朝8時半、ピアノ教室へ向かった。 先生は不在だけど、預かった鍵で教室内へ。
妻の実家に行き、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんに挨拶を済ませた息子は、 『 ひっくん、頑張れよ 』 の声が聞こえているのかいないのか、くもの巣にひっかかったダンゴ虫を一生懸命助けていた。
いざ塩尻市・レザンホールへ。
受付時間の1時間半前に到着し、軽い昼食を済ませる。
受付を済ませ、息子に付き添ってホールに入った。
息子は少し緊張している様子だった。
息子は47人中44番目。
順番が来たので、息子と一緒にステージに上る。
補助ペダルをセットし、僕は舞台袖へ。
演奏が始まった。
結構いい調子じゃないの?
と思ったら、一箇所間違え、息子はすぐに弾きなおした。
同じ動きで違う音の章節が5章節続く。
弾きなおしたのはその2章節目。 しかし僕の耳に飛び込んできたのは5章節目の動き。
慌てて再度弾きなおす息子。 ラスト2章節目で再び止まってしまった。 しかも、どこも間違えていないのに ・ ・ ・
( 後で聞いてみたら 『 僕、どこを弾いているのか分からなくなっちゃった。 』
息子でも頭が真っ白になる事があるんだなぁ、と夫婦揃って感心してしまいました。 )
ラスト2章節目から弾きなおして1曲目は終了。
2曲目は ・ ・ ・ 今まで聞いた中で最高の演奏だった。
1曲目の失敗がプラスに働いたようだ。
デクレッシェンドもクレッシェンドも今まで以上に効いている。
本当に最高だったな。
弾きなおしは、だれにでも起こりうることだから仕方が無い。
そんな事を吹っ飛ばすくらい、本当に気持ちの良い最高の演奏だったぞ。
審査の結果、残念ながら奨励賞にも優秀賞にも選ばれなかった。
弾きなおしが3回もあれば仕方の無いことだけど、息子は今にも泣きそうなくらい悔しがっていた。
頂いた採点票を見ると、それほどひどい点数でもないのに驚いた。
審査委員長は 『 良く練習しましたね 』 と書いていた。 実際練習期間は1ヶ月無かったんだけど・・・
一番嬉しかったのは 『 音楽的にとても良い物をお持ちです 』 と言うコメントだ。
考えてみれば生まれた時から、車の中でも家の中でも、音楽(ほとんどクラシックばっかり)が流れていたもんなぁ。
カマーズの後輩から息子の頑張りを労うメールをいただいた。
ありがとう、旧姓〇川さん!! たっくさん息子を褒めてあげたので、安心してください。
帰りの車中、『 僕、指で弾けるようになりたい。お父さん教えて! 』 とお願いしてきた。
『 いっくらでも教えてあげるよ。 でも今日はいいよ。 明日からだ、頑張ろうな!! 』 と息子と約束した。
早速夕食後から練習を再会しました。
しかし、相当悔しかったみたいだな。
そして、、、息子でも頭が真っ白になる事があるんだなぁ。。。
でも、とても楽しかったそうです。