DVDで「カリガリ博士」を見た。淀川さんのクラシック100選のうちの1つ。
ドイツ表現主義の傑作だという。
んで、見てみた。
すごいー。すごいー。
奥行きの狭い歪んだセット、書割りの背景、斜めのドア、いかにも作り物の木。
なのに、どことなくリアルで不安な気持ちをかきたてる。
カリガリ博士のこわーい目つきもすごい。
ピアノ音楽も怖さが引き立つ。
1919年。第一次世界大戦の最中にこんな映画を作っていたとは。
そして、調べると、いろんなメタファーがあるのだと知る。
そうか。カリガリ博士が国家権力でツェザーレが意思をもたずに操られる民衆という説にはうなうなずかされる。
ドイツでは民衆洗脳扇動の映画が多いのかしら。でもこの映画はヒトラー出現前の作品だし。