昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

レモンの夕立ち (八)

2011-01-28 21:40:08 | 小説
時折シン公は、
ロマンチストになります。
甘い恋の囁きを、
口にすることがあります。

でも決まって、
ひと言付け足すのです。
“アコには、
早すぎるかな?”

そしてそれは、
照れ隠しとも取れるし、
本心とも思えるのです。

アコは、
いつも焦っています。
シン公には、
アコの知らない女の人が居るらしいのです。

高校の先輩らしいのですが、
話してくれないのです。
どうやら、
憧れの女性らしいのですが、
どこの誰とも分からないのです。


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