夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:夜顔

2006-08-15 | poetry
   夜顔 夜に咲く花は強く匂う  汗ばんだ浴衣が裾にまとわりつく 色は白く月明かりに映える  男たちが振り返り息を潜める 蔓を長く伸ばし絡みつく  鼻緒がきつく素足に食い込む 飛ぶ虫、這う虫が集まる  あたしの腕はいつも冷たい 短い夜を味わい尽くすように  指が探り当てるどこよりも 物静かに出入りする  誰でもない誰かを抱く 湿り気をたっぷりと含んだ   そうは見えないでしょうね 都会 . . . 本文を読む