二学期の終わりより少し前の頃。
クラスで忘年会をやったそうだ。
その時、息子の話しを聞いた女の子達 ( 児童会長候補者と、息子の推薦人を名乗り出た子含む ) にさんざん 『 バカじゃないの! 』 とあきれられたそうだ。
まぁ、何を隠そう、その責任はこの父にあるのだけど ・ ・ ・
冬休み中のある日の夕食後、娘に 『 嘘にはね、言っても良い嘘と悪い嘘があるんだよ。 』 と言う話をした。 なんでそんな話になったのか覚えていないけど。
『 言って良い嘘って? 』 と娘が聞いてきたので
『 例えばさ ・ ・ ・ 今日の夕食は乾麺だよ、って言っといて、実はお父さんが打った蕎麦だったら嬉しいでしょ。そういう嘘は誰にも迷惑かけないよね。 』 と答えた。 例えが適確かどうかは置いといて。。。
『 じゃぁさ、悪い嘘は? 』 と娘が聞いてきたので
『 3年くらい前にさ、ふざけてお父さんのコーヒーを飲んだあなたに “ 5歳になる前に大人のコーヒー飲むとオチ●チン生えてきて男の子になっちゃうんだぞ。 お兄ちゃんだって生まれた時は可愛い女の子だったのに、2歳の時にお父さんのコーヒー飲んだからオチン●ン生えてきて男の子になっちゃったんだから!! ” って言ったの覚えている? あれは悪い嘘だよなぁ。 』 と答えると ・ ・ ・
『 えっ あれって嘘だったの 僕この前の忘年会でその事みんなの前で話しちゃったよ 』
『 お前・・・あの話信じていたの? 』
『 そうだよ。 だから忘年会の時に、本当は僕は生まれた時は女の子だったけど、お父さんのコーヒー飲んだらオ●ンチン生えてきて男の子になっちゃったんだ! って発表したんだよ。 』
『 ・・・クラスの友達の反応はどうだったんだ? 』
『 男の子はねぇ、笑っていたけど、女の子達は呆れてた。 本当に嘘だったのあれ? 』
『 嘘に決まっているだろ。 お前 ・ ・ ・ 』
『 何だよ ・・・ みんなに自慢しちゃったじゃん。嘘だったのか 』
女の子にバカにされたことよりも、コーヒー飲んでもオ●ンチ●が生えてこない事にショックを受けていたようだった。
でも、よくもまあ、この一件の後で 『 あんたの推薦人になってあげるわよ。 』 と言ってくれた女の子がいたもんだ。
まぁ、息子には申し訳ない事をしたけど、11歳で事実に気づいてくれてよかった。
もし気づかないままだったら
『 僕は生まれた時は女の子だったのですが・・・ 』 と
タキシード着て新郎挨拶とかで話し始めていたかもしれない。