つっちーのblog

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空の景色

2011-12-10 00:45:03 | Weblog
友人Yは高校の同級生だった。
同じクラスになったコトはなかったのだが、Yはキーボードを弾いていてボクのいたバンドと仲のいいバンドだったこともあり友達になった。

高校を卒業してボク達は受験に失敗し浪人。
東京の大学に行きたかった事もあり、ボクは東京の予備校に行った。

一浪して東京の大学に入った時に、Yと再会した。
Yは大阪の予備校に通っていたのだが、偶然にもボクと同じ大学・同じ学科に入学していたのだ。
学籍番号も近く授業も同じ事が多かったせいもあり、自然に僕らはもっと仲良くなった。

ボクは音楽のサークルに入ろうと思い、Yに一緒に入ろうと誘ったが彼は断り、結局彼は音楽の企画サークルに入った。
ボクらは共に自らのサークルの仲間と遊ぶようになったが、それでもずっと仲はよかった。
学校で会うとよく授業そっちのけで、最近知った音楽の情報とかレコードやLIVEの話をした。
別々に遊んでいた割にボクらは示し合わせた様に共に成績が悪く、お互い仲良く留年して5年かけて大学を卒業した。

ボクは卒業して会社に入り東京郊外の寮に入った為、Yとは次第に疎遠になってしまった。
当時のボクはまだ若く、親友は数年会わなくても仲は変わらないと信じていた。

Yの死を知ったのは、卒業してから5.6年たった時にかかってきた同級生からの電話でだった。

その年明けの正月休みを利用して、高校時代の音楽仲間とYの実家に線香をあげに行った。
仏壇の写真の中で笑うYを見た時に初めて涙がこぼれた。

多摩川の土手でバイクを走らせていて、事故を起こしたらしい。
Yのお母さんは相当ショックだった様子で、なんとなく聞くのが憚られて
今でもボクはYの事故の様子や命日を詳しくは知らない。

事故を起こした時に、Yはどんな気持ちなんだろう
薄れ行く意識の中で、東京の空を見上げて何を思ったんだろう
と、ふと考える時がある。


大学に入ってから覚えたタバコをふかしながら、「お前はギターがうまいからプロになれるよ」とよく言ってくれたなぁ。
オレ、プロにはなってないけど今でもギターが好きでバンドで弾いているよ。



ソラニン見たら、どうにも思い出しちゃったので。

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