早速ですが、昨日更新できないで申し訳ありません。
さて、今日はその罪滅ぼしの一環として、久しぶりにユーロ基礎知識をやります。
で、レーベル紹介編も終わったので、今回は、世間一般では(というより、ユーロビート初心者には)誤解しやすいと思われる、二つのジャンルについて触れてみたいと思います。
◆ハッピー・ハードコア
この手の楽曲は95年くらいからあったようで、その当時から世界各地でひそかに愛好者の多いジャンルだったのですが、東芝EMIから出版されたコンピレーションシリーズである「Dancemania SPEED」シリーズによって、一躍日本のダンスシーンでは、メジャーなジャンルとして定着することになりました。
元々ジュリアナなどで流行していた、所謂ハードコアテクノの進化形と言われています。
この手の楽曲の特徴は、とにかく早いことです。BPMにして170~200という、少々考えられないような速さがあります。無論、ピッチアップ(DJ用のレコードプレイヤーについている、楽曲のBPMを上げる装置)を使わずに、です。
また、カヴァー曲が多いのも、このジャンルの特徴です。クラシックから最新ヒット、果てはアニソンまでと、かなり融通無碍にカヴァーしています。中には大爆笑な楽曲も沢山あったり……。
因みにユーロビート的なテイストを盛り込んだ楽曲も多く、特に歌モノ・オリジナル系では、ユーロビートの影響受けまくりな楽曲も珍しくありません。
◆ トランス
日本では『トランス』と一括りにされ易いジャンルなのですが、『ゴアトランス』『ダッチトランス』『ハードハウス』『ハードダンス』『エモーショナルトランス』などなど、数え切れないほどの多様性があります。
歴史としては、90年代初頭からゴアトランスなどが、ハウスとテクノ、ブレイクビーツなどを混ぜたような楽曲が出てきました。これに目をつけた欧米のアーティストたちが、こぞって独自解釈の元で楽曲を作り始め、そして現在に至る……と言うところになるんでしょうか。
因みに時々聞かれる『サイバートランス』というのは、@社の出したコンピレーションシリーズで、主にダッチトランスやハードハウスなどのジャンルが収録されています。そのため、日本の中途半端にかじっただけのファンの間では、そう言ったジャンルが、サイバートランスとして、一括りにされる事もあります。
特徴としては、BPM145程度の、ユーロビートに比べるとやや緩やかなメロディと、同じフレーズを何度もリフレインさせることが特徴でしょう。さらには、歌モノ系――特に日本産のものには、例えばmoveの一連の楽曲や、『そこにあるかもしれない…/吉宗サウンドトラック』(パチスロ『吉宗』の姫様ビッグ)などのように、そのままユーロビートのようなヴォーカルを乗せていることがあり、初心者の方がヴォーカルものを手にとると、少々解りづらいところがある……と思います。
因みにどちらのジャンルでも、この手の音楽で踊るパーティーのことを『レイヴ』というのは、やはり双方共に、90年代初頭のレイヴ・ムーブメントが(歴史の中に)あるから、というところなんでしょうか……。
さて、次回は超絶マニアックなことか、或いはJ-EUROと和製ユーロの違いについて書きたいと思います。ただ、これは何れも、纏めるのに少々時間がかかるので、またしばらく、ユーロ基礎知識はお目にかかれないかと……。
――MAN OF FIRE / MARCUSを聴きながら――
さて、今日はその罪滅ぼしの一環として、久しぶりにユーロ基礎知識をやります。
で、レーベル紹介編も終わったので、今回は、世間一般では(というより、ユーロビート初心者には)誤解しやすいと思われる、二つのジャンルについて触れてみたいと思います。
◆ハッピー・ハードコア
この手の楽曲は95年くらいからあったようで、その当時から世界各地でひそかに愛好者の多いジャンルだったのですが、東芝EMIから出版されたコンピレーションシリーズである「Dancemania SPEED」シリーズによって、一躍日本のダンスシーンでは、メジャーなジャンルとして定着することになりました。
元々ジュリアナなどで流行していた、所謂ハードコアテクノの進化形と言われています。
この手の楽曲の特徴は、とにかく早いことです。BPMにして170~200という、少々考えられないような速さがあります。無論、ピッチアップ(DJ用のレコードプレイヤーについている、楽曲のBPMを上げる装置)を使わずに、です。
また、カヴァー曲が多いのも、このジャンルの特徴です。クラシックから最新ヒット、果てはアニソンまでと、かなり融通無碍にカヴァーしています。中には大爆笑な楽曲も沢山あったり……。
因みにユーロビート的なテイストを盛り込んだ楽曲も多く、特に歌モノ・オリジナル系では、ユーロビートの影響受けまくりな楽曲も珍しくありません。
◆ トランス
日本では『トランス』と一括りにされ易いジャンルなのですが、『ゴアトランス』『ダッチトランス』『ハードハウス』『ハードダンス』『エモーショナルトランス』などなど、数え切れないほどの多様性があります。
歴史としては、90年代初頭からゴアトランスなどが、ハウスとテクノ、ブレイクビーツなどを混ぜたような楽曲が出てきました。これに目をつけた欧米のアーティストたちが、こぞって独自解釈の元で楽曲を作り始め、そして現在に至る……と言うところになるんでしょうか。
因みに時々聞かれる『サイバートランス』というのは、@社の出したコンピレーションシリーズで、主にダッチトランスやハードハウスなどのジャンルが収録されています。そのため、日本の中途半端にかじっただけのファンの間では、そう言ったジャンルが、サイバートランスとして、一括りにされる事もあります。
特徴としては、BPM145程度の、ユーロビートに比べるとやや緩やかなメロディと、同じフレーズを何度もリフレインさせることが特徴でしょう。さらには、歌モノ系――特に日本産のものには、例えばmoveの一連の楽曲や、『そこにあるかもしれない…/吉宗サウンドトラック』(パチスロ『吉宗』の姫様ビッグ)などのように、そのままユーロビートのようなヴォーカルを乗せていることがあり、初心者の方がヴォーカルものを手にとると、少々解りづらいところがある……と思います。
因みにどちらのジャンルでも、この手の音楽で踊るパーティーのことを『レイヴ』というのは、やはり双方共に、90年代初頭のレイヴ・ムーブメントが(歴史の中に)あるから、というところなんでしょうか……。
さて、次回は超絶マニアックなことか、或いはJ-EUROと和製ユーロの違いについて書きたいと思います。ただ、これは何れも、纏めるのに少々時間がかかるので、またしばらく、ユーロ基礎知識はお目にかかれないかと……。
――MAN OF FIRE / MARCUSを聴きながら――