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高校野球備忘録 1978年センバツ

2010-08-02 19:22:11 | 高校野球備忘録
明けて1978年。
この年のセンバツは実家が春休み中に引越して転校したので、友人もおらずTVにかじりついていた。


第50回選抜高等学校野球大会

西田(広島)木戸(阪神)を中心としたPL学園、石井毅(西武)嶋田(阪神)らの箕島、石嶺(阪急等)のいる豊見城や川又(中日)の早実、好投手菊地を擁する印旛、大型左腕小暮の桐生が有力チームと目された。
この夏の甲子園にも出場を決めている南陽工が速球投手津田(広島)を擁して初出場した大会でもある。
また、1回戦で敗れたが牛島(中日等)ドカベン香川(南海)2年生バッテリーの浪商も出場している。

この大会の1回戦で大記録が生まれる。
前橋高校の松本投手が1回戦で比叡山高校相手に春夏通じて初の完全試合を達成したのである。
決して球速の早い投手ではなく、むしろ技巧派の投手だったが打者27人を打ち取った頭脳的な投球が光った。

大会は印旛・豊見城・早実が姿を消す中、初出場の南陽工が津田投手の好投もあり8強に進出したが準々決勝で福井商に惜敗。
PL学園は準々決勝に進出したが箕島石井に押さえ込まれて敗退。
4強には箕島・桐生の有力候補陣と浜松商・福井商のダークホース陣がそれぞれ進出した。

準決勝は桐生-浜松商、箕島-福井商の組み合わせ。
浜松商は粘り勝ち福井商が箕島2年生エース石井毅を打ち込んで、決勝は浜松商-福井商の顔合わせとなる。

この試合は浜松商2年生エース樽井・福井商下手投げ板倉両投手が走者を背負うも好投、3回と8回に盗塁を絡めて1点ずつを取った浜松商が2-0で勝利、初優勝を決めた。

浜松商磯部監督は何度も甲子園に出場した名将であるが、浜松商退任後常葉菊川高校監督に就任、バントなしの攻撃的野球でだが、06年まで監督だった磯部氏がその下地を作った。
ちなみに常葉菊川は07年センバツに優勝するが、磯部監督の後任として采配にあたった森下監督はこの大会の浜松商の2番打者でキャプテン、決勝でも安打を放ち2点目のホームを踏んでいる。

この大会、当時買ってもらったばかりのラジカセで録音しまくり、優勝した浜松商や箕島・PLなどの校歌をメロディーだけ覚えてしまった(笑)
今でも聞くと歌詞をみれば歌えます^^;

この大会出場した学校で、完全試合の前橋高校・4強の桐生高校は共に群馬県だが、両校は県内有数の進学校(ちなみに桐生高は中曽根元総理の母校)である。
私学優勢の今ではちょっと考えにくいですね^^



第50回選抜大会決勝・浜松商-福井商9回ウラ

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (知佳)
2010-10-25 01:19:16
いつの時代も
高校野球は
大盛り上がりのドラマが
生まれるんですね(*^_^*)
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Unknown (つっちー@管理人)
2010-10-30 01:22:39
知佳さん

時代と共に変わるものもあれば、変わらぬドラマもありますよね♪
おっしゃる通りです*^^*
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アラフォー甲子園フリークです~ (なにわのヒバゴン)
2011-01-06 15:01:35
こんにちは。この時代の高校野球が学校のバランス、郷土性、選手の存在感など最も思い出深いです。当時では普通にあったとはいえ、78年春ほど公立勢が活躍した大会も珍しかったですね。書かれている以外にも郡山、岐阜、小倉、刈谷、吉備、南宇和、高松商、岡山東商なども出場。今をときめく強豪帝京は記念すべき甲子園初出場でしたが、古豪の小倉(それ以降出場なし‥)に貫禄負けしたような印象でしたね。新鋭、名門、公立、私立が群雄割拠する熱い高校野球の再来を願っています。
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わたしもアラフォー甲子園フリークです♪ (つっちー@管理人)
2011-02-18 15:50:41
>なにわのヒバゴンさん

コメント有難うございます。
おっしゃる通りこの頃はバランスが良かったと感じます。
そして78年春は公立勢が大活躍、8強の内なんと6校が公立でした。

今年のセンバツは、ついに公立商業校の出場が途絶え、公立校自体も21世紀枠を除けば3校(東日本は0校)のみと、この頃を知るものには少し寂しさも覚えてしまいます。。。
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