じていました。

採りに行くところからから始めれば、持ち帰って洗浄、浸け込み作業と、朝から丸一日かかってしまいます。

現実的には難しいかなと、いずれ、そのうち・・・になっていました。

ところが、あるとき、青梅市で自然農園をされている方から、ワークショップをやってみませんかとお誘いをいただきました。

お話しを伺うと農地周辺には様々な野草があり、作業スペースなども完備されているというのです。

思いも寄らぬお話しで、それはぜひともやってみたいということになり、じつは5月に第一回を開催したのです。

今回は初めてということもあり、当店のオンラインショップでは告知せずにひっそりと開催いたしました。



農園の呼びかけで10数名の参加者が集まり、畑周辺でみんなでワイワイと楽しく野草を収穫して、

3種の野草(ドクダミ、スギナ、カキドオシ)を浸け込み、参加者全員にお持ち帰りいただきました。

 

今回、みんなで作っていくこの楽しさをとても強く感じました。

ご参加の皆様から一言ずつ感想と簡単な自己紹介などをいただいた時には、それぞれ様々な考えをお持ちになって参加していることがわかり、

専門的な知識をお持ちの方もいらっしゃいましたので、できればもっと時間をとって交流する場にできればと思いました。

ワークショップの形態につきましては、エキス作りを基本に、今後は他の案も計画したいと考えています。

詳細が決まりましたらお知らせいたしますので、ご興味ある方はぜひチェックなさってみてください!!