「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

書評〈というより連想〉ミラーニューロンの彼方へ」 大嶋信頼著

2022-06-16 20:23:24 | 書評
これは書評ではなく、読後における私の雑感。
この先生は「ミラーニューロン」という概念を、大学時代〈米国留学〉に知られた。という。
「ミラーニューロン」は21世紀になって心理学会で言われるようになり、私は2010年頃に知った。今の心理学教科書にはおそらく掲載されている概念だと思う。少なくとも2015年頃に再学習のために購入した東大出版会の「発達心理学」には掲載されていた概念。

詳しくは教科書に譲るとして、
大嶋先生のいうミラーニューロンは、独特なもの。かつ、おそらくミラーニューロン学説にヒントを得た独自の概念だと思う。
ひとは自分が念じたように動くとか。逆に他人の思いを感じ取ってしまうとか。
良く分かる話なようで、それでいて科学的根拠は、あっても薄いだろう。

それでも私には、大嶋先生の説が理にかなっていると思う。
そして大嶋先生の「本音モード」と「浮き輪モード」の考え方、
 それらは大学時代の、ご自身の体験を基に構想され、ミルトン・エリクソン療法のクリニックで実践しつつおそわっているうちに確立されたもの。ということらしい。

オリジナルなやり方、考え方で、大嶋先生の著書は多く、図書館にもたくさんいろいろな本かおいてある。
新しい年代の著作になるほど、読みやすい感じになっている。と思う。
ちなみにミルトン・エリクソン催眠は保険適応しない。
しっかり確認はしていないが、おそらく大嶋先生は著作を中心にされつつ、私費カウンセリングをされているのだと思う。
今のところ、大嶋先生にかかろうと、私は思わない。本を読めば、先生が私に何を指示するかは理解できるから。神田橋先生のように、一度や二度で、大きな成果を上げるとは考えにくい。
やる価値があるかどうかは、各々ご本人が決めることだと思う。。
ただし私費でカウンセリングするなら、最低でも年間30万は費用が掛かると見込んだほうがいいだろう。
上手くいけばいいのだが、私の知り合いで、十年以上、自費で精神分析を受けているけど、ちっとも治らない人とも出会って話したことが思い出される。
私に対して私自身は保険診療が基本だと思う。保険診療のやり方は相当なエビデンスがないと認められないから。安いだけではなく、そういう保証もあるのだ。
保険がいいか自費がいいかは、本人が決めればいい。
がんが金の延べ棒で治ると思うひとはそうすればいい。
大嶋先生に賭けたい人は、そうすればいい。自己責任で。

臨床心理学のメジャーやなり方〈来談者中心療法や認知行動療法など〉でなく、保険診療でない先生の著書を私は何冊か読んでいる。
それはそれでいいと思う。
その先生の発想には、その先生独自の経験が元となっている。
こういう世界は、職人技や生まれ持った才能というものが大きいのだと思う。
大嶋先生の場合、特にやり方が大変独特だ。
治ればそれでいい。
 
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