遠野なんだりかんだりⅡ

遠野の伝承芸能・民俗・歴史を書きたい時に思いついたままに

2024 遠野郷神楽共演会 其の弐

2024-01-30 10:44:46 | 郷土芸能

先々週の事、仕事に一区切りついたので、思い出したように隣町へ。

 

萬鉄五郎記念美術館で開催中の写真展を見てきました。

師岡さんが写真集「風の響」を出してちょうど25年になるようで、

岳、石鳩岡、鴨沢の神楽の写真をかなりの枚数展示していました。

と云うことで、勉強の成果が上がらない写真で、共演会其の弐です。汗

 

五番目 小倉神楽さん

 

岩戸開き舞

 

近年、人数が揃ってきたからこそできる演目ですね。

 

折角なので、くずし多め

 

大出の手持ち資料では天思兼尊、大迫町の観賞ガイドでは天児屋根命。

岩戸に隠れた天照大神を迎えるために尽力した神様に変わりはありません。

なかなかの熱演でした!

 

六番目 平倉神楽さん

 

四人鳥舞

 

もしかしてデビュー戦だったでしょうか?

後半はとても落ち着いていました。

 

七番目 上宮守神楽さん

 

恵比寿舞

 

釜石からのお客さんも大喜びでした!

 

漁業もここのところ大変そう・・・恵比寿さん頼みますよ~!

 

八番目 飯豊神楽さん

 

年寿の舞

 

年寿も久しぶりに観た気がします。

 

昭和6年8月、本田安次氏は大迫町の早池峰神社例祭の後、遠野に足を延ばしています。

氏は多賀神社の宵宮へ行く際、店先の板の間に幕を張った八幡神楽を見ます

 

その翌年、また遠野に立ち寄り、元の八幡別当菊池長福氏の話を聞き、

前年見た白拍子姿の美しい舞が、八幡神楽の「年寿」だったことを知ります。

 

その後、土淵町の野崎神楽でも、また「年寿」を見る機会を得ており、

八幡と同じ拍子だったと記しています。

ここの12、3歳の子供たちの舞が達者なことにびっくりしたと遠野紀行にあります。

本田安次氏が90年ほど前に観た「年寿」もきっと同じような舞だったんだろう

と、思いながら、観させて頂きました。

コメント (2)
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