私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

尖閣の領有権論争は棚上げに:蕭萬長次期副代表

2008年04月26日 | 台湾

留学生らを2千人規模で動員する「聖火リレー応援ツアー」に旅行業法違反という重大な問題点が浮上している(ピア 徒然見聞録様)にも関わらず、NHK初めテレビでは「続々と集合しています・・・・」としか報じていないですね。シドニーの光景を見て、茶色くテカテカした、カサカサ歩くアレを想像した次第ですが、法律に背くバス事業者共々直江津からボロ舟に乗せて洋上で爆破しちゃったらとすら思います。「西部警察2008」というシナリオで石原プロに売りこんじゃろか・・・・

◆台湾が人民元解禁へ、7月に中台直行便も…次期副総統会見(読売)
◆尖閣列島の帰属で馬と蕭に食い違い(なる台NEWS)

讀賣のこの記事、RMBの両替解禁というタイトルなので見落としていたのですが、『蕭氏は対日関係について、日本と経済連携協定(EPA)締結を目指す一方、台湾域内路線に使用する台北・松山空港と、羽田空港を結ぶシャトル便就航を推進する考えを示し、「民進党政権下で進んだ台日関係を継続、発展させる」として関係強化に意欲を見せた。台湾も領有権を主張する尖閣諸島を含む海域での漁業問題については、「(主権に絡む)論争は棚上げし、双方が利益を得るようにする。台日関係に影響させてはいけない」と述べた』という件が一番重要じゃないかよぉ・・・・>讀賣。
このところ、対日関係について蕭萬長氏の発言が目立ちますが、日中韓、日米韓の狭間で日台関係が埋没する事態は避けたい思惑があるのでしょう。いたずらに日本側を刺激する発言を自制するよう馬英九次期代表に促しているのかどうかは不明ですが、台湾の漁船が拿捕されるような事態が発生すると馬英九次期代表は黙っていられないだろうと思います。漁業水域に関する問題はかねてよりの懸念事項で、亡くなった交流協会前台北事務所長の内田氏も著書で対話レベルの引き上げが不可欠と指摘していましたが、ずばり発火点はここでしょうね。

蕭氏も「民進党政権下で進んだ台日関係」という認識はあるようです。DPP政権下での去中国化路線を、日本統治肯定論的な〝親日〟路線と解する浅薄な言論も散見されましたが、日本側としては概ね「中国とは違う台湾」に声援を贈ってきたのだろうと思います。
江丙坤・KMT副主席は15年前のAPEC後の記者会見の席で、『現在、わが国と共産主義の中国は、お互いに隷属しない二つの主権国家である。台湾の方針は、将来的には「一つの中国」に向かうという前提のもとで、再統一の条件が整うまでは「二つの中国」政策を段階的に実施(することを希望)しながら、諸問題に現実的な対応をしていくものである』という見解を述べたそうです。李登輝前総統時代の「二つの中国」論、或いは「特殊な一国二政府」論なら理解できなくもないですが、「中華民國政府こそが全中国を代表する唯一合法の政権」という馬氏の主張は時代錯誤な印象を受けます。「台湾政府が中国を代表」と認識している奇特な日本人は、37年前の時点で3%程度はいた模様(記事)ですが、赤尾敏みたいな「蒋介石総統万歳」の右翼勢力も世代交代しているでしょうし・・・・

台北松山機場が空の玄関口だった当時は「自由中国へようこそ!」という看板が掲げられていたそうですが、CIQとともにこの看板も復活するのでしょうか?

    



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