金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

最近の繕い いろいろ その2

2015-11-11 15:26:23 | 磁器の繕い例
もう一つの繕い依頼品です。

ほつ(欠け)の部分のベース作りです。


こんな感じで終了。


艶黒漆を塗って。


金の丸粉(3号)を蒔いて。


この後、ムロの中で漆を乾燥させて。
生漆を使っての粉固めの処理も終えて、鯛の牙で磨きます。


可愛い茶碗ですね。

最近の繕い いろいろ その1

2015-11-11 15:17:34 | 陶器の繕い例
陶磁器の繕いは時間がかかるので、ブログにアップするタイミングが難しいです。

順番もいろいろとなりますが、最近の繕いについて。

たくさんあります。
後から加わるものも。


先ずは依頼品を中心に。
アラルダイトでの接着段階。
小さなペンダントはこれで終了ですね。妻のものです。


このかわいい皿、ヤスリで割れたラインを整えて。


「新うるし」の色合わせで、できるだけ目立たない繕いにしました。
最近、本漆の「白漆」を京都の漆屋さんで入手しましたが、この時はまだ持っていませんでした。


ほとんど目立たない繕いが完了です。


もう一つの湯のみはいい繕いをと依頼されたので、丸粉の金粉を艶黒漆の上に蒔いて。


これもあまり目出たなくしたかったので、にゅう(ひび)の部分は接着のみで。


内側です。
この後、にゅうの一部にほんの小さな欠けた箇所が気になって、写真には撮っていませんが、もう一度処理をしました。