日本の心

激動する時代に日本人はいかに対処したのか振りかえる。

四王天延孝著『ユダや思想及び運動』第八篇日本の對猶太、對フリーメーソン策 第三章 反猶太主義

2023-02-13 11:10:26 | 英帝国ユダヤ・フリーメイソン

 四王天延孝著『ユダヤ思想及び運動』
   第八篇 日本の對猶太、對フリーメーソン策 
  

三章 反猶太主義  

感情的・宗教的・経済的根拠 
政治的攪乱には日本が最も敏感に反対すべき筈 
血液問題は今第二義に置く 
フリーメーソンは禁止すべし 

〔感情的・宗教的・経済的根拠〕
 各国で反猶太思想や運動が起こるのにはいくらも異なった原因がある。

 先ず父祖以来伝統的感情でユダヤ人は嫌な奴だというなんとなしに来るものがある。ルーマニヤのようにユダヤ人の多数居住している所で育って、国際連盟に出席した紳士でも、子供の時の思い出の際、ユダヤ人が長い口髭、顎髪を垂れて歩くのに行き遭う時、ひげを引っ張り、時にはパチンコで小石を打ち附けるのが面白かったと語ったこともある。

 西洋ではシエスクピーアの作品ヴェニスの商人の中心人物たるユダヤ人金貸業シャイロックの芝居などを見ると、決してユダヤ人に同情など持てなくなる。

 宗教的に来るのはキリストを十字架につけ処刑したのはローマの官憲であるが、之を密告して敵に渡したのは、十二弟子の一人イスカリオのユダとその一味である。ユダヤ人は「神殺し」なりと云う言葉すらできた。
   
 それからユダヤ人はキリスト以後にタルムードを編纂しその中にキリスト教徒誹謗の文句が沢山盛られ甚だしいのは『神が一番お喜びになるのは基督教徒の心臓を抉(えぐ)って供えることである』などと書かれた。
 (高利貸シャイロックの要求は不払いの場合、相手方の心臓の肉を取ることになって居る。シエークスピアはその事を知って書き下ろしたのであろう)、其の他タルムードの文言と其の実行とは長い間キリスト教徒に反ユダヤ思想を起こしたことと思う。 

 次に経済方面で言えば、上古から彼らは通商航海に長じ、自分で労働して工業や農業の生産をするのでなく、他人に汗を流させて之を搾取し集積するのが得意であったし、又勤勉であり、人が何を欲するか洞察することが上手であるから、ユダヤ人に活動の自由を許せば至る所経済財政の実験を握る。
 之が他民族から見れば厄介な存在である。仲介者の労を執り誠に便利なものだが、ボンヤリして居れば経済機構全部を乗っ取られてしまう。之が反ユダヤ運動の起こる大原因になる。 

〔政治的攪乱には日本が最も敏感に反対すべき筈〕 
 之迄述べた三原因からすれば日本は今日までユダヤ人と摩擦はない。国内にはユダヤ側の発表では曾て一千人としてあり大したことはない。日本にはキリスト的宗教上の偏見はない。
  
 寧ろ賀川氏の如きキリスト教徒がユダヤ人と親善である。近年マツダランプというユダヤ資本の進出が現れ、国産品を圧迫したと云うので法廷の抗争迄起こったが、一般は馬耳東風の程度である。

 然るに欧羅巴方面から続々渡来したユダヤ移民の為に、中支方面の大陸に進出した邦人が競争者の地位に立ち摩擦を生ずる傾向の伝えられるのは遺憾であるが速やかに根本的な対策を講ずべきである。 
西洋の如く深刻なる対立が生じないうちに施策の必要が有る。

 併しユダヤ人との接触によってユダヤ人とは何ぞやを初めて諒解し、西洋反ユダヤ運動の根拠が幾分わかり、獨伊のユダヤ政策に直接迷惑を感じつつ朧気ながら同情を寄せる機運が現れるかも知れない。

 以上の如く三種の反ユダヤ運動に就いては皇国の関心は餘り大ではなかったが、之が政治的に動いてくる場合には、日本ほど強烈な反ユダヤ運動は無かろうと思う。即ち金甌無欠の国体に亀裂を生じせしむる事は皇国としては到底看過できないからである。
  
      

〔血液問題は今第二義に置く〕
 日本人が虚心坦懐に今日の政治的歪曲の原因を考察し、ユダヤ人フリーメーソンの鼓吹した自由、平等、友愛の謬想に思いを及ぼし、普通選挙をユダヤ人ビーコンスフィールドディズレリー)等に、社會主義共産主義をユダヤ人マルクス(モルデカイ)、ラッサールに、天皇機関説をユダヤ人エリック博士に注入され、

 不知不識の間に立法、司法、行政の各機関に迄唯物的、偽學的思想を吹き込まれ、外交政策に於ても、形に於ても国際秘密結社からに左右せられ徒に年月を空費し、国防の充実を怠り、文字通り盆と正月とを同時に迎えて狂奔するの止むなきに至った事を回想するならば、

 十餘年前からユダヤ人問題に立脚して第二次世界大戦を予告し、之に備ふるの必要を絶叫した言論に耳を貸さず、甚だしきは中央教化連盟の如く、“ユダヤ禍の迷蒙”を印刷して全国に配布したる人々の如きは正に愧死(きし)すべきである。

  

 

 皇国のユダヤ警戒は上記の如く国体擁護の上に立つので何ら民族的因襲的反感から起こるのではない。従って血液の上から異分子として排斥するのではない。此の点は獨、伊のユダヤ排斥とは異なるものがあるのに注意すべきだ。併し血液の問題は元を糾せばユダヤ人自らが男子に割礼を行って、雑婚を禁じ、純血民族を誇ることに基づくことは」ドイツが主張するのが正しいと思う。ユダヤ人自身の言葉を引用すれば、

 英国の大政治家ビーコンフィーウド卿は、実はベンジャミン・ディズレリーは
アール・オフ・
ビーコンフィールド第2巻18頁乃至20頁の間に、左の意味の一文を書いている。 

 人種の問題を無造作に取り扱うわけには行かぬ。これが歴史のカギであり、又この人種の原則に無智の人が書いた為に、如何に歴史と云うものが混乱するかの理由があるのだ。人種の原則に凡ての知識が含まれているのである。言語と宗教は人種を造るものではない。之を造るのは血である。 

 右ビーコンスフィールドの意見は正しいのかも知れぬ。神様が日本民族を永い間太平洋の孤島の中に揺籠で育て血が餘り混淆しない様にした事が、今日の大を為し得る所以で、ヒットラー総統やドイツ学者が日本の純血性とユダヤの割礼と二つながら研究した上で、混血の始まったドイツ民族の血の整理を思い立ち、ユダヤ問題に血液のことを多分に加味するに至ったのではないか。此の点は後日研究を重ねて所見を修正することがあるかも知れないが、差し当たり純血の日本民族としては之を維持する為にユダヤ人問題を論ずるのではなく、國體擁護、国力増進の為にユダヤ警戒を為すのである。

 ユダヤ警戒と言う字を本章に至って用いたが、ユダヤ側から見れば、猶太主義以外にユダヤ問題を取り扱うものは悉く反猶太の烙印を押捺するのである。故にどちらにしても同じことであるが今暫らく茲にこの字を用いた。 

 フリーメーソンの目的及び足跡に就いては第四篇にも詳説した通りで、世界共和国建設を目標とする秘密結社である。急進、漸進の差異こそあれ全世界を革命に向かって指導する大組織であるから、皇国の主義とは氷炭相容れざるものである。今日まで警察法の規定に拘わらず秘密結社を許したるは明治初葉西洋文明国に肩を比せんとして誤りで犯した過失である。
 過ちを改むるを憚ってはならぬ。同盟國イタリー及びドイツは疾くに之を禁止し、加盟者を脱退させているし、欧州の新秩序建設に共鳴する国家は漸次獨伊の跡を遂いつつある。皇国独り過誤を重ねるは不可である。此の結社に加盟してメーソン兄弟になったものは西洋で言われる通り、“後天的ユダヤ人”の烙印を押される譯である。 

 皇国の領土内でかかる結社が官憲の監視を峻拒して定例の会合を重ねる様な空気では、外交、内政共に水際立ったことの行われないことを確信する。

 フリーメーソンと友誼関係にあったロータリー倶楽部と云う公開結社の解散を見たのに之より遥かに危険率の大なるフリーメーソンを何故放置するかと云ふ問題が起こるであろう。 



最新の画像もっと見る