昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!] (十)

2013-07-31 21:22:05 | 小説
(十)

「お父さん、起きてよ。
こたつのうたた寝は、風邪惹きの一番の元だよ。」

「あぁ…なんだ、明美か。
えっ? いつ来たんだ。

というより初めてだな、アパートに来てくれたのは。
どうだ、元気しているのか。

仕事は、うまくいってるのか。
教師だなんて、厳しいだろう、今の学校は。

お父さんたちの頃の先生は、ほんとに尊敬されていたけれどもな。
今は、たじたじらしいな。

ちょっと待てよ。
えっと…さよ、いや誰か居なかったか?」

「何よ、誰かと暮らしてるの? 
一人暮らしだだって言うから、ちょっと心配になって来てみたのに」


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