とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

初めての交流(後篇)

2008-11-22 | 学校生活(1年生)
で、学芸会当日。

約束された時間に学校に到着すると早速校長室に通され、副校長先生と前回お会いできなかった校長先生にご挨拶。
就学前検診を受けなかったので初めて校長先生にもお会いしたのですが、壮年ののんびりーっとした優しい感じの先生でした。
(ちなみに副校長先生はきりっとした感じの女性の先生なんですよ)
暗闇は大丈夫かな~とか、人がいっぱいいるけれど大丈夫かなぁ~とぶーちゃんに話しかけるが、ぶーちゃんは初めて入る校長室に興味津々で素知らぬ顔(爆)
なので、私の方から「場所みしりも無いし、人ごみや暗闇も全部大丈夫だけれども、興奮すると奇声をあげたりばたついたりするので、その時には劇の途中でも退席したい」とだけ伝えると、「もちろんそうしてあげてくださいね」と言ってもらえてほっと一安心。
長い時間が無理ならば、一年生の部分だけ見てもいいですよと言って頂けたのですが、とりあえず見られるまで見たいので最初から参加する事にしました。

そしていざ生徒たちが勢ぞろいする体育館へ。
後ろのドアからそっとはいったのですが、最初の感想は「人が多い~!!」の一言でした。
いやだって、体育館の前から後ろまでびっしり生徒で埋まっているんですよ・・・(爆)
そりゃもう圧巻。私たちが行った学芸会一日目は児童向けの日だったので保護者の姿はそれほどいなかったのですが、正直保護者が立って見るスペースが壁際にちょっとあるだけであとは生徒で埋め尽くされているんですよ。
元々生徒数が増えてきている学校なのですが、こうやって集まると壮観ですね。
だって一学年の人数が120人ですよ(汗)
ぶーちゃんの学校の全生徒数が120人でも多いなぁ~って思っていただけに、この数字にはさらにびっくりです。

そんな壁際を先生に誘導されて歩いて行くと、舞台の見やすい位置に席がいくつかあり、そこの最前列に座らせてもらう事になりました。
ちょこんと座ったぶーちゃんはいつもと違う雰囲気にきょろきょろするものの落ちついた様子でまずは一安心。
そんな私たちの様子をさすがに生徒たちが不思議そうに振り返りましたが、ちょうどそのタイミングで学芸会の開始の音楽が始まりました。

生徒たちの「はじめの言葉」に続いて児童会からの「スローガンやお約束」のご挨拶。その後に副校長先生の挨拶がありました。
その挨拶の最後に、先生が「皆にお友達を紹介したいと思います」と切り出してぶーちゃんを傍らに呼んでくれました。

「今日、学芸会を見に来てくれた1年生のぶーちゃんです。ぶーちゃんは、普段○○特別支援学校という所に通っていますが、おうちはこの学校の近くにあります。きっと皆もどこかで会う事があると思いますが、その時には声をかけてあげてくださいね。じゃあ、みんなで挨拶しましょう」

との号令に、生徒たちが「よろしくお願いします!」と大きな声でご挨拶。
ぶーちゃんは事情が分からずキョトンとしていたので、私が黒子となって頭を下げて無理やりご挨拶しました・・・(汗)
怪しい動きにざわざわしたらどうしよう~と思いましたが、そういった事はなくスムーズに紹介が終わりました。

どんな風に紹介するかは先生にお任せしてありましたが、私としてはこれでもう十分でした。

「ぶーちゃんという女の子がこの学校の近くに住んでいるよ」

その事だけ言ってもらえればよかっただけなんですもの。
何でこの学校に来ないのかとか、なんで喋らないのか・・・とかを説明するには時間が無さ過ぎですし、これをきっかけに「支援学校ってなんだろう」って思ってもらうきっかけになってもらえれば良かっただけなのでね。
正直ぎりぎりまで紹介されるという事に迷いがあったのですが、皆の元気な挨拶にその不安がちょっとだけ和らいだ気がしました。

で、学芸会スタート。
私としても小学校の学芸会は初めての体験だったのでどんなものか興味津々だったのですが、思っていた以上に見ごたえがありましたね。
なんと言っても人数が多いので(爆)合唱一つとってもとってもパワフルなんです。
そして低学年は低学年らしく歌や演技も可愛らしいのですが、高学年になるとなかなか本格的になってきて歌や演奏ではなくて、「演技」が主体の舞台を演じているんですよね。
この辺りの変貌が、「子供の成長」を如実に表しているんだなぁ~ってしみじみ思いました。

で、肝心のぶーちゃんですが思いのほか気にいったのか、奇声をあげる事もなくじーっとみたり、興奮すると手足をパタパタ振るものの人に迷惑をかけるような行為もなく前半終了までしっかり見ることができました。
大きな要因は前半最初の演目が「ミュージカル」調の物が多く歌中心の物だった上に、ライトや衣装がキラキラ光っていたので集中しやすかった事かな。
でも休憩が入って後半、さすがに高学年の演目になると歌も減り、内容も難しくなってきたこともありぶーちゃんが少しずつぐずり気味に。
徐々に機嫌の悪い声も出始めていたので、結局残り2学年分・・・と言う所で、退席させてもらう事にしました。

うまくいけば全部見られるかなぁ~って思っていただけに残念でしたが、体育館を出た後、副校長先生が「前半途中で厳しくなるかなぁって思っていたけれど、よく見てくれていたし、本当に頑張ってたね~」とお褒めのお言葉を頂く事ができました。
まぁ・・・確かによく頑張ったんだと思います。
だって途中で抜けたけれど時刻はすでに11時半過ぎ。8時50分から体育館にいた事を考えれば2時間半以上体育館の中で観劇していたんですもの。
しかも騒がず、それなりに楽しんでいたのはそばにいた私にも伝わってきたのでね・・・やはり褒めてあげなきゃいけませんよね♪

学校の大きな行事はこれで終了らしいのですが、また何かやりましょうね・・・との先生のお言葉を受けて無事今回の交流は終了しました。

この交流がどういう実を結ぶかは、まだまだ先の話だと思います。
それでも私はやっぱり今回参加して良かったと思います。
だって、ぶーちゃんは泣く事もなく学芸会を見て楽しんでくれたし、私自身嫌な思いをする事は正直無かったんです。
同じマンションに住む保護者の方が声をかけてくれたり、私たちの後ろにいた席の方からも、ちょっとお名前が分からない方からまで(!)声をかけてもらったりもしたし、子供達もぶーちゃんがバタバタ手を振る姿を「応援してくれてる~」と勝手に勘違い(爆)して同じように手を振ってくれる子もいっぱいいたしね。
ぺこりと挨拶してくれる(←この辺りの照れが成長なのね~)保育園卒園組のお兄ちゃんやお姉ちゃんもいたし、声がかけられなかった仲のいいお友達は家に帰ってから「ぶーちゃん達が見に来たよ~」とママに報告していたらしいし。

うん、小さな誤解や理解を繰り返しつつ、こうやって小さな輪が広がっていくといいなぁ・・・と思えた一日でした。





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