昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

I have a Dream!

2022-03-18 08:00:04 | 物語り

”I have a Dream!”

良いことばですねえ。
「わたしには 夢があります」。
故ルーサー・キング牧師の演説からの引用だそうですが、
ウクライナ大統領であるゼレンスキー氏には、ただただ感服するばかりです。
そしてウクライナ国民のみなさんの、祖国に対する思いにも、です。

「子どもたちには戦争を見せたくない」。
ウクライナ国民としての思いが、そのことばの中にしっかりと聞きとれる気がします。
返すことばが見つかりません。
無邪気に遊ぶ「こどもたちに幸あれ」。こんなエールしか送れません。

そして、「わたしには、夢があります」。

昨年に、親友を失いました。
「おまえより先に逝くとは思わなかった」。
余命宣告を受けての、彼のことばです。

コロナ禍のもとでは、入院中の彼を見舞うこともできず、でした。
退院後に電話で会話した折りには、明らかに生気がみなぎっていましたし、こんなに早く逝ってしまうとは思えませんでした。
「ひょっとして、医師の誤診じゃないのか」。
そんな風に感じもしました。

その半年後に、手紙を書きました。
わたしの、勝手な思いばかりを書いた内容でした。
高校時代の小っちゃな思い出をひとつ書き込んで、「三人での旅行を、またしよう」と。
ですが、その手紙が着いたとき――その前日に、彼は逝っていました。
読んではくれませんでした、無念です。

その彼が生前に語ってくれたこと。
「仕事を引退したら、キャンピングカーで日本一周の旅をしてみたい」。

いま、声高に宣言します。
「わたしには、夢があります」。

中学生のときに、図書館で全国の県別民話全集を読破しました。
それが、わたしの原点です。
そこから、わたしの創作活動が始まりました。
いま、彼の思いを貰って、

全都道府県の、美術館巡りをしてみたい。
全都道府県の、図書館で民話を読んでみたい。

と、思うに至りました!



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