としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

オリヲン座からの招待状

2007年10月16日 | 映画
子供の頃から、よく映画を見に行ってました。今じゃ座席指定が当たり前で、立ち見が出来るところはなかなかないと思うけど、僕がガキんちょだった頃は、逆に立ち見が当たり前。今、考えるとよくやってたなぁって感じですけど、2時間、ずっと立ちっ放しでいろんな映画を見たもんです。入替制なんてのもなかったし、朝から晩まで、ずっと映画館の中で過ごしたこともありました。

最近はシネコンばっかで、そんな映画館は続々と閉館。小綺麗になって良いって言えば良いんだけど、なんか寂しいなぁと思ったりもしてました。ホント、シネコン作りすぎって思うんだけど、どうなんすかね、この状況って。

で、こないだ『オリヲン座からの招待状』を見たんですが、どれだけ環境が悪くても、やっぱ古い映画館って良いなぁ、と、あらためて思った僕なのでした。日本映画の黄金期だった時代から、徐々に衰退していく時代を背景に、必死にオリヲン座という名の映画館を守ろうとした男女の姿を描いたこの作品。同じようなテーマだった『カーテンコール』も良いなぁと思っていた僕としては、なかなか楽しめる1本でした。主演の宮沢りえさん&加瀬亮さんの演技も良い感じだったし、まったく期待してなかったせいか面白かったです。

まぁ、よくよく思い返すと、浅田次郎さんの原作が短編小説なせいか、ストーリー的には大した話じゃないと思ったりしなくもないんですけど、主演お二人の演技力っていうんでしょうか、好きなんだけど諸々抵抗があって素直にくっつけず……っていう関係性がうまく表現されていて、その熱演に引き込まれちゃったりしたんです。

それはそうと、ちょっと話は変わっちゃうかもしれないけど、昔、名古屋の某所にあった映画館は、壮絶だったなぁ。基本的に成人映画をかけてる所だったんですけど、成人映画と成人映画の間に一般映画、という感じの3本立て上映もやってて、それを目当てに怖々、行ってみたんです。すると、場内はタバコの煙で霞んでて、かなり妖しい状態。周囲には一人で来てるおっさんや、おっさん&おばさんのカップルなどなど怪しい面々ばかり。なんなんだ、ここは、と思いつつも我慢して見てたんですけど、しばらくすると近くに座っていたおっさん&おばさんのカップルがまぐわいはじめ……。しかも、それにあっけにとられて呆然としていると、誰もいなかったはずの隣の席におっさんが来てて、なんと僕の太股に手を這わせてきて……。

……なんか思い出すだけでも気持ち悪くなってきたので、この辺でやめときますです

あ、『オリヲン座からの招待状』に出てくる映画館はそんなんじゃないので、ご安心下さいませ

オリヲン座からの招待状』11月3日(土)より公開
C 2007「オリヲン座からの招待状」製作委員会


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