銀河のサンマ

何でもあり

神社守

2019-09-29 | ものかたり(ネコさま)

 

 

随分と神主なく

巫女は居ったことない

存在知る者ほぼ無く

小さな小さな祠ひとつ

樹の鳥居は古くも立派だが

林に覆われるように在り

放られ朽ちた神社

誰も寄らず

誰も参拝おらず

不気味に素通りされ

人神主不在なれど神主は私

神社守の猫として居る

鳥居の真下のど真ん中

誰も入れませぬ

人間嫌い懐きませぬ

田夫野老な同類もお断り

神を態々おろして

私を飼っておいて

放ったのは誰かな

見捨てたのはどなた

神社を

私を

神社で捨てられ

ここで何とか育ち

放られた神社に感謝し

静かな静かな林

空になった神社の

鳥居の真下のど真ん中

私を守ってくれる場所

誰も入れませぬ

私はずっと神社守

 

 

 

コメント

いそげ

2019-09-29 | 写真

 

 

 

 

床屋さんの帰り道

日の入り18時08分

急げや、いそげっ

日没はやくなれど

夏のような暑い秋

 

 

 

 

コメント