としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

クローズZERO

2007年10月10日 | 映画
漫画は大好きでよく読んでたりするんですが、学生時代、至ってマジメな生活を送っていたせいか、「ビーバップ・ハイスクール」とか「ろくでなしブルース」とかのいわゆる不良漫画は、好き好んで読むっていうことはありませんでした。中学生とか高校生が派閥争いっていうか、ヤクザのマネ事っぽい抗争じみたことしてるじゃないですか。はぁ? ガキんちょが何してんだよ、って思っちゃって、今ひとつハマれなかったんです。

それは映画でも同じで、「ビーバップ・ハイスクール」も何本か見ましたけど、僕にはいったい何が面白いんだが……。実際に殴ったりしていた、っていうバトルシーンも、そのまま喧嘩してるところを映してるだけだろ、って思っちゃったり……。なので、あぁ、このジャンルは僕には合わないんだな、という定義が僕の中に埋め込まれていて、もうすぐ公開される『クローズZERO』も、まったく期待していませんでした。プライベートでは絶対、見ないだろうな、だけど仕事だから仕方ないな、ってな感じで、嫌々ながら見る、という感じだったんです。

でも、見終わった後、その考えは一変してました。もちろん、(威張るようなことじゃないですが)原作は読んでません。なんか人気があるのね、っていうくらいの前知識しかない状態での鑑賞だったのが良かったのか、予想に反して、のめりこんじゃってる僕がいたのでした。テーマ的には、僕の苦手な高校生たちが抗争を繰り広げるっていう描写が中心。主演の小栗旬さん&山田孝之さんも、それほど好きな俳優さんじゃなし。そう、特に興味を持てるような要素は皆無のはずだったんですが、なんか、めっちゃカッコよかったんですよ、この2人が。

山田さんは、いつもの調子で寡黙な役なんだけど、時折、今までになかったお茶目な面を見せたりして新鮮だったし、小栗さんの方は、僕の中では普通の好青年って感じのイメージしかなかったんだけど、それをぶち壊すほど激しい不良っぷりを披露。2人の存在感がビシビシ伝わってきて、ガキんちょたちの派閥抗争っていう苦手なテーマを吹き飛ばしてくれたんです。特に、僕の中で小栗さんは、いつも同じようなイケメンキャラしかやってない、と思ってたんだけど、今回の激しい姿を見てちょっと惚れちゃいました。

それに加え、バトルシーンの演出が良かった。監督が“漢”を描かせたら絶品な三池崇史さんなせいか、スタイリッシュというか何というか、一々カッコ良いんですよ。クライマックスの雨の中のバトルシーンでは、苦手なジャンルの映画だってことを忘れて、前のめりになっちゃってる僕がいたんです。

まぁ、話的には、一つの高校の中だけの話で(原作では他の高校とか出てくるみたいですが)、おまえら井の中の蛙でしかねぇだろ、っていうところもあるし、喧嘩した後に友情が芽生える、っていう展開もベタベタ過ぎだろ、っていうツッコミどころ満載だったりもするんだけど、なかなか楽しませてもらいました。これを期に、原作にも挑戦して“不良もの”克服計画を実施しようと思ったりしていますです。

クローズZERO』10月27日(土)より全国東宝系にて公開
C 2007『クローズ ZERO』製作委員会



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