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出雲大社、半世紀ぶりの遷宮

2005-10-10 | 読み物


出雲大社(国宝:神殿)

 神無月には、ここだけ神有月になる「縁結びの神様として知られている島根県出雲市の出雲大社が、このたび遷宮(せんぐう)を行う方向で文化庁と協議に入る予定とのこと。遷宮とは、神社の本殿の造営、修理に際し、ご神体をうつすこと。出雲大社の場合、伊勢神宮のように20年ごとに行われる式年遷宮ではなく、倒壊や傷みなどに伴い、その都度、状況で造営(修造)遷宮が繰り返されることになり、いままで計25回の修理記録が残っている。 予定では平成20年の春に御神体を移して後、国宝・本殿の大修理に着手、さらに八足門など他の重文建築物も修理すると云った平成の大修理を行うとのこと。この修理は、昭和28年以来の半世紀ぶりの大修理となる。高さ24メートルの本殿は、いわゆる「大社造り」と呼ばれ、国内の代表的な神社建築様式の一つで、屋根は檜皮葺きと云う方法で葺かれており、すでに前回の屋根の葺き替えから半世紀が過ぎ、老朽化が進んでいることから改修することになった。ところが、1枚の檜皮は長さ90cm、幅10cm、厚さ数mm。他の神社のものより15cm程度長い特殊な仕様になっており、改修には、その貴重な檜皮が数万枚も必要で全体の改修には20億から30億円程度かかる見込みとのこと。やはり、檜の皮であんなデッカイ屋根を葺くんだからカネがかかるんですね。現在の本殿は、江戸時代中期の延享元年・1744に造営後、文化6年・1809から昭和28年・1953までの間、ほぼ60年に1度の割合で屋根の修理のための遷宮が行われてたらしいです。話によれば、古代の出雲大社の神殿までの高さは、いまよりもカナリ高く、その高さは30mあったとも48mあったとも云われているそうです。


参考:古代出雲大社高層神殿の謎

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