私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

傾向と対策:平成の倭寇と元寇~ピンチとチャンスは紙一重!

2005年09月18日 | 極東情勢(日本とその周辺)
何か「倭寇」という表現は、日本人が一方的に狼藉三昧働いていたようで気に入らないのですが、後期倭寇の7割程度は密貿易を行う中国人でした。豊臣秀吉の海賊停止令により、倭寇の活動は一旦収束したのですが、まさに「歴史は繰り返す」ということで21世紀の倭寇や元寇に対する対策が急務となっています。

◆海峡警備に日米受け入れ/マラッカ沿岸4カ国(共同)

日本の船舶の船員が拉致され、身代金を要求された事件も記憶に新しいですが、海賊が跳梁跋扈するマラッカ海峡の防衛は日本の生命線でもあります。今回はマレーシア、インドネシア、シンガポール、タイの4カ国が合同航空警備に、米国や日本などの参加を条件付きで認めることで一致したとのことですが、「オーストラリアの参加容認にも言及」ということから鑑みると、6月のアジア安全保障会議が伏線となっていたのかもしれません。
合同航空警備がどのような形態で行われるのかは不明ですが、小規模紛争・対テロという海域の警備に関しては、重厚長大な海上自衛隊でなく、海保の派遣が色んな意味で適切なのかもしれません。現時点では9条がどうのこうのという煩わしい議論が沸き起こらないだけでも何よりだと思います。
海保はブルネイ海上警察・空軍と海賊対策連携訓練も実施した模様 ですが、出来ることから着実に実績を積んで地域の安全保障に貢献し、信頼を培っていくべきであろうと思います。
何年か前にフィリピンが海自に合同訓練だかを打診してましたが、日本は当然のことながら消極的な姿勢で・・・・ということもありました。
先日もふと思ったことですが、日本のプレゼンスの不在が地域の不安定要因となっているのはある意味真実だと思いますし、もはや一国平和主義という非現実的な惰眠を貪っている段階でないのは明白なことです。

◆東シナ海に中国軍機 電子情報収集、空自が緊急発進(産経)

平成の元寇は空からやってくるのでしょうか・・・・空自のファントムが東シナ海の防空識別圏で複数回スクランブルかけていたとは穏やかではないですね。
中国軍機は電子、電波情報などを収集していたようですが、こういう事態は今後増えることはあっても、減ることはないと思われます。数年前には米機と中国機が接触して不時着というような一触即発の事態もありました。こうなると、「何をしてよい」という非現実的な許可事項が列挙されている法体系を抜本的に改める必要があると言えるでしょう。通常軍隊というものは、「何をしてはいけない」という最低限の禁止事項を定めた上でフリーハンドに動ける余地を作っておかないと、予測がつかない有事の際に自縄自縛な事態に陥るのは火を見るより明白なことです。
今回の民主党の新代表は9条2項の改憲推進派のようですが、極東三馬鹿連合の脅威が迫る中、共和党ブッシュ政権の残り任期の3年というのは、ある意味改憲の千載一遇のチャンスであるといえます。共和党に近いシンクタンクのヘリテージ財団も日本に「普通の国になってくれ」と再三秋波を送っています
日本が「太平洋の英国」としてのプレゼンスを示すことが出来たら、幻の「日・米・英トライアングル同盟」(今日的にはこれに豪州や台湾を加えて「海洋国家クインテット同盟」が適切かもしれません)が百年の時を経て実現するかもしれません。
危機とは読んで字の如く、「ピンチとチャンスは紙一重」ということなのだろうと思います。

※写真・・・・米空軍のF/A-22 Raptor

仇敵片山さつきも財務省からいなくなったことですし、まずはこれを買いましょう!

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2 コメント

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Unknown (すぎ)
2005-09-19 10:19:34
はじめまして、8月くらいからお邪魔させていただいております。

私、観光地に住んでますので、毎日のように極東3馬鹿の国の1馬鹿の人たちをよく見かけますが、しゃべっていなくても態度でわかりますね。なんでまぁあそこまで横柄になれるんだろうと。写真撮影とかしてると、邪魔にならないように手前で待ってたりするのですが、撮影後に挨拶もなしかよっ!礼節の国と威張っている根拠がわかりません。まぁ、あの国の儒教とはただ日常の動作のルールだとは思いますが。



F/A-22、買えたら良いですね。なんでも、彼の地ではFK-15(何でもKをつけたがる)ライセンス生産してるようなので、事大に動いて3馬鹿連合された時のためにも、最新鋭の戦闘機と弾薬の備蓄は当然かと。



以前、海上自衛隊の退役艦をインドネシアでしたか、売って頂戴と打診があったのに、武器輸出の制限に引っかかりダメ、同然野党も猛反対と言うのがありませんでしたでしょうか?あれも、実は軍備拡張というよりも、海賊対策用だったとか。



外交~軍事力は連携して動かないと力を発揮出来ないでしょうから、今度の小泉政権にはそこも踏まえて上手に日本を普通の国にして欲しいですね。もちろん憲法改正とスパイ防止法も。
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退役艦の話があったんですねぇ (tsubamerailstar)
2005-09-24 18:16:53
>すぎ様こちらこそ初めまして!



久々に九州に戻りましたら福岡も多いですよ!!確かに態度でそれとなくわかりますね。特に団体さん。福岡空港国際線ターミナルの玄関の脇でがやがややってたりしますからね。思いっきり邪魔だっつーの!!



>以前、海上自衛隊の退役艦をインドネシアでしたか、売って頂戴と打診があったのに、武器輸出の制限に引っかかりダメ、同然野党も猛反対と言うのがありませんでしたでしょうか?あれも、実は軍備拡張というよりも、海賊対策用だったとか。



あ~この辺りの硬直した思考も何とかして欲しいものですね。国鉄の車両なんかは海を渡って第二の余生で現地の方々に役立っている面もあったようです。それと同じことですよね。



>外交~軍事力は連携して動かないと力を発揮出来ないでしょうから、今度の小泉政権にはそこも踏まえて上手に日本を普通の国にして欲しいですね。もちろん憲法改正とスパイ防止法も。



全くですね。F4のライセンス生産何かでも「ブラックスボックスだ!」と憤慨する声もあったようですが、日本はスパイ天国ですからここクリアしないとどうにもならんし、信頼してもらえないと思います。





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