Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

現実か?幻想か?はたまた・・・?

2005-04-28 00:00:13 | Weblog
今回紹介する映画は「クライシス・オブ・アメリカ」です。

物語は・・・

湾岸戦争下のクウェートで偵察任務中の米軍大尉ベン・マルコの
小隊が、敵の奇襲攻撃に遭う。怪我人続出の部隊の危機を孤軍
奮闘し、救ったのはレイモンド・ショー軍曹。終戦後、ショーは
名誉勲章を授与され、両親の意思を継いで政界へ進出。数年後には
全米のニューリーダーとして、次期副大統領候補に指名されていた。
一方、現在も軍務を続けるマルコのもとに、かつての部下
メルヴィンが現れる。廃人同然のメルヴィンは、従軍中の記憶に
ついて毎晩おぞましい夢を見ると言い、マルコに夢の中の映像の
スケッチをみせた。実はマルコもメルヴィンと同じ悪夢に
悩まされていた。その夢では、ショーが仲間の隊員を殺害して
いるのだった。

・・・まあこんなところです

もともと62年に制作された「影なき狙撃者」を「羊たちの沈黙」の
ジョナサン・デミ監督が現代に舞台を移してリメイクしました。
この作品観た人いるのかな??

時代設定も上手く変換できていますね。古さは感じませんでした。

今のアメリカは9.11以来混沌としていますが、その中から生まれた
良質のポリティカル・サスペンスと言えると思います。この
湾岸戦争にしろ、この対タリバン、対イラクの戦争といい、
なにか政治的な怪しさを感じる「事件」や「事故」って
必ず起こりますよね?この作品もなんかそういう見えない
力によって動かされた末端の人物たちと、彼らの真実を
求める戦いが非常にサスペンスフルに描かれています。

この作品を見ると日本で起きたある「事件」を思い出します。
この話をしてしまうとこの映画のネタバレになるので、
あえて話しませんが・・・。

主演はデンゼル・ワシントン。緊迫感と不安感の狭間で苦しむ
軍曹を見事に演じています。短い時間ながら、メリル・ストリープ
やジョン・ボイトなどの名優が存在感のある演技を見せています。