PowerGun ブログ別館

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アホか!

2005-04-16 20:11:47 | Weblog(日記や雑記)
 さっきまで、「PQテスト」なる番組を見ていました。

 三問目の問題の解答を見た時点で、見る気を無くしました。
 というのも、件の問題は明らかに、問題文のほうがおかしかったから、と言う理由からです。もうこれからは、この番組はこじつけの問題しか出ないだろうな、と言う事が解ったからです。

 まず、件の問題ですが、
 A、B、Cの三冊の本を、「Cが一番面白い」と勧めても、みんなAを手にとります。それは一体何ででしょう?
 という設問の解答が、
 A、B、Cの本は、実は上中下の三部作だった。
 と、いうものでした。

 さて、この問題と解答の、何処がおかしいのかわからないのであれば、その人には、小説や漫画を人に勧める資格はありません。
 正直、言わずもがなの理由なんですが、普通の場合、続き物の小説を個別に勧める、と言う事は、普通の場合まず無いです。というか、マナーとしてしません

 この設問では、『A、B、Cの三冊の本を、「Cが一番面白い」と勧めて~』とある通り、別の本を薦めた、と言う事になっています。
 しかし、「別の本」というのは、「全くそれらに関連性の無い、全く別物の小説である」という風に取らなければなりません。この前提を崩すと、批評や感想など、絶対に出来ないのです。
 批評や感想が出来ない――それはつまり「薦めることが出来ない」と言う事になります。つまり、「Cだけを個別に薦めた」と言う事は、「Cは別物の本である」と言う事になり、それはつまり「A、B共に別の本である」という前提が成り立つのです。

 確かに、一冊の本でも――例えば『マリみて』の中で、「祥子が祐巳にダンスレッスンをするシーンが良かった」と薦めることはあります。設問の中の推薦者も、そう言う薦め方をしたのではないか、という反論も、あるにはあるでしょう。
 しかしその場合、ABCで全て一作品であるという(解答上の)前提が、設問からは抜け落ちています。「Cが一番面白い」と勧めているのですから、「一番」と薦めたのはつまり、ABCが別の作品でないと成り立たない言葉になるので、これも、やはりおかしいですね。

 というわけで、この番組の視聴をやめました。

 しかし最近、この番組だけじゃなくて、他の番組でも、問題自体に突っ込めるクイズが、めちゃくちゃ多いんだよなあ。回答者や出演者のことを考えるより、出題者のほう、どうにかならんのか。

 ――Moonlight Shadow / Groove Coverageを聴きながら――