これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

民主党党首選の「尖閣諸島は日本の領土」発言に反発し中国船が巡視船と接触

2010-09-07 | 安全保障

海保巡視船、尖閣諸島で中国漁船と接触 
   
けが人なし
 
  海上保安庁に入った連絡によると、7日午前10時15分ごろ、沖縄・尖閣諸島の「久場島」から北西約12キロの海上をパトロール中だった石垣海上保安部所属の巡視船「よなくに」が、中国のトロール漁船と接触した。 第11管区海上保安本部によると、双方の船に大きな損傷はなく、けが人もないもようという。(産経ニュース2010.9.7 12:27)

海保巡視船と漁船接触、中国が日本に抗議
 【北京=大木聖馬】中国外務省の姜瑜(きょうゆ)副報道局長は7日の定例記者会見で、中国漁船と海上保安庁の巡視船が同日午前に尖閣諸島近海で接触した問題について、「重大な関心を持っており、日本側に厳正な申し入れを行った」と述べ、抗議したことを明らかにした。 姜副局長は「釣魚島は昔から中国の領土で、日本の巡視船が周辺海域でいわゆる主権保護活動をしないよう要求する」と述べ、中国漁船の行動に問題がなかったとの認識を示した。  (2010年9月7日18時52分 読売新聞)  

 この読売新聞の記事と同じ趣旨のことをNHKが 9月8日午後7時のニュースで流していた。

尖閣諸島占領に向けた意図的な接触
 9月7日、尖閣諸島近海で中国の漁船が巡視船と接触したのは、9月5日のNHK番組で菅首相と小沢前幹事長が尖閣諸島に関して下記の発言をしたことに対抗し、二人の「尖閣諸島は日本の領土」という発言を否定すべく、“中国の領土”であるとの“念押し”である。

 (9月5日のNHK番組における菅直人首相と小沢前幹事長の発言)
  首相、中国軍拡に懸念 小沢氏も尖閣で批判  
  菅直人首相は9月5日のNHK番組で、中国海軍の軍備増強について「日米両国だけでなくベトナムなど多くの国が懸念を持っている。海軍の過大な増強は注意深くみて必要があれば懸念を中国に伝える」と述べた。
 民主党の小沢一郎前幹事長も同様の懸念を示した上で、中国が領有権を主張している尖閣諸島(沖縄県石垣市、中国名・釣魚島)に関し「歴史上、中国の領土になったことは一度もない」と述べ、毅然とした対応の必要性を指摘した。(産経ニュース2010.9.5 11:31)

中国政府の指示を受けた接触?
  菅首相と小沢前幹事長の発言の日と間を置かず中国の”漁船”が接触し、しかも“漁船”は、巡視船の警告に対し現場海域から逃走することなく衝突したことは、巡視船に挑戦し“この海域は中国のもの”という強い意思を示している。事件直後、中国政府が記者会見で日本政府に抗議した旨発表したが、これら一連の流れから
、今回の接触は、中国政府の指示を受けた行動であると推察できる。 
 NHKが9月8日午後7時のニュースで中国政府が日本に抗議したことを報道したが、中国政府の会見をただ放映しただけであったので、尖閣諸島問題について普段、関心がない人や尖閣諸島が日本の領土であることを知らなかった人に対して「尖閣諸島は中国の領土」との誤った見方を植えつける恐れがある。結果としてNHKは、中国政府の代弁者の役を果たしたことになる。

中国は尖閣諸島の領有に向け
   
着実に駒を進めている

 中国は、日本側に「尖閣諸島は日本の領土」との言動があった場合や日本政府の危機管理が弱点や盲点を露呈した場合は、台湾と連携し、あるときは台湾が、あるときは中国がと両者が呼応して、日本側の隙を衝くように“漁船”による領海侵犯を繰り返してきた。中国の“漁船”は、船は漁船であるが、乗組員は、漁師の格好をした軍人・・・・・過去の魚釣島上陸事件では、軍人であった・・・・の可能性がある。 
 しかも、中国が、親中姿勢の強いNHKに中国政府の記者会見の場面を“報道させた”のは・・・・・・・・NHKと中国の結びつきを考慮すれば、中国がNHKに“報道させた”か、“日中友好”を忖度してNHKがニュースを流したのだろう。NHKは中国に都合が悪いことは報道させず、逆に中国の宣伝になることは多いに報道する。例えば今年5月、温家宝が来日した際、午後7時のニュースの後、1時間くらいだったか、時間をとって温家宝を出演させ、中国の主張を一方的に流した。・・・・・・・そう遠くない将来に予想される中国(軍)による尖閣諸島の占領、支配に向けて日本政府や国民の反応を観察したものと判断される。 
  事に臨んで日本政府や国民がどのような反応を示すかを定期的、または随時に把握した“データ”は、軍事行動を起こすための有効な判断材料である。最近、中国のGDPは日本を追い越した。北京五輪に続く上海万博の成功とアメリカに次ぐ世界第二位の軍事大国、世界第二位の経済大国となり官民とも再興した“中華帝国”の偉大さに酔っているだろう。中国は上海万博が成功裏におわれば、ナショナリズムの高揚で日本に遠慮・会釈は無用、失地回復、日中戦争の報復をしたくなる。隙あらば衝いてくるだろう。尖閣諸島の軍事的占領のチャンスを伺っていると見ていい。 

(参考)中国は、“大陸棚”支配のため動き出した、無定見な鳩山首相の妄言で戦わずして国が奪われる 2010年05月05日

 中国(人)は、来年6月、世界各地の華人に呼びかけて尖閣諸島上陸を計画している。華人が尖閣諸島に上陸した場合、多数の漁船や人員を動員した場合、日本はどのように対応するのか。中国政府、台湾はどのような動きをするのか。政府の無為無策によっては、そのまま華人が居座ってしまう可能性がある。 
 また、中国は、2011年の辛亥革命100周年に合わせ台湾の馬英九総統を訪中させ、2012年の日中国交回復40周年式典に皇太子を訪中させて、この年の秋の胡錦トウの後継者が共産党総書記就任を果たす上で日本がより中国寄りなるよう工作している。すなわち、次期天皇が訪中し、中国の新しい指導部を祝福する、換言すれば、日本が中華帝國の華夷秩序の中に組み入れられるということである。胡錦トウの後継者が国家主席になるのは2013年3月と予定されているので、尖閣諸島を軍事力で占領するのはその後になるのかどうか、今はその準備段階である。
 中台の民間団体が、それまでどのような動きをするのか、いずれにしろ、中国は、尖閣諸島の領有に向け着実に駒を進めている。

 


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