「怒りが収まらないようだったら、これを見せて。」と、小夜子から手紙を預かっている。
「茂作さん。小夜子さんから、これを預かってきました。」
小夜子、という文字を見た途端、茂作翁の表情が一変した。柔和な表情で、
「そうかそうか、小夜子からわしにのう。うんうん、小夜子の文字じゃのう。」
お父さんへ
ありがとう!お父さん。小夜子、とっても嬉しいの!
お父さんのおかげで、ステキな体験をしています。
ステキなモデルさんとお友だちになれました。
お父さん、大好き!
小夜子
読み終えた茂作翁から大きなため息が洩れた。
「そうか、喜んでいるか。
そんなに喜んでいるのか・・。
正三!ほんとに大丈夫なんじゃな。
何かあったら、責任取らせるぞ。」
「大丈夫ですよ、茂作さん。
えっ!?責任?責任取ります、取らせて貰います。
ありがとうございます。」
床に頭をこすり付ける正三に、
「ちょっと待て。
何かあったら、のことだぞ。」と、茂作翁が念を押した。
「大丈夫です、きちんと責任取りますから。」
「だから、何かあったらだと言ってるだろうが。」
しかし正三の耳には、入らなかった。
「そうですか、責任をね。
それじゃ、そういうことで。」と、上の空で辞した。
「まぁのう、佐伯本家の跡取りでもあるし、良しとするかのう。
しかし小夜子にも困ったものよ。
チャラチャラした娘にならんけりゃ、いいんじゃが。」
「茂作さん。小夜子さんから、これを預かってきました。」
小夜子、という文字を見た途端、茂作翁の表情が一変した。柔和な表情で、
「そうかそうか、小夜子からわしにのう。うんうん、小夜子の文字じゃのう。」
お父さんへ
ありがとう!お父さん。小夜子、とっても嬉しいの!
お父さんのおかげで、ステキな体験をしています。
ステキなモデルさんとお友だちになれました。
お父さん、大好き!
小夜子
読み終えた茂作翁から大きなため息が洩れた。
「そうか、喜んでいるか。
そんなに喜んでいるのか・・。
正三!ほんとに大丈夫なんじゃな。
何かあったら、責任取らせるぞ。」
「大丈夫ですよ、茂作さん。
えっ!?責任?責任取ります、取らせて貰います。
ありがとうございます。」
床に頭をこすり付ける正三に、
「ちょっと待て。
何かあったら、のことだぞ。」と、茂作翁が念を押した。
「大丈夫です、きちんと責任取りますから。」
「だから、何かあったらだと言ってるだろうが。」
しかし正三の耳には、入らなかった。
「そうですか、責任をね。
それじゃ、そういうことで。」と、上の空で辞した。
「まぁのう、佐伯本家の跡取りでもあるし、良しとするかのう。
しかし小夜子にも困ったものよ。
チャラチャラした娘にならんけりゃ、いいんじゃが。」
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