私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

厳戒態勢に囲まれた聖火:AP

2008年04月26日 | 極東情勢(日本とその周辺)

飲みすぎで早く目覚めたので8時30分からNHKの中継をワクワクしながら注視していましたが、箱根駅伝みたいに一部始終を中継するものとばかり思っていました・・・・

◆Heavy security surrounds Olympic torch runner in Japan(AP)
◆Japan leg of torch relay begins(BBC)

     (AP)

<But despite a heavy police presence, minor scuffling and protests broke out. At one point, a man tried to charge the torch but police quickly pounced. National broadcaster NHK reported a smoke-emitting tube was thrown at the relay, but without affect. Marchers yelling "Free Tibet" crowded the streets near the route. And before the start, one person was hurt in a fight between Chinese and pro-Tibetan supporters, and a self-proclaimed monk carrying a knife was arrested.>
(警察の厳重な警備態勢にも関わらず、小競り合いと抗議の実力行動が見られた。沿道で聖火を奪おうとした男に警官は素早く飛びかかった。発炎筒がリレーに投げつけられたが被害はなかったと国営放送のNHKは報じている。「チベットに自由を」と叫ぶデモ隊で沿道付近の通りは混雑した。そして、リレーの開始前の中国側とチベット支持者の乱闘で一人が負傷し、ナイフの所持をほのめかした修行僧が逮捕された)

AP電は流石に早い!しかも端的に現場の様子を伝えていますね。発炎筒の件に関し、先ほど某タレントが「もう、欽ちゃんのとこでやんないでよ!こっちはハッピーに終わりたかったのに、ねぇ・・・・」とコメントしていましたが、ここまで能天気だと長生き出来そうですね。
暴力的な行為自体には反対ですが、アンハッピーな状況が何故生まれたのかに幾ばくかの思いを寄せて欲しいと正直思いますが、そこら辺に無頓着で関与しないのも自由ではあります。死ぬまで「ハッピー」でいたいのなら、草野球軍団みたいな箱庭の中にとどめて、軽はずみで誤解されかねない言動は謹んでおくのが無難でしょう。参加の是非を逡巡する情すらなかった能天気コメントでこの人には呆れましたわ!


<The protests are largely in response to China's crackdown last month on protests in Tibet, which it has governed since the 1950s, and to concerns over human rights issues in China.>
(抗議の声は、主に先月のチベット(1950年以来中国が実効支配している)での抗議活動に対する中国側の弾圧行為と、中国の人権問題に向けられたものである)

NHKの中継の冒頭、チベット旗が映ったのは流石に世界の〝空気〟を読んだからでしょうか。(沿道でドサクサ紛れに「フリー創価」のプラカード掲げていたのには爆笑!)
どうせ明日の新聞では「中国に、反対するヤツ、皆右翼」といった調子なのでしょうが、自称反戦平和団体や人権団体が屁のツッパリにもならない偽善者であることが改めて浮き彫りとなった感もあります。今日長野の沿道に集まった名も無き人々にはエールを贈りたいですね。

<Coinciding with the start of the relay, which began under a light rain, a prayer vigil was held at the largest Buddhist temple in Nagano, Zenkoji. The 1,400-year-old temple, which was the showcase of the 1998 Olympics, last week declined to host the start of the relay, citing security concerns and sympathy among monks and worshippers for their religious brethren in Tibet.>
(小雨交じりの天候の下でスタートを切った聖火リレーだが、同時に長野最大の寺院である善光寺では夜を徹した追悼式が営まれている。1400年の歴史を誇る同寺は、1998年の五輪開催時も注目を集めたが、同じ仏教徒であるチベット僧や信者の安否に対する懸念や同情から、先週になってリレーのスタート地点のホストを辞退した)

そういえば、善光寺のドタキャン劇は、その歴史の重みと併せて結構大きく報じられていましたね。千年を超える歴史を誇る同寺が下した決定は、信仰心に篤い欧米諸国では相当のインパクトがあったものと思われます。
スタート地点の空き地のテントは、あたかも花見会場みたいでしたが、四十名以上の警官が二列になって<業火>を囲むあの光景を沿道で見たら、〝警官リレー〟にしか見えなかったでしょうね。「聖火防衛隊」改め〝フレーム・アテンダント〟なる青服も二名伴走していましたが、何が〝フレーム・アテンダント〟だか・・・・笑わせんなと。

たかが〝火〟の移送と警備にどれだけの血税がつぎこまれた(しかも、〝火〟いうより中共の面子を守っているに過ぎない)のかと思うとホント馬鹿らしくなってきますが、「中国の一部に見える」として聖火リレーの通過を拒否した台湾は結果的に正解でしたな・・・・


中国はジャーナリストにとって世界最大の監獄 国境なき記者団



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4 コメント

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ほんとうに (高雄人的横)
2008-04-26 17:32:00
あれは、「スポーツによる平和の祭典」の一部とは思えないほどのモノモノしさでしたね。
聖火リレーに参加するのが悪いとは言いませんが、私的には、
「おまいらがヘラヘラ笑って走ってる間にも、どれだけのチベット人が殺されているのか、全く気にしてないんだろうな。。」
と、少々複雑な思いで見ておりました。

ところで、あのスタート地点の空き地、なんでも「刑務所跡地」だとか。
さらに、先日朝のテレビ番組で、北京オリンピックを現地で見たいと言う日本人観光客が集まらず旅行業者大苦戦とか。
今回の長野の聖火リレーは、PRどころかマイナスにしか働かないような気がします。
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いや、台北も通過していたらよかったのに、と思う (むじな)
2008-04-27 01:08:50
>「中国の一部に見える」として聖火リレーの通過を拒否した台湾は結果的に正解でしたな・・・・

これは違うと思う。

台北を通っていれば、「自由世界最後の経由地」として、チベット支持、台湾主権独立の声が盛り上がって、さらにそれを世界が伝えたかも知れないわけだから。

しかも、台湾の警察は日本ほど威圧的ではないから、聖火リレーを受け入れておけば、欧州以上の盛り上がりと接近行動ができたと思う。

もちろん昨年の段階でこんな事態になることは予想できなかったから陳水扁を責められないけど、陳水扁の策略って全部裏目に出ていると思う。
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善光寺100円高 (ボッケニャンドリ)
2008-04-27 09:29:03
 終ってみると善光寺の判断が光ったと思います。一方平和を願いながら走ったというアスリート、崇高な精神の持ち主だとは分りましたがボッケニャンドリ的には100円安ですね。たとえ底値でも買う気にはなれません。
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Unknown (ピア)
2008-04-27 16:46:47
こんにちわ。

私もあの欽ちゃんのコメントには呆れていました。

「ハッピーになりたかった」

なんという矮小なコメントでしょうか。欽ちゃん走りとか、
なにか今回の聖火リレーを勘違いなさってて、浮いて
いましたね。
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