2010年 ドイツ ドキュメント映画
世界的な舞踏家 「ピナ・バウシュ」が作った「コンタクトホーフ」を踊るために
40人のティーンエイジャーが集められた。
彼らは、14歳から18歳のいわば、まだ大人になりきれない思春期の少年少女だ。
彼らの共通点は、ダンスを踊ったことがない、芝居をしたことがない、
何をさせられるのかもわからないまま、レッスンに入ったことだ。
10ヶ月もの間、毎週土曜日、40人はとまどいながらレッスンを続けていく。
まだ恋愛も未経験、人とどう接していいかわからない、
自分のカラに閉じこもっていた、
シャイで自分を開放できない。
そんな10代。
演技とはいえ、恋をし、人の体に密着し、大きな声を出し、全身を揺すり
ひとつひとつ薄皮を剥ぐように何かを脱いでいく様は
これからの彼らの人生にとって
どれほど貴重な経験をしたか、と実感する。
それは自分自身と重ね合わせるから。
私もうつむいて歩いている10代だった。
顔を上げることができず、
マイナス思考を絵に描いたような、
でも、本当は何かができると思っていた。
そんな内に秘めたものを開放してくれたのがダンスだ。
音楽と、リズムと
踊るという人間の本能さえあれば
誰でもダンスが踊れる。
そこには運動神経も演技力もなにもいらない。
本能さえあればいい。
芸術はそこに感情を込めることから生まれる。
体を動かし、汗をかき、音楽に浸ったことは
自分の人生にどれほどの輝きを与えてくれたか、と思う。
その人生を輝かせる「コンタクトホーフ」を
踊る若者たちの美しいこと。
10ヶ月前に見た若者と、10ヶ月後に舞台上で見た若者は
本当に同じ人物だろうか、
自信と誇りに満ちた顔が幸せに上気している。
ああ、いいなぁ。
又、踊りたくなったでしょう。
倒れてもいい、今、踊らなくてどうする!
と思いながらレッスンに励んでいた日々を思い出す。
おまけ
若かりし頃のレッスン風景
世界的な舞踏家 「ピナ・バウシュ」が作った「コンタクトホーフ」を踊るために
40人のティーンエイジャーが集められた。
彼らは、14歳から18歳のいわば、まだ大人になりきれない思春期の少年少女だ。
彼らの共通点は、ダンスを踊ったことがない、芝居をしたことがない、
何をさせられるのかもわからないまま、レッスンに入ったことだ。
10ヶ月もの間、毎週土曜日、40人はとまどいながらレッスンを続けていく。
まだ恋愛も未経験、人とどう接していいかわからない、
自分のカラに閉じこもっていた、
シャイで自分を開放できない。
そんな10代。
演技とはいえ、恋をし、人の体に密着し、大きな声を出し、全身を揺すり
ひとつひとつ薄皮を剥ぐように何かを脱いでいく様は
これからの彼らの人生にとって
どれほど貴重な経験をしたか、と実感する。
それは自分自身と重ね合わせるから。
私もうつむいて歩いている10代だった。
顔を上げることができず、
マイナス思考を絵に描いたような、
でも、本当は何かができると思っていた。
そんな内に秘めたものを開放してくれたのがダンスだ。
音楽と、リズムと
踊るという人間の本能さえあれば
誰でもダンスが踊れる。
そこには運動神経も演技力もなにもいらない。
本能さえあればいい。
芸術はそこに感情を込めることから生まれる。
体を動かし、汗をかき、音楽に浸ったことは
自分の人生にどれほどの輝きを与えてくれたか、と思う。
その人生を輝かせる「コンタクトホーフ」を
踊る若者たちの美しいこと。
10ヶ月前に見た若者と、10ヶ月後に舞台上で見た若者は
本当に同じ人物だろうか、
自信と誇りに満ちた顔が幸せに上気している。
ああ、いいなぁ。
又、踊りたくなったでしょう。
倒れてもいい、今、踊らなくてどうする!
と思いながらレッスンに励んでいた日々を思い出す。
おまけ
若かりし頃のレッスン風景
