今日、元アイドルとして、現在ミュージカル女優で名作「ミス・サイゴン」を好演していた「本田美奈子さん」さんが急性白血病を再発して38歳の若さで永眠されました。正確には、本田美奈子.(ホンダミナコドット)さんですが、彼女は、1967年7月31日東京に生まれ、本名は、工藤美奈子、本来なら本名である工藤美奈子でなんの問題もなかったのですが、デビュー直前に従姉妹である工藤夕貴がデビューしてしまったために、お互いの名前が被らない様に、当時世界的に活躍して欲しい意味を込めて自動車のホンダから付けられたエピソードが残っています。まぁそれに当時はマツダが流行っていましたから。85年「殺意のバカンス」でアイドル歌手としてデビュー。「1986年のマリリン」が、へそ出しルックで話題になり大ヒット、その後アイドル路線から脱皮するようになったのは92年に出演したミュージカル「ミス・サイゴン」。主演のキム役を射止めてから。1年半に及ぶロングラン公演を勤めるなど、ミュージカル女優としての地位を不動のものとした。2004年11月、開運のために名前の画数を31文字にしたいとのことで突然芸名の後に「.」(ドット)をつけた、本田美奈子.(ホンダミナコドット)に改名したようです。その後、突然2005年1月に突然急性骨髄性白血病にかかり、入院加療を余儀なくされました。一時退院するほど症状が改善しましたが、遺伝子異常のため、後日再発していることが判明、再入院をしていた矢先の出来事でした。
人に言ったら笑われるかも知れませんが、昔々20年ほど前、友人に大手興行系プロダクションに勤める友人がいて、アイドル歌手全盛の時代、地方のコンサートで警備の手伝いをボランティアでさせていただいた時に初めて担当したのが「本田美奈子.」さんでした。当時売れに売れていた彼女は、コンサート当日午後3時過ぎには、プロダクションの社長夫妻が豪語していた美奈子さんのために観光バスを1億円かけて改造したという特注コンサートツアーバスで現れ、バス車内後部奥にある美奈子さんの部屋に行くと、挨拶もそこそこに、笑顔で「風邪気味で熱があって頭が重いの」と云っていましたが、さすがはプロのアイドルでした!「大丈夫ですか?そろそろ時間ですからリハに行きましょう!」と声を掛けたら、徐にベットからムックリ起きてブルーのヨットパーカーに身を包み楽屋入りをしました。熱があってフラフラしていたので楽屋までは途中何度も何度も彼女の体を支えながら歩いて行きましたが、とにかく、彼女は明るい笑顔の頑張り屋さんでした。色白で小柄で華奢な女性でした。こんな華奢なカラダのどこから、あの素晴らしい唄のパワーがでてくるのか不思議で堪りませんでした。今回、まだ38歳の若さで天に召された本田美奈子さん、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
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