Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

錦繍の九月

2015-09-30 | 風景

 

私の記憶する限り、最も早い石鎚の紅葉だった。

16年間通い続けた石鎚山。

その間、九月末に石鎚の紅葉が最盛期を迎えたことなど一度もなかった。

例年だと九月下旬から、やっと山頂周辺が色づき始め、

10月10日前後に最盛期を迎えるというのが石鎚の紅葉暦。

長生きしていると、色んなことがあるものだ。

 

 

例年になく早い色づきは、植物にも、それなりの負荷を与えているのだろう。

全体に今年の紅葉は色がくすんでいる印象。

それに色づく前に葉っぱが褐色に縮んだものが多かった。

夏の長雨や残暑のない冷涼な9月は、日照時間不足でもあっただろう。

その土地の気候風土に適合して植物は生育している。

常ならざる環境の変化は、植物もストレスを感じているはず。

それでも地球上唯一の生産者は、律儀に光合成の最終段階を終えようとしている。

人にとっては、美しい錦繍の秋到来である。

そして森は命の継承のために実りの季節を迎える。

盛り沢山の茸やたわわに色づく山葡萄の赤紫の房。

私も、森の動物たちの上前を少しだけ頂いた。

 

 

中秋の名月は、今年もスーパームーンだとか。

月が地球に最も近づくというスーパームーンも3年連続で云われ続けると、なんだかね(笑)

とは云っても、「満月になると山へ来る」と云われてきた狼男は、

月が満ちてくると、ジッとしていられない。

今回も菅さんと一緒に瓶ヶ森へ。

「今は月の出や月の入りと日の出や日の入りの場所が、ほとんど同じ位置になる」

菅さんに、そう指摘され、なるほどと肯く。

一日目を瓶ヶ森で過ごし、翌日は、よさこい峠から通行止めの林道を歩き土小屋へ。

下の画像が、その林道の崩落現場です。

この状態では復旧は何時になることやら?

錦繍の石鎚では、ひろぞうさんやペンタくん、waiwaiさん御夫妻や皿ヶ嶺のアイドルNさん、

お馴染みの皆さんに沢山会いました。

そう云えば、瓶ヶ森の満月の夜空や錦繍の天狗尾根でドローンが飛んでいました。

どこかの動画で公開されるのが楽しみですね。

墓場尾根の紅葉は、まだ色づいたばかり。

来週あたりが見頃かな?

 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久し振りでした (ペンタ君)
2015-09-30 18:25:16
石鎚は今年の紅葉は早いですね
例年は10月の連休辺りと思いますが
色付くのが間に合わなくて、少しよくない感じです
でもランスケさんと登山道で、
お会い出来るとは、次回は
あの山で♪
お疲れ様でした。
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墓場尾根と相性が好い (ランスケ)
2015-09-30 19:47:16
ペンタくん、一年ぶりくらいでしょうか?
登山道でお会いしたのは昨年の秋だったと記憶しています。

ひろぞうさんのブログを見ると、黄昏の墓場尾根でガスが巻いたようですね。
確か、アケボノツツジの頃も湧き上がるガスと絡めて撮っていますよね。
ペンタくんは、墓場尾根との相性が好いようですね。
今週末も墓場尾根へ出動ですか(笑)
また絶妙のシャッターチャンスが期待できそう。
雨上がりの晴天ですからね。

明日からの台風21号崩れの爆弾低気圧が心配です。
強風と雨の予報なので色づいた紅葉が散ってしまいそう(汗)
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秋色ですね (Masa)
2015-09-30 21:28:34
こんばんは ランスケさん
見事な秋色になりましたね。でもランスケさん
から見れば この秋色は不完全なんですね。やはり
異常気象の影響なんでしょうか?明日から崩れる予報が出てますが なんとか日曜までは紅葉の天狗さんでいてほしいものです。
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駆け足の秋 (ランスケ)
2015-09-30 23:13:50
masaさん、秋本番に向けて頑張っていますね。
秋は雲海の発生率が高いので、通い続けていると、
きっと良い風景と出会えます。
今週末も気温が下がるので面白そうですよ。

紅葉の彩は、夏から秋の天候次第なのでどうしようもありません。
異常気象続きの気候変動の世紀ですから、
この先の四季の移り変わりも怪しくなってしまいそうですね。
その分、今までにない風景と出会える可能性もあります。
それを記録するのも私たちの役割かもしれません?

さぁ、霧氷の季節まで頑張ってみましょう。
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こんばんは (あさぎまだら)
2015-10-01 02:11:09
スーパームーンの夜
貴重なお話し、貴重なお酒ありがとうございました
返信する
月夜の不思議な物語 (ランスケ)
2015-10-01 08:53:55
おはようございます。
あさぎまだらさん、ブログへの訪問ありがとうございます。

思いがけない山上での出会いでしたね。
中秋の名月を愛でながら語られた不思議な物語でした。
太陽柱から始まる縁の物語は、とても印象に残りました。
そして秋に廻られるお遍路旅と物語の成就を祈っています。

また、お山で再会できる日を楽しみにしています。
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ごちそうさまでした (misa)
2015-10-01 17:57:21
昨日医大受診でした
結果ひとまずはオーライでしょうか
投薬が思いの外効果有ったようで主治医も喜んでいました
が油断はできません
体中の癌検診と死ぬまで続く投薬は気が遠くなりそうです
山は朝と夕
もういちど見たいと思います、赤い色を・・・・
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90歳の御夫妻 (ランスケ)
2015-10-01 19:31:14
主治医のOKで出たのなら安心ですね。
とりあえず秋真っ盛りを迎えた瓶ヶ森周辺がお薦めです。

日が暮れると寒くなるので温かい格好でね。
お医者さんと相談しながら、車で行ける範囲の自然を楽しんでください。
瓶ヶ森には90歳になっても車中泊して風景写真を撮られる常連の御夫婦がいますよ。
Mさん御夫妻は、misaさんよりも沢山の病を抱えています。
悲観的にならないで、なるべく前向きにね。
返信する
美事な秋! (鬼城)
2015-10-02 07:28:26
錦秋という言葉がぴったりの写眞です。
瓶からの道の復旧はあきらめるしか無いですね。
神様のお告げでしょう。
ただ単に月を撮るだけでしたが、景色の中の月も難しそうです。
紅葉を探しに行きたいのですが、今年は・・・
しかし、年々歳と共に体力が落ちているのが分かります。
とにかく、すばらしい石鎚ありがとうございました。
次はは墓場尾根」でしょう。
期待しています!
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石鎚山頂の紅葉は終わりました (ランスケ)
2015-10-02 22:15:12
鬼城さん、返信遅くなりました。
今日は恒例のrieさんmariさんとの石鎚登山でした。
先程、下山後の東道後の温泉入浴から帰宅しました。

石鎚山頂周辺の紅葉は、危惧した通り、
昨日から吹き荒れた台風21号崩れの爆弾低気圧の影響で散ってしまいました。
この後は標高1900m以下の紅葉ですね。
今年の石鎚山頂周辺の紅葉は10月まで持たなかったようです。

月を風景写真として撮影する場合は、月の出と月の入りの僅かな時間しかありません。
唯、月を望遠レンズで撮影しても、それは天体写真ですから。
シャッターチャンスが限られた時間なので難しいですね。
今回はラッキーでした。

来週から墓場尾根を狙ってみます。
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