欧州雑派

欧州各国の小説などの書評、映画評、音楽評、美術評、フランス旅行記など。

「失われた時を求めて」読書メモ(1) ~ 4回目の挑戦!  

2017-06-20 | フランス文学
これまで「失われた時を求めて」を3回挫折している。ちくま文庫⇒集英社文庫⇒光文社古典新訳文庫という挫折の歴史。ちくま文庫も集英社文庫も第一巻の50ページ程度で屈した。それが、いつ頃のことだったか明確な記憶は消えたが、回数だけは覚えている。 2回目を挫折した時、挫折の要因分析をしてみた。その答えは、兎に角、ストーリーを知りたかった。それだけだった。目的がそこにあるから、プルース . . . 本文を読む
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「白痴」その後 3 ~落ち着いてきたので、次は、、、

2017-06-16 | ※雑記
「白痴」その後 2 熱狂から微熱へ、、それは、、、 からの続きです。 白痴 1 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 「白痴」を読了してから、10日ぐらい過ぎた。頭の中から、ナスターシャ・フィリッポヴナの姿は消えたが、街中で美人に遭遇したとき、彼女(ナスターシャ)の人生を想い出してしまう。 そして、この美しい女性よりも数倍も美しい女性とは、ど . . . 本文を読む
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「白痴」その後 2   熱狂から微熱へ、、それは、、、

2017-06-13 | ※雑記
「白痴」その後 からの続きです。 「白痴」読了から、暫くの間、「白痴」への熱狂は持続していた。学者や評論家や翻訳者はどう考えているのか、、を知りたかった。そこで、「白痴」に関する代表的な著作を読んでみた。 小林秀雄全作品〈19〉真贋 小林 秀雄 新潮社 前回、小林秀雄の著作に関しては書いた。小林秀雄はドストエフスキーによる(「白痴」の)「創作ノ . . . 本文を読む
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「白痴」その後

2017-06-09 | ※雑記
「白痴」を読んでいる時は、世間のことに無関心だった。それなりにtwitterをチェックはしていたが、流していた。 白痴 1 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 暇な時に考えていることは「白痴」に登場する奇妙な人物のことばかり。5/8に読み始め6/4に読了した。その間、世間のことは、何か夢見心地で、眺めていたような気がする。 しかし、「白痴」 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー⑨)最終回 ~ 「白痴」を遂に読了した

2017-06-07 | ロシア文学
「白痴」を遂に読了した。そして、2つの衝撃を受けた。それについて書いてみたい。 白痴 3 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 僕は河出文庫を選んだ。望月氏の翻訳は素晴らしく、とても読みやすかった。しかし、第三巻の巻末に書かれている「ムィシキンの時間」という”あとがき”のような”解説”のような望月 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー⑧) ~ 「白痴」人物相関図を作成! 

2017-06-03 | ロシア文学
← ここをクリックすると拡大します !(^^)! 第二巻に入り、「白痴」の人間関係が複雑になってきたので、人物相関図をマインドマップで作ってみました。まだ発展途上の産物ですが、ある程度は網羅できていると思います。 白痴 2 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 人物名などWikiなどから拾ってきているものもあるので、河出文庫とは一部 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー⑦) ~ 「白痴」の原語は「Идиот」、では、「Идиот」とは?

2017-05-30 | ロシア文学
どうも奇妙な感じがする。第二巻に入ると、第一巻のドタバタ劇のような激しさはない。が、良く分からない話が続く。静的な展開なのだが、昨日書いたような山場が2つほどある。それを通り過ぎると、更に奇妙な感じがしてくる。 白痴 2 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 奥歯にものの挟まったような話が続くのである。ピンぼけのような感覚になる。何か大きな秘密 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー⑥) ~ ドストエフスキーの狙いは、「転落」(カミュ)の指摘に近いのか?

2017-05-28 | ロシア文学
第二巻に入ると全般的におとなしい流れとなる。更に、いつものドストエフスキーの何やら重い話や哲学的な話が始まる。 白痴 2 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 少しウンザリするのは、一人の美女の存在に関して、これほどまでにロシア人は執着するのだろうか?ということだ。この「白痴」という物語は、単なる美女を巡る男たちと女たちの情念だけの物語 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー⑤) ~ ムイシュキン公爵の正体は?

2017-05-27 | ロシア文学
3年前、「白痴」の第一巻 を読了し、(第一巻 に関する)簡単な感想を書いたが、その後、中断していた。その中断した理由をなかなか想い出せない。想い出せないことが、依然としてモヤモヤ感を残している。 でも、今回は、大丈夫だろう。既に、第二巻(河出文庫版)に突入しているから、間違いなく読破できるだろう。 白痴 1 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー④) ~ナスターシャ・フィリッポヴナの夜会 

2017-05-26 | ロシア文学
これは恐るべき物語かもしれない。 白痴 1 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社    中盤までの印象は、ムイシュキン(公爵)のような男が僕の周囲に居たらウザイだろうな、ということだけだった。彼の意見は正論すぎて、物事の本質を突いている。だが、他人の心にズケズケと入り込むのが実に不愉快。現代社会では間違いなく嫌 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー③) ~まるでドタバタ喜劇

2017-05-25 | ロシア文学
この物語は奇妙である。一人の美貌の女性ナスターシャ・フィリッポヴナを巡るイザコザが始まるのだが、、、。 白痴 1 (河出文庫) 望月 哲男 河出書房新社 前回読んだとき、この物語の時間軸に無関心だったが、今回は違う。短時間に多くの人物が登場しドタバタ喜劇のような展開をとる。そして、その喜劇では、見苦しい人間模様が描かれていく。 特に、ガヴリーラ . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ (再ー②) ~パスカルはコアントローのことをしらなかった

2017-05-24 | ロシア文学
ドストエフスキーの作品は、長編では「悪霊」「罪と罰」「カラマーゾフ」、中短編では「賭博者」「地下室の手記」をこれまで読了している。更に、途中で投げ出したままの作品が、「死の家の記録」と今回読み直している「白痴」の2作品。 しかし、正直に告白すると「悪霊」は2回も読んだがサッパリわからかった。スゴク時間をかけたのに分らなかった。「カラマーゾフ」に関しても、理解できたかどうか極めて怪しい。「罪と罰」 . . . 本文を読む
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「白痴」読書メモ  再スタート     「白痴」読書メモ(再ー①)

2017-05-22 | ロシア文学
2014年5月18日に「白痴」の第一巻を読了し、楽しそうなメモを残していた。⇒ 「白痴」読書メモ ~”その1” しかし、何故か、それ以降、読むのを止めてしまった。何故、止めたのか、、、想い出せない。 当時のメモを読むと、薄れていた記憶も甦ってくる。3年前はクンデラに嵌っていたのだ。そして、クンデラは以下のように書いて、僕を誘惑した。 白痴 1 . . . 本文を読む
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「パンセ」の周辺本2冊 ~「パンセ」メモ④

2017-05-20 | ※雑記
「パンセ」の周辺本として、以下の2冊を読んでいる。 パスカル『パンセ』を楽しむ 名句案内40章 (講談社学術文庫) 山上 浩嗣 講談社   NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ 鹿島 茂 NHK出版 「パスカル『パンセ』を楽しむ 名句案内40章」に関しては、最近、雑誌「 . . . 本文を読む
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「ペーパー・ムーン」映画評

2017-05-19 | アメリカ映画
あらすじ(Amazonより) 1930年代の大恐慌期のアメリカ中西部。母を自動車事故で亡くして孤児となった少女アディ(テイタム・オニール)は、母と付き合っていた詐欺師のモーゼ(ライアン・オニール)に連れられ、ミズーリにいる叔母の許まで旅することに。 道中、ちゃっかり者のアディと、そんな彼女に助けられながら詐欺セールスを続けるモーゼ。いつしかふたりの間には、本物の親子のような愛情が芽生えてい . . . 本文を読む
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