私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

ブログde商売のトホホさ加減:中国情報局

2008年05月11日 | 極東情勢(日本とその周辺)

掲示板やブログといったネット媒体がマスコミ諸氏の〝ネタ元〟として注目されるようになったのはここ数年来のことですが、これも良し悪しといったところでしょうか。私のお得意様であるあるブログ主様は「火事場の野次馬と寸分違わない」とJ-CASTというメディアを痛罵されていますが、連休前にYahooニュースで見た、『たった26分短縮に2600億円 九州新幹線・長崎「壮大なるムダ遣い」』(J-CASTニュース)という秀逸な記事はここの手によるもので意外な感も・・・・

◆【今日のブログ】新総統まもなく誕生、中国と台湾の今後(中国情報局)

「このブログは今年3月に行われた台湾総統選挙に勝利した馬英九主席の最近の言動と、今後の中台関係について述べたブログである」のだそうですが、このブログ主は「5月5日に行われた日本メディアからの取材」に応じたKMT馬英九次期代表の言動を見て、「心はすっかり冷え切ってしまった」のだと。要するに、

馬英九氏の下で、「一国両制、統一中国」への動きが加速するはずだ。
  ↓
産経の記事を読むと「民族統一」の立役者を目指す意欲が感じられない。
  ↓
「強烈な不満と反対」を表明したいかも・・・・
=今ここ

KMT=統一中国派、DPP=台湾独立派という単純な思い込みに基づき「台湾の今後について楽観視していた」時点で既にオワっとると思うのですが、要はシナ人が得られる情報のクオリティと、それをベースにした思考力はこの程度なのだということの証左ですね・・・・
そもそも今日の台湾は民主主義国家であって、総統の権限はロシア大統領のそれほど強くはないという基本的なことすら知らない。先の総統選が中台統一(KMT)と台湾独立(DPP)を争点に争われたわけでもないのですが、仮にそうであったとしても、総統(大統領)独裁国家ではないのですから、(敗れたとはいえ)4割を超えるDPP支持層を無視した「暴走」は現実的でないでしょう。
馬英九氏の言動を見ても、彼が「PRC台湾特別行政区初代長官」を志向しているわけではないことは自明の理だと思うのですが、「共産党との戦いに敗れ、台湾に渡った国民党だが、当時の国民党と今とではまったく状況が異なるのである」という認識を持っていながら、「(だから)馬英九氏が改めて中国統一を掲げれば、中台両側の人心をつかむことができるではないか」という結論に繋がるあたりがイタさの極みです。
KMTが1月の立法院選挙で得た81議席のうち、4分の3位は本土派議員が占めているのでしょうし、<台湾主体性意識>が深化してくるにつれて、「台湾か中国か」という争点が意味を持たなくなってくるわけですが、共産中国の住民にはそういう機微は理解しようもないのでしょう・・・・

◆超屌 女領隊 北海道護國旗粗暴中國團 硬要拔旗(壹蘋果網絡)

旅行情報をあさっていて、たまたまリンゴ日報の政治面トップ記事に「北海道」とあるのが目に留まったのですが、

 (蘋果日報)

外国人観光客へのホスピタリティとして、北海道の温泉旅館では国旗を振って団体客を出迎えたり、見送ったりするところが多いようですね。みやげ物コーナーの前にラジカセを置いて「三民主義」を流し、台湾人観光客の歓心を買おうという涙ぐましいところもあるやに聞いたことがありますが・・・・

 (蘋果日報)

事件が起きたのは洞爺湖の温泉旅館。中台の団体客が鉢合わせし、青天白日満地紅旗を見たシナ人団体が「台湾は国家ではないのだからあの旗を引きずり下ろせ!」と喚いたところ、台湾側の女性添乗員が「やれるもんならやってみろ!」と啖呵を切って一歩も引かなかった。この彼女の愛国的行動が賞賛を集めている──といった内容が記されています。
中国絡みの悶着という点もさることながら、台湾=共産中国とは異なる中華民國といった人々の意識の一端がうかがえる点でも興味深い。先の総統選後に金美齢さんが台湾メディアに対してぶりぶりに怒ってはりましたが、彼女ら「打倒国府独裁」世代が志向する「中華民國ではない台湾」という光景はそこになかったということなのでしょうね。その法的地位が未定のままROC体制も還暦前となりましたし、「0か1か」という〝踏み絵〟を突きつけられないある種曖昧な状態が現状には好都合ということなのでしょう。

閑話休題、「ブログde商売」も結構ですが、もう少しマシなのを引っ張って来いというのと、シナ人は日本で揉め事ばっかり起すんじゃないよ!といったところですね・・・・

    



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2 コメント

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Unknown (Pote)
2008-05-12 16:04:20
次期総統と同姓の犬(正規登録済み)を飼っているPoteでございます。

西隣の大国では、迂闊に海外視点でものをいうと粛清されたりしますしねぇ。
だいぶ前ですが、省銭放浪したときに中原周辺の後付け地域の人たちから長ーい不満を聞かされたことを思い出します。たまっているんだなぁ、と思ったものです。

蘋果日報の挿絵、真っ赤な旗がないところはツッコミどころ?

ところで無関係ですが、先日台湾に来た我が母親が愛河の橋にライトアップで出ている世運のキャラクタを見て『ぴちょんくん』呼ばわりしておりました。しかしまぁ確かに似ているやも。ぴちょんくんとおユぴちょんくんのペアなわけだ。
そういえばぴちょんくんは昔、徐若瑄と絡んでCMに出てきたんだっけ。ほんのちょびっとながら台湾との関わりアリですな。
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劇画風ですよね (tsubamerailstar)
2008-05-19 21:53:47
>Pote様

蘋果日報って、何気に求人欄を凝視すると色々オモロイですね。労働市場の動向の一端がうかがえると言うか。(汗)

シナ大陸の方ですが、鬱積している不満は間違いないでしょうが、それを投票行動とかで訴える術が無いので「反日」やらでのガス抜きが必要なんでしょう。全くいい迷惑ですけどね・・・・

かなりの知識人でもそこ等へんの思考力が著しく欠けている例も多いようですが、しっぽと同じで使わんかったら退化するんでしょうな。(汗)




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