生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

測定実習 ハイトマスタ-

2006年09月17日 | Weblog

左からピックテスター(てこ式ダイヤルゲージ)、測定用モデルワーク、そしてハイトマスターです。

基準面(定盤)からモデルワークの前面に開いている穴中心までの距離をピックテスターとハイトハスターで測定しようとしています。

穴の最下面付近に針をもっていき、最も低い位置(針が左にふれる位置)を見つけ、その位置の絶対寸法をハイトマスターで読み取ります。
同じ要領で穴の最上面を読み取り、その半分が穴の中心距離になります。

と口で言うのは簡単ですが、実際の作業はなかなか大変でせっかちな人には向きません。外径よりも穴の内径測定のほうがデリケートな操作が要求されます。
でもこの方法を繰り返せば、穴と穴との中心間距離なども測定できます。

スピンドルホルダ図面

2006年09月16日 | Weblog

ガリガリくん(ミニCNCフライス盤)の主軸(刃物を取り付け回転する部分)を固定する部品の加工図面です。

最終的にはスピンドルユニットとサーボモータの組み合わせで作りたいと思っていますが、今回は手軽な電動リューターを流用しようと思っています。
3㍉程度のエンドミルや文字彫刻用のカッターが取り付け可能です。

ある生徒に担当させ、CADで描かせた図面ですが、まだまだ寸法や指示の仕方がよくありません。実際、これで作って見れはそのことに気づくはずです。

図面は、設計者の意図を加工者に伝える唯一のものです。自分が加工する立場になって図面を描くことが必要なのです。


不良品です

2006年09月15日 | Weblog
 前回の図面で説明されていた指導員本人の投稿です。
 県内の模型四サイクルエンジンメーカーに就職した修了生が、不良品だけどスケッチに使えますか?と持参してくれました。
 企業内での苦労話と生産台数の多いことを聞きました。そして持参した部品を見せてどこが不良か聞かれました。
 実は写真では分かりにくいのですが、左のキャブボディはねじ穴が0.4mmほどずれているようです。真ん中のピストンは不良品ではありません。右の端のドライブワッシャーはテーパー穴が歪んでます。
 就職して半年の修了生ですが、たくましい企業人になっていました。

エンジン図面

2006年09月14日 | Weblog

担当指導員の趣味?でやっているラジコン用エンジンのCAD図面です。
実物を分解し、分担でスケッチしてCADデータにしています。モノが小さいので測定も一苦労。
しかし、組み立て図になるとそれらしく見えてきます。

NC旋盤

2006年09月01日 | Weblog

今日は午前中がNC実習、午後から製図実習の一日。
写真はNC旋盤の課題で、プログラムとその製品です。
手順は、シートに手書きでプログラムを書きパソコンに入力します。
シミュレーションでツールパスを確認後、機械へデータを転送入力し、機械側の描画機能でもう一度プログラムチェックです。
材料とツールのセッティングのあと、一度材料をはずしカラの状態でシングルブロック(プログラムを1行ずつ実行するモード)で確認しながら最終チェックを行います。
NC工作機械は大量生産のための機械ですが、はじめのセッティングやチェック作業は非常にめんどくさく手間のかかるものです。
その代わり1つ出来てしまえばあとは金太郎飴状態。NC機の本領発揮です。