Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

終戦記念日8/15に寄せて~

2023-08-15 | 生活、環境

78年目の8/15、終戦の日です~

国を滅亡へと導いた悲惨な戦争の末路を辛うじて知る最後の世代である私たち~

終戦記念日の戦没者慰霊の護国神社へのお参りは、

紀伊半島台風上陸余波の終日悪天候で、で行けませんでした~

正午の時報とサイレントの音に、北東の護国神社方角(ベランダ外階段から御幸寺山が見えます)に向かい黙祷~

 

国家の劣化はたった1人の政治家が引き起こす

日本など先進国を没落させる哲学なき政治家の罪

 

23年8月15日、また今年も終戦記念日がやってきた。戦後80年近くにもなろうとしている。

もはや戦争を知る戦中世代のほとんどが鬼籍に入りつつある中で、形骸化した終戦記念日が伝統行事のように繰り返されている。

一方で豊かであったあの日本は風前の灯火で、日本の疲弊が始まって久しい。

それを衰退というか、堕落というか。表現はまちまちであろうが、

いかに外見を繕ってみたところで、日本が今没落しつつあることは、残念ながらだれも否定できない事実である。

もちろん、これは日本だけに限らない。先進国といわれる国々は、どこも大同小異同じ運命を辿りつつあるのかもしれない。

 

ハーバード大学教授のニーアル・ファーガソンは『劣化国家』(櫻井祐子訳、東洋経済新報社、2013年)の中で、

この世代間に継続される劣化した国家の問題を、やはり18世紀のイギリスの思想家エドマンド・バーク(1729~1797年)の

『フランス革命についての省察』(1790年)の有名な言葉を使って、「世代間の協働事業(パートナーシップ)の崩壊」と述べている。

このバークの言葉とは、次のような言葉である。

 「国家は、ただひととき存在して滅んでいく(人間という)粗野な動物的存在だけに役立っているものではないからです。
国家はすべての学問についての協働事業によって、
すべての技芸についての協働事業によって、
すべての徳とすべての完璧さについての協働事業によって作られるのです。
こうした協働事業の目的は何世代続いても実現できないものなので、
生きている人々だけが結ぶ協働事業ではすみません。
それは生きている人々とすでに死んだ人々との間で、またこれから生まれてくる人々の間で結ばれる協働事業なのです」

多額の赤字国債の発行や、国民の財産の多くを破壊する戦争などを、ある世代の政治家が気まぐれに行えば、そのツケは末代まで及ぶといってもよい。

だからこそ、今のわれわれの世代だけに国家を劣化させる権利はないのである。

すべての世代に豊かな世界をその後の世代に伝える義務が、すべての世代にあるのだ~


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