明治初期村絵図に見る空間認識③(描かれた図から見えるもの㊳)より
いよいよ南信地域全域をまとめた地図である。加えられたのは諏訪地域。北東に八ヶ岳を配した地域だが、それら山々に平行するように釜無川が南東へ流下する、あるいは宮川が北西に諏訪湖に向かって流下する。図からわかるように、北東に矢印が向いている村が9村あり、最も多い。やはり山を図上にしている傾向が高く、不可思議な例もあるが、おおかたは山を意識しているといってよく、伊那谷の意識と似ているといって良い。
次回からは中信地域の図を作成していくこととする。
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