銀河のサンマ

何でもあり

夜風

2024-09-23 | 詩っぽい(秋)

窓をあけて灯りを消す

身を任せすようにベッドへ体を放る

微風で葛の甘い香りが漂う

虫の声が涼しい

気分が充溢してくる

「夜風よ、ひさしぶり」

今夜はこのまま眠る

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霜降

2023-10-24 | 詩っぽい(秋)

 

 

金木犀の馥郁たる香りはゆるやかに消えてゆき

膝丈ほどの薔薇の花弁が風でハラハラ落ちてゆく

視界に入る少し先の銀杏の葉がもたもたと色づき始め

霜降らしくないが霜降らしくなるであろうモーメントを私は眺めている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ウリの花

2023-09-21 | 詩っぽい(秋)

 

 

遠くの山の山道の青白い街灯の光が秋の霞でたなびく

未だジワりと汗ばむ夜の秋虫の声は弱く寝つきにくい

羊を数えるより窄んだウリの花の数を数え香りを嗅ぎ

湿ったヌルい風に「明日は何輪さくでしょう」と呟く

ゆるい雨が降りはじめ遠くの山がだんだん姿を消して

山道の青白い街灯の光だけ残し夜が茫洋としてみえる

秋虫の声はすっかりおさまるも、ゆるい雨の声は快く

「こんどこそ、おやすみなさい」と隣にいる猫に囁く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ 夕方の作業部屋に集まる子供たち

 

 

 

 

 

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柑子色

2022-11-25 | 詩っぽい(秋)

 

 

 

ど直球でくると構えるも変化球で挑まれ

変化球対応でと広く大きく構えていれば

みごとな強い直球で胸うち、とても痛し

ちょぼっとだけ打ちひしがれそうな夕暮

頭のうえの飛行機雲は長く長く尾をひく

柑子色に染まってく飛行機雲の先を眺め

ま、いっか。と深呼吸してまっすぐ帰る

 

 

 

 

 

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テノール

2022-10-26 | 詩っぽい(秋)

 

 

息子よ鶺鴒の声で起きんなら母のテノールで起こしたろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ 朝食風景

 

 

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